あんず☆のペーパーバックはお宝箱

英語多読始めました&英語多読始めましょ♪
~めざせ!1000万語!~

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★現在の登録洋書数600冊以上(9/4)★語数1200万語(2011で終了)★お断り・当ブログや英語学習に関係のないコメントやトラックバックなどは削除させていただきます。なにとぞご了承ください。

2010年の総まとめ

2010年12月31日 | △多読について色々

2010年のデータ

読んだ本:のべ194冊。(半分くらいは絵本か?)

読んだ語数:398万語。(もうちょっと読んで400万語にできればよかったけど・・・無理!)


今年は下半期にいろいろと悪あがきをしました。600万語過ぎてから聴くほうの能力もアップしているのでは?となんとなく思ったので、それまでは読むこと一本だったのが、積極的に聴き読み(まだ文字に頼っちゃってるけどね)をしてみました。多読で聴きとりの力がアップするというのは本当らしい、と思いました。直読直解のたまものですかね。といってもレベルは低くて、大人向けの本は聴き読みでもまだキツイのです。
単語の勉強とかもしてみました。単語は忘れちゃうからね~。いろいろな勉強が今後どう影響してくるか分かりませんが、充実した1年だったと言ってよいでしょう・・・・・・・か?

来年も聴き読みを引き続きやります。問題は日記が・・・どうしても三日坊主。日本語で書いても日記なんて続かないのに、英語で続くはずがないか・・・。第一自分の気持ちを表現するのが下手すぎ。そこで読んだ本や映画の内容を英語で説明してみることにしました(結局、日記も書く内容に困ると本や映画の感想とかになっちゃうんです)。これだったらネタに困らないし、ストーリーをまとめるのは、ブログで慣れてるつもりだから、気が楽だなとおもって。私の場合、客観的な事実を説明していくほうがすらすらと書けることに気が付きました。毎日とかじゃなく、面白いと思った本を読んだときや映画を見たときだけ書くことにしました。ルーズリーフ半ページから1ページ分くらいは結構楽に書けます。文章レベルはともかく・・・。こんな感じで今後も頑張ります。

来年は久しぶりにヒツジ読みに参加!
読むのはこれ↓

Dewey: The Small-town Library-cat Who Touched the World
Vicki Myron
Hodder Paperback


休暇を取りますので次の更新は1/11日位になると思います。
今年もありがとうございました。みなさまよいお年を。

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2010年 その他印象に残った本 (人間or・・・死者編)

2010年12月29日 | ☆年間ランキング

2010年のまとめ。第10弾。最後です。そのほか印象に残った本を挙げておきます。難易度順。

 

George Shrinks
William Joyce
HarperCollins

 とてもかわいらしい、楽しそうなGeorgeに思わずニッコリ。4/21の過去記事はこちら

 

Lizzie Zipmouth
Nick Sharratt
Corgi

 ある理由からダンマリを決め込んだLizzieと周囲との感動的な心の交流を描いています。3/2のここ記事はこちら



"Evening Class": Level 4 (Penguin Readers Simplified Text)
Maeve Binchy
Penguin

ラストのまとまりがどうかなって感じですが、こんな群像劇好きよ。原作あり。4/14の過去記事はこちら

 

Frindle
Brian Selznick
Atheneum

表紙のペンを持って拳を突き出しているNickのイラストが、この本の内容を表しているかも。挑戦ですよね。Andrew Clementsの本にこういう拳を突き出した、どうよ!的な表紙が多いのは内容もそういうテーマのものが多いからかな。3/29の過去記事はこちら



Number the Stars (A Yearling book)
Lois Lowry

Yearling

この本の作者あとがきに、実在したデンマークのレジスタンスの青年Kim Malthe-Bruunという青年の話が載っています。彼が母親にあてて書いたという手紙の一部が紹介されています。とても心を打つ内容です。英語で意味をとれなくもないのですが、ちょっと不安だったので、日本語版の『ふたりの星』を図書館で借りてきました。その手紙の日本語訳はこうです。政治家や指導者の言葉ではありません。死を目前にした21歳の青年の言葉です。
 
・・・そして、みなさんにおぼえていてもらいたいのです。― 戦争前のじぶんにもどることを夢見てはなりません。あらゆる人が、若者も老人も、品位ある人間の理想のすがたを夢見なくてはなりません。偏狭な、偏見にみちたものではない、理想の姿を。それこそ私たちの国が心からのぞむ偉大なもの、どんな小さな農家の少年でもめざすことができるもの、だれもがその実現によろこんで手をかせるものです。― わが身をささげて、戦いぬくことのできるものです。
12/11の過去記事は
こちら



The Curious Incident of the Dog in the Night-Time (Vintage Contemporaries)
Mark Haddon
Vintage

 15歳の自閉症の少年の思考、物の見方が興味深い。彼の目を通して淡々と語られる大人の世界がやけにリアルに感じます。4/5の過去記事はこちら

 

Oliver Twist (Oxford Bookworms Library, Stage 6)
Charles Dickens,Richard (RTL) Rogers
Oxford Univ Pr (Sd)

孤児Oliverの数奇な運命、波乱万丈。とても読みやすく、おもしろい話でした。ロマン・ポランスキー監督の映画『オリバー・ツイスト』もDVDで見たよ。当時のロンドンの様子を忠実に再現してあるのかなという感じで、説得力のある映像です。俗物的で極悪な大人たちにいたいけな少年オリバー・ツイストが振り回されます。前半はともかく、後半からラストは面白かったです。5/2の過去記事はこちら




From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler
E.L. Konigsburg
Atheneum

 姉と弟の家出、冒険。ふたりの会話も面白い。タイトルをはじめ、最初は謎が多いです。7/22の過去記事はこちら



The Graveyard Book
Chris Riddell
Bloomsbury Publishing PLC

 死者はこちらの本に出ています。でも死者がメインの怖い話ではなく、生きた人間の成長物語。6/5の過去記事はこちら

 

Devil in Winter (Wallflowers)
Lisa Kleypas
Avon

資産家の父を持つ内気でおく手なEvangeline Jennerと、女と寝ることと自分にしか興味がないような貧乏貴族Sebastian St Vincentとの恋愛。私Sebastian好きだな~。10/21の過去記事はこちら

 

 

 

 



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2010年 その他印象に残った本 (ほのぼの動物編)

2010年12月28日 | ☆年間ランキング

2010年のまとめ。第9弾。動物メインじゃなくても、動物が重要な役割で出てくる本も含めました。やっぱりどれもほのぼの。難易度順。


Biscuit and the Baby (My First I Can Read)
Pat Schories
HarperCollins

Bscuitの赤ちゃんに対する反応が面白くてかわいらしい。1/28の過去記事はこちら



Look Out, Patrick (Red Fox Picture Books)
Paul Geraghty
Red Fox

強運の持ち主Patrickの話。7/5の過去記事はこちら



Puss in Boots (Step Into Reading: A Step 3 Book (Pb))
L. Findlay
Turtleback Books

長靴をはいた猫。表紙は一瞬、メスネコか?って思っちゃうけど・・・1/5の過去記事はこちら

 

Mr. Putter & Tabby Pour the Tea (Mr. Putter and Tabby)
Arthur Howard

Sandpiper

 

↑は#1ですが、シリーズ全体がいいですね。6/15の過去記事はこちら

 

お風呂に入っている男の子の想像力?。9/5の過去記事はこちら

 

"Guess How Much I Love You" Present Pack
Anita Jeram
Walker Books Ltd

このシリーズ、どれもラストがいいです。ホロリというかほんわかというか・・・。5/21の過去記事はこちら

 

A Bear Called Paddington
Peggy Fortnum
HarperCollins Children's Books
クマのキャラクターってなんか天然が多いよね。絵本バージョンも好き。2/24の過去記事はこちら
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2010年 好きだからフルコースで・・・と思っている本 (古典GR編)

2010年12月27日 | ☆年間ランキング

2010年のまとめ。第8弾。フルコース(原作orGR、朗読CD、翻訳版、ドラマor映画)でいろいろ楽しみたいという希望を持っている本。古典の原作はちょっときつそうかな。ちょと長めの無駄話にお付き合いください。難易度順。

The Picture of Dorian Gray: Elementary Level (Macmillan Readers)
Macmillan Education
Macmillan Education

↑GRを読んでいろいろと興味を持ちました。翻訳版を読んだら、映画も見たくなって・・・
この小説を映画化したOliver Parker監督の『Dorian Gray』(2009公開)を見てみました。残念ながら日本未公開、DVD未発売。トホホ。Amazon.comからお取り寄せ。出演Drian Gray(Ben Bernes)、Lord Henry Wotton(Colin Firth)、Basil Hallward(Ben Chaplin)。美形の青年DorianがHarry(Henry)に影響され、見る間に見境ない倒錯した快楽主義に溺れていきます。原作よりもかなり踏み込んだエロティックな表現になっています。原作と所々設定が違うのですが、逆に新鮮な気分で楽しめました。難しい役どころと思われるHarryの役をColin Firth が好演。力強くてあやしげ、悪そう。Harry関連で原作と決定的に違うところが2、3ありましたが、それはそれで面白いかも。映画では最後まで絡んできてより重要な役です。そしてなんといってもビューティフルBen Bernes。女優陣を差し置いてなんと見目麗しき・・・。(というかあまり綺麗な女優さんも起用していないんですけどね。きっと演技派なのね。)ただ美しいだけじゃなく、前半の穢れを知らない無垢な青年Dorian悪に手を染め、いかがわしいプレイに興じるダークなDorian~そして後半の年月を経て精神的に追い詰められ、疲れ切ったDorian、これらをうまいこと演じ分けていました。英語は思っていたより簡単。ただし、Harry語録はちょっと難。

The Picture of Dorian Gray (film tie-in) (Penguin Classics)
Wilde Oscar

Penguin Classics

こちらは原書ペーパーバックですが、表紙が映画版になっているものです。DVDのパッケージもだいたいこんな感じ。古典小説の映画化らしからぬ雰囲気?

 

 

Pride and Prejudice: 2500 Headwords (Oxford Bookworms Library)
Clare West
Oxford University Press

 GRだとなかなかそうはいかないけど、翻訳版を読んだ時の感動は一番です。ストーリーに感動したのではなくて、表現に。ま、翻訳のし具合にもよりますけどね。Jane Austenって、複雑な心理を極めて理論的に説明するんですけど、それがすごく上手いの。絶妙で妙に納得。そんな言い方があるのか~って感心してしまいます。日本語で読んだ時のように、英語で読んでも、この表現本当に素晴らしいなとか、言葉のチョイスが最高だなという風に思えるか・・・かなり疑問。日本語だったら美しい表現だなと思うことがあっても、英語だとそんなことを感じたことはないんですね。いつも意味を取ることで精いっぱい。最終的に英語の表現を味わう、というところまで到達したいのですが、そんなネイティブ的な感覚になるまでは遙か遠い~~
上のGRはKeira Nightley主演の映画『プライドと偏見』のものですが、個人的には有名なBBCのドラマのほうが長い分丁寧に描かれているような気がして好きかな。Jane Austenの作品は短くしたり、簡約化したりすると味わい深さが減ってしまうように思います。
そういえば、Twilightシリーズの作者Stephenie MeyerもHarry Potterシリーズの作者J.K。Rowlingも好きな作家にJane Austenを挙げていますね。納得。Stephenie Meyerは確か主人公BellaにもPride and PrejudiceやSense and Sensibilityなどを読ませていました。

Pride and Prejudice (Penguin Classics)
Vivien Jones,Vivien Jones,Tony Tanner

Penguin Classics

間抜けな話ですが、5年くらい前、まだ多読を始めたばかりのころ、PGRを買おうとして間違えてこのPenguin Classicsの原書を買ってしまったことがあります。こんなの読めるかっ!と思いましたが、そのまま持っています

 

 





 

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2010年 好きだからフルコースで・・・と思っている本 (ファンタジー編)

2010年12月26日 | ☆年間ランキング

 2010年のまとめ。第7弾。フルコース(原作orGR、朗読CD、翻訳版、ドラマor映画)でいろいろ楽しみたいという希望を持っている本。ちょと長めの無駄話にお付き合いください。難易度順。

 

Twilight (The Twilight Saga)
Stephenie Meyer
Little, Brown Books for Young Readers

 ラブファンタジー。Edwardがとてもよさげに思えてくる理由の一つは、Bellaが彼をほめちぎるからだと思ったりします。Bellaいわく、Edwardはvelvet voiceを持つ、godlike creature。彼が脱いだジャケットの匂いや、吐息すら思いっきり吸い込みたくなるような・・・。でもそれってvampireの罠にまんまとはまっているということなんですよね。獲物である人間をおびき寄せるための美貌であり、美声であり、体臭や口臭なのです。本来であればその美しさに惹かれてふらふらと近づいてきた人間をガブリ!・・・従来のイメージとはかなり違う美しきvampireの生態に興味を持てたのなら、#4のBreaking Dawnまで楽しく読めることでしょう。あなたもvampireの罠にはまってみては?
今年公開になった映画『エクリプス』も見て来ましたよ。ラブラブお花畑に始まって、ラブラブお花畑に終わっているのがとても印象的でした(笑)。あの草原みたい所はEdwardお気に入りの場所?原作だとあそこには頻繁に行ってなかったような気がするのですが(ましてや寝転がってはいなかったような・・・)、映画だと、毎回とても印象的で象徴的な場所になっていますね。
オーディオブックは人物の区別が付きにくくてあまり好きじゃなかったです。翻訳版は分かりやすく、あまり翻訳ものや、本自体を読まない若者にも配慮しているのかなと思いました。2/8の過去記事はこちら

 

Harry Potter and the Order of the Phoenix (UK) (Paper) (5) Adult Edition
J. K. Rowling
Bloomsbury Publishing PLC

 映画の公開までに#7まで読みたいところだったのですが、そうもいかず、#5止まり。来年前半で残り2冊読もうと思っています。どの巻もそれまで意味不明だったエピソードを、ラストですべてうまいこととめてくるのはお見事。読み終わった後はすっきり爽快感があります。#5は一番ボリュームのある巻ですが、5冊の中では一番好きかな。翻訳版は確か3巻までは読んだような気がするのですが、その後は補足程度にしか読んでないです。長いのでね。オーディオブックにまで手が回らないのが残念。最後の巻くらいは聴いてみようかと思ったりするのですが、値段がね~。
映画『死の秘宝 part1』は見に行こうと、張り切って前売り券を買ったのに、まだ行けていません。トホホ・・・。いつ行けるのか?11/6の過去記事はこちら

ちなみに、クリストファー・ベルトン著『ハリーポッターと不思議の国イギリス』はハリポタを読んでいて日本人が分かりにくいと思うイギリスの文化や習慣などについてわかりやすく説明してくれています。ハリーポッターの世界をより深く理解したい方やイギリス文化について知りたい方にはとても興味深い内容です。

ハリー・ポッターと不思議の国イギリス
渡辺 順子
コスモピア

 

 

 

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2010年 ハチャメチャやる子供たちの本

2010年12月25日 | ☆年間ランキング

2010年のまとめ。第6弾。
キッズパワー全開、元気なお子様たちの話。難易度順。


Junie B. Jones and the Stupid Smelly Bus (Junie B. Jones #1)
Denise Brunkus
Random House Books for Young Readers

幼稚園児のJunie B.Jonesの自由奔放ぶりがよいですね。7/30の過去記事はこちら

 

George's Marvelous Medicine
Quentin Blake
Puffin

このやりすぎ加減がとても好き。5/15の過去記事はこちら



Nanny Mcphee: The Collected Tales Of Nurse Matilda
Edward Ardizzone
Bloomsbury USA

とにかくたくさんの子供たちがハチャメチャやります。9/2の過去記事はこちら

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2010年 作家が主人公の本

2010年12月25日 | ☆年間ランキング

2010年のまとめ、第5弾。今年は意図せずして作家が主人公の話を立て続けに読みました。難易度順。

 

David Copperfield (Oxford Bookworms Library Classics)
Tricia Hedge
Oxford Univ Pr (Sd)

これは最終的に作家になりました、という話で作家としての活動が書かれているわけではありませんが・・・ちょっと無理やり。ディケンズの自伝的小説のGR。日本語でも読もうかと思ったのですが、結局読めずじまい。7/7の過去記事はこちら

 

The School Story
Brian Selznick
Atheneum

作家としての才能を発揮するスーパー小学生とそれをサポートする友人の話。どうせ駄目だろうとか、無理に決まってるとか、そんな冷めた考えは全くなく突き進むエネルギーがいいですね。Andrew Clementsの本はNo TalkingThe Report Cardを持っているのですが、まだ未読。来年読みます。6/7の過去記事はこちら

 

Suddenly You
Lisa Kleypas
Avon

結婚をあきらめた人気女流作家と出版社社長の恋愛。ヒストリカルロマンス。ここに登場する出版会社Devlin社は、製本、印刷、出版、書店、文具屋、貸本屋など、なんでもやっていて、それ全部が1つの建物に入っているのだそう。circlating libraryって貸本屋の事なんですね。この時代(19世紀前半・英)まだ無料の公共図書館がなかったようです。本が高級品だったため、庶民は会費を支払って本を借りていたようです。18世紀末から19世紀あたりが舞台の本を読んでいると、時折貸本屋の本を読んでたりするシーンが出て来ることが確かにあります。税金を払っているとはいえ、無料の公共図書館の存在はありがたいですね。6/10の過去記事はこちら

 

Dreaming of You
Lisa Kleypas
Avon

ベストセラー作家のSaraが次回作のため、高級賭博クラブで調査、見学するうちオーナーのDerekに惹かれていくヒストリカルロマンス。Saraは清らかな彼女のイメージとは対照的に裏社会のじめっとした小説を書きます。処女作Mathildaは娼婦の実情を世間に知らしめた作品・・・という設定。この賭博クラブでの調査を役立てて書いた本のタイトルが最後のほうでちらっと出てきます。それがDreaming of Youだったらちょっとウケるけど、そんなロマンティックなタイトルのはずがないんですね。なんてったって社会に問題提起をする作家ですから。5/18の過去記事は
こちら
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2010年 復讐と破滅だな~と思った本

2010年12月24日 | ☆年間ランキング

 2010年のまとめ。第4弾。昨日までは絵本ばかりでしたけど、今日はぐっと大人向け。復讐or破滅あるいは両方をテーマにした本を集めました。って3冊だけですが。破滅していく人間って、何か一つの事に執着しすぎ・・・。
全部古典でゴメンね。古典好きというより、単に昔好き。難易度順。

 

The Picture of Dorian Gray: Elementary Level (Macmillan Readers)
Macmillan Education
Macmillan Education

これは復讐じゃなくて、破滅のほう。ストーリーが面白いので、語数の少ないGRでも楽しめると思います。でもちょっと疑問がいくつかあったので翻訳版『ドリアングレイの肖像』を読んでみました。GRを読んだとき、Dorianってば頭がすっからかんなのかな?って思ったのですが、翻訳版を読んだら、まあ、そうでもないみたい。GRなので極限まで文章がシンプルになっていてあまり詳しくはないのでそういう印象になったのかも。実はHarryも人を魅了する人物。物憂げな声、音楽のような手ぶり、自信ありげに口から出る言葉は哲学的で逆説的。Dorianいわく、Harryは「逆説の王子」。信用し難い人間だと思うのですが、言葉の魔力なのか、カリスマ性なのか・・・。とにかくHarryにとってDorianは格好の実験材料だったようです。しかし、Harryが意図した以上にDorianは彼の思想にのめり込み、堕ちていくのです。結構深い内容です。6/13の過去記事はこちら

 

 A Study in ScarletはSherlock Homesシリーズ第一作。殺人の動機が復讐というのはありがちかなと思いますが、意外なところへ繋がっています。。Conan Doyleの小説は学生のころだったか日本語で短編集を読んだ気がするのですが、内容をいまいち覚えておらず。何を読んでも新鮮かも。でもやはりなんといってもSherlock Homesのキャラクターが魅力ですね。CDつきのGRなんですが、私のSherlock Homesのイメージにピッタリな感じの朗読でした。8/4の過去記事はこちら

 

Emily BronteのWutheing Heights。壮絶な復讐劇。狭い世界で激しい愛と憎しみが渦巻きます。こちらも翻訳版『嵐が丘』を読んでみました。でも口汚くののしったり、恨み節や憎まれ口ばかりのような気がして途中げんなり・・・。登場人物の何人かは人格が崩壊している感じで、まともな人の発言を聞くとホッとします。周到な復讐を何十年も続ける悪魔のようなHeathcliffがCatherineのみを激しく愛し続けるという純粋な面を持ち合わせているのはなんだか不思議。人間ってそんなものか・・・一面的な人間っていないものね。でもよくよく考えてみると、どちらの面もかなりしつこい。9/10の過去記事はこちら

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2010年 挿絵や表紙がきれいだな~と思った本

2010年12月23日 | ☆年間ランキング

 2010年のまとめ。第3弾。挿絵や表紙が美しい本。



The Three Pigs (Caldecott Medal Book)
David Wiesner
Clarion Books

あの3匹の子ぶたの話かと思いきや・・・。 絵が綺麗なうえ、遊び心いっぱい。日本語版の(『3びきのぶたたち』)を娘(4歳)に読んであげたら、Tuesday(『かようびのよる』↓過去記事参照)同様大好評。ぶたが絵から出てくるところや、紙飛行機で飛ぶところ、文字がバラバラになっているところなどは大ウケ。ちゃんと面白さが分かっているようです。もちろん子供だけでなく大人でも楽しめます。
同作者のFlotsam(『漂流物』)も好きです。こちらは文字がない絵本で英語学習にはならないのですが、一見の価値ありです! 上の3作ともコルデコット受賞。3/5の過去記事はこちら



Outside Over There (Caldecott Collection)
Maurice Sendak

HarperCollins

不気味で美しい絵と独特の世界観に惹かれます。ストーリも好きよ。2/4の過去記事はこちら

 

The Invention of Hugo Cabret: A Novel in Words and Pictures (Caldecott Medal Book)
Brian Selznick
Scholastic Trade

 膨大な量のイラストに圧倒されます。すごく分厚い本。図書館とかにあればいいのだけど。5/2の過去記事はこちら


 

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2010年 亡き人との思い出が心にしみるな~と思った本

2010年12月22日 | ☆年間ランキング

2010年のまとめ第2弾。
生と死、時の流れ、思い出が静かに描かれている大人でも心にしみる本。しみじみと読みました。難易度順。

 

つみきのいえ 英語版
加藤 久仁生,Arthur Binard,アーサー ビナード
白泉社

和書扱いの本です。英語タイトルOnce upon a Home upon a Home アカデミー賞を受賞したアニメーションを元にした絵本です。4/23の過去記事はこちら

 

Badger's Parting Gifts
Susan Varley
HarperCollins

言葉少なに旅立つBadger。でも思い出はたくさん。10/3の過去記事はこちら

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2010年 CD付き絵本って楽し~♪と思った本

2010年12月21日 | ☆年間ランキング

今年のまとめに入ります。一年間に読んだ本のリストから、印象に残った本をピックアップして、そこから共通のテーマを見つけるのは結構大変なんですけど毎年まとめとしてやると決めたので何とか無理やりまとめてみました。今年は娯楽系に偏っていたかも・・・。
第1弾はDC付き絵本
CDがついた絵本をいくつか購入しました。難易度順です。

The Little Mouse, the Red Ripe Strawberry and the Big Hungry Bear (Child's Play Library)
Audrey Wood,Don Wood

Child's Play (International) Ltd

クリスマスバージョンのはCDがないんですけど、そちらもおすすめ♪10/8の過去記事はこちら 


The Very Hungry Caterpillar: board book & CD
Eric Carle
Philomel

結構大きなボードブック。Eric Carle本人による朗読。1/23の過去記事はこちら

 

Froggy Gets Dressed (Froggy)(With CD)
Jonathan London

Puffin

かわいらしいカエルのキャラクターFroggy。11/2の過去記事はこちら

 

Pumpkin Soup (Book & CD)
Helen Cooper
Corgi

トリロジーになってます。トラブルメーカーのアヒルを中心にすったもんだ。11/3の過去記事はこちら

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Let's Go Home

2010年12月19日 | ★YL2
Let's Go Home: The Wonderful Things About a House
情報
作者:Cynthia Rylant
絵:Wendy Anderson Halperin
ジャンル:ほのぼの
種類:ペーパーバック、絵本
YL:2.3
ページ数:29ページ
語数:891語
お気に入り度:☆☆☆☆
Simon & Schuster Children's Publishing

ストーリー
世界中にはいろんな種類のがある。どんな種類にしろ、家は人が住むもの、集まる場所。素晴らしいところだ。
ある一軒のお宅を拝見。

感想
Cobble Street Cousinsシリーズと同じコンビCynthia RylantWendy Anderson Halperinによる絵本。
全体として、物語というよりは、ある家のお部屋の一つ一つを紹介していくような感じ。でもその部屋にいる人や部屋自体に温かな物語が存在している感じがします。イラストを見てるだけでもそう感じます。イラストが細かく、小物などが丁寧に描き込まれています。インテリアとか小物好きな人、Wendy Anderson Halperinのイラストが好きな人はとても楽しめそうです。ここの家のお母さんはスイカが好きなのかな・・・とか、見るところがたくさん
あります。家って素晴らしい。
それにしても、なんで同じく物があふれている我が家とは全然違うんだろう?・・・・・・残念な我が家と比べるのはやめとこう。寒い冬だからこそ、ほんわかHappy livingといきたいところです。

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Big Fat Cat GOES TO TOWN(Big Fat Cat #2)

2010年12月17日 | ★YL2
Big Fat Cat GOES TO TOWN
情報
作者: Takahiko Mukoyama
ジャンル:その他
種類:和書
YL:2.0
ページ数:本文45/98ページ
語数:4000語
お気に入り度:☆☆☆☆
たかしま てつを
幻冬舎


ストーリー
さびれたショッピングモールに小さな店を出していたEd Wshboneだったが、一日にしてすべてを失ってしまった。ネコ以外・・・。途方に暮れて街の中心部に向かって歩いていると、道沿いに大きな看板を発見。the New Everville Mallを宣伝する看板だった。それによるとフードコートのテナントに空きがあるようなのだが、いまのEdには再びお店を出すお金がないのだ。お店をやりたいのはやまやまだが、恥をかくだけと思い何とか忘れようとするEd
しかし、たどりついたところは、そのthe New Everville Mall。フードコートの空きテナントを見て考え込んだあと、Edはマネージャーのオフィスに向かっていた。

感想
Big Fat Catシリーズパート2。図書館本。
前回、すべを奪われてしまったEd。運がなくて、お人よし。運がないのは今に始まったことではないようですね。ネコにもナメられている感があります。catと呼ばれているネコですが、名前がないのかcatという名前なのか・・・。ライバル出現?捨てる神あれば、拾う神あり?
またまた、ピーンチ!つづく・・・

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Mr. Putter & Tabby Pick the Pears

2010年12月13日 | ★YL1
Mr. Putter & Tabby Pick the Pears (Mr. Putter and Tabby)
情報
作者: Cynthia Rylant
絵:Arthur Howard
ジャンル:ほのぼの
種類:ペーパーバック、絵本
YL:1.0
ページ数:38ページ
語数:809語
お気に入り度:☆☆☆☆☆
Arthur Howard
Sandpiper


ストーリー
実りの秋、Mr.Putterの裏庭にはリンゴやトマト、洋ナシなどがたくさん。おいしい料理が食べられそう。なかでもpear jellyが大好きなMr.Putter洋ナシを収穫することに。木に梯子をかけたはいいが、足腰がいうことをきかず、梯子を登れない
考えたあげく、Mr.Putterは洋ナシを収穫するいい考えを思いついた

感想
オチが面白いねー。
なんとMr.Putter、梯子も登れないのか~と思ったけど、そこは年の甲、体は動かないけど、知恵はあるよ。待っているだけでおいしい料理が食べられる方法があるとは。pear jellyはじめ、いろいろおいしそうな食べ物が出て来て、なんだか食べたくなってきた・・・。

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Number the Stars

2010年12月11日 | ★YL5
Number the Stars (A Yearling book)
情報
作者:Lois Lowry
ジャンル:歴史
種類:ペーパーバック、児童書
YL:5.0
ページ数:132ページ
語数:26108語
お気に入り度:☆☆☆☆☆
Yearling

ストーリー
1943年 ナチス占領下のデンマーク、コペンハーゲン。
10歳のAnnemarie Johansenは妹のKirstiと親友のEllen Rosenと学校帰り、思いっきり通りを走っていた。走る練習だ。しかし、通りの角に立っているドイツ軍の兵士に急に呼び止められた。コペンハーゲンではもう何年も通りの角々に兵士が立っていた。子供でも目立った行動をとれば呼び止められ、質問される。最近ではコーヒーやバター、砂糖などの食料品も不足するようになってきた。
9月のある日、Annemarieはあるユダヤ人の一家がいなくなっているのに気がついた。ドアにはドイツ語で何か書いてある。他の国で行われていることが、いよいよデンマークでも始まろうとしていた。ドイツ軍はユダヤ人をどこかへ連れて行こうとしているのだ。
親友のEllenもユダヤ人だった。Annemarieの両親はEllenをかくまうことにした。しかしドイツ軍はAnnemarieの家にもやってきた。いなくなったRosen一家を探しているのだ。
翌日、母親に連れられKirsti、Ellenとともに漁師をしているおじのHenrikの家へ行くことになったAnnemarie。おじさんの家は海辺にあり、海の向こうに自由の国スウェーデンが見える。そこで何か計画があることに気がついたAnnemarie
Ellenたちを助けられるのだろうか?

感想
絶えず緊張感が漂っています。Annemarieは子供だからあまり多くを知らされないんです。それが余計に何かがあるのだ、起こるのだ、ということをざわざわと予感させます。後半はスリリングで手に汗握ります。
ラスト、戦争は終わります。でも児童書だからといって安易なハッピーエンドにつなげているわけではありません。この話には、もう一つのストーリーが描かれています。最後に涙なくして読めないのはその話が明らかになるからです。Annemarieの両親らも友人を助けてあげたいという思いもあったと思いますが、尊い意志を引き継ぎたいという気持ちもかなりあったのではと思いました。単に戦争ってひどいわね、ということではなく、隣人や友人を助けるために命をかけたデンマークの人々の勇気と温かい心が描かれている感動的な話です。

一番最後の作者のあとがきはぜひ読んでいただきたいです。ここを読めばこの話が単なる作り話ではないということが分かります。多くの事が歴史や事実に基づいて書かれています。作者がなぜこの話を書こうと思ったのかという話もあります。これは作者が考え出したことだろうと思っていたものが、意外と事実なのです。
ニューベリー賞受賞納得の、老若男女に幅広く読んでもらいたい本ですね。

心に残る表現
"Well" Annemarie said slowly, "now I think that all of Denmark must be bodyguard for the Jews, as well."

as wellと言っているのは、Annemarieが父親から聞いたあるエピソードを受けているからです。
ナチス支配下でも護衛をつけずに毎朝一人で馬に乗って街に出、市民にあいさつして回ったというデンマークの王Christian Xについて、ドイツ兵と少年が交わしたという会話がAnnemarieの心に強く印象付けられたようです。(詳しくは本を読んでね。)なすすべもなく降伏し、大国に支配されるしかなかった小国デンマークですが、そんな不安の中でも理想や人間性を失わない人々の強さや結束があらわれている話です。このエピソードについても作者あとがきに説明があります。

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