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≪速報:温泉地景観 矢立峠界隈 (秋田県 日影温泉)2018.6.29≫
羽州街道北辺の要衝。この先北北東は津軽藩領である。その要衝を
思わせる矢立路に繋がる側道。この道をイザベラバード、吉田松陰、
伊能忠敬などが縦走した。秋田杉に囲まれた日影温泉屋波が甦った。
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記述:イザベラ・バード 「日本奥地旅行記」(平凡社:高橋健吉訳)
『・・・すばらしい森の奥に入っていく。ゆるやかな勾配の長いジ
グザグ道を登って矢立峠に出る。この頂上には方尖塔がある。
・・・秋田県と青森県の県境を示す。これは日本にしてはすばら
しい道路である。・・・私は日本で今まで見たどの峠よりもこの
峠を賞め讃えたい。・・・ブルーッヒ峠・・・ロッキー山脈の・・・・・
しかしいずれにもまさって樹木が素晴らしい。その巨大な杉』
価値:19世紀の旅行家・探検家のイザベラは世界中を巡っている。そ
の中で、矢立峠をロッキー山脈の峠よりも絶賛していることに
驚愕するとともに、三大美林の秋田杉の価値に改めて感心した。
記録:秋田杉の見分け方。尖塔の尖ったものが植林で成長したものだ。
一方、尖塔が丸みを帯びたものは長い年月を経た天然の秋田杉。