
映像:雪中行軍で遭難した青森歩兵第五連隊の後藤伍長像は生きるパワーを放つ。
指揮官によっては部隊がほぼ全滅するか否かをこの悲劇が物語っている。総勢210
名が青森~田代温泉の雪中行軍演習、片道20km、1月23日より1泊2日の予定の
筈が当時最大級の低気圧で暴風雪に遭遇。部隊は統率を失う中、最後まで斥候を果
たした後藤伍長が起立し仮死状態のまま発見された事象をこの銅像は表現している。
検証:210名の訓練部隊は最終的に11名しか生存しなかった。つまり、訓練で入山
した八甲田山中で199名の命が奪われた。この悲劇は小説や映画化されて多
くの人々の記憶にあるだろう。一方同じ時期弘前の31連隊38名が、弘前~
十和田~八甲田~青森220㌔を一週間で訓練行軍し全員生還している。偶然
とはいえ事前準備、指揮官の在り方等が青森第五連隊とで比較されるところ
参照#映画「八甲田山」