天城越えという歌謡があったが、春嵐の峠越えは伊豆でさえも厳しい。
ご覧の『瞽女観音』は、旅芸人の瞽女の一行がこの峠で大雪にあって
凍え死んだ事を弔い祀ったと言う。春の雪はこの地でもなお恐ろしい。
記録:標高1,407m 天城山は連山(遠笠山、万次郎岳、万三郎岳、猿山、
十郎左衛門山、長九郎山)の総称である。伊豆半島山系、成層火山
文学:天城と言えば、川端康成の「伊豆の踊子」上掲の旅芸人の物語
帝大生との淡い恋情物語は、この天城越えの旅芸人と温泉場が
あればこそであった。名作の舞台装置そのもの伊豆半島天城山。
百名山:山岳作家深田久弥の名作「百名山」に掲載NO.73の一文
『・・・私は静かな天城山中で一夜を明かすつもりでいたが・・・
余りの寒さで挫折した。・・・温泉に恵まれていることも・・・』
温泉#伊豆天城の温泉の中で筆者が選ぶのは、修善寺温泉『筥湯』