Maisy Dresses Up (Maisy Books) 情報 作者:Lucy Cousins ジャンル:動物 種類:ペーパーバック、絵本 YL:0.4 ページ数:20ページ 語数:90語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
|
Candlewick |
ストーリー
Tallulahから仮装パーティーに招待されたMaisy。何を着ていこうか悩む・・・。
友人たちが自分と同じのを着てくるかも、と思ったMaisyは・・・。
感想
やっぱり衣装がかぶっちゃったらやだもんね~。最終的にMaisyちゃんの個性を存分に発揮する衣装で登場。
図書館で借りたのは日本語版ですが、Maisyちゃんのシリーズは日本語版でも英語の文章が載っていて両方で読み聞かせOK。
日本語版は『メイシーちゃんのかそうパーティ 』
メイシーちゃんのかそうパーティ | |
Lucy Cousins,なぎ ともこ | |
偕成社 |
A Bear Called Paddington | |
Peggy Fortnum | |
HarperCollins Children's Books |
朗読CDを持っているのでさらっと再読してみました。CDだけはちょくちょく聞いていたんですが、聴き読みは3回目?
まだ2巻目までしか読んでないのですが、この後も購入予定。全巻朗読CDがあればなぁ。
読んでいたら、絵本版Paddingtonに出てきた表現と同じ表現に遭遇。
Paddington always seems to fall on his feet.
確かにfall on his feetってPaddington&Paddingtonの話をうまく表現している言葉だと思う。
万事休すか!って思っても、結局なぜかめでたしめでたし。
この語句の意味は絵本版Paddington Goes Shopping(過去記事10/4/28)参照。
Audiobook↓
A Bear Called Paddington: Complete & Unabridged | |
Stephen Fry | |
HarperCollins Publishers Ltd |
この本に出てくる
tilt at windmills
look a gift horse in the mouth
white elephant
という意味の分かりにくい3つの表現について調べてみました。
気になる表現 1
悪い親戚から逃れるために愛のない結婚を選んだEvie。なぜ“結婚”なのか、ということについて語っているシーン。
"(省略)An unmarried woman has little recourse, socially or legally. It isn't f-fair...but I can't afford to go tilting at windmills. I need a h-husband.”
recourseは「頼みの綱」。いきなりwindmill(風車)とか出て来て、何のことやらわかりません。
『アンカーコズミカ英和辞典』によるとtilt at[fight] windmillsは「実在しない敵[悪]と戦う」という意味で、
風車を敵軍と思いこんで突進したという「ドン・キホーテ」の話から来ているとのこと。他のいろいろな辞書を見ると、空想の敵と戦う、仮想の敵と戦う、不可能なことをする、不可能に挑戦する、などとありました。
Evieの場合、実在しない敵とは社会とか法律とか、実体のないような大きな存在のこと?
気になる表現 2
Evieと結婚すれば莫大な財産が手に入る。しかし、Sebastianにはひとつ気がかりがあるようで・・・以下のようなことを言います。
"Not to look a gift horse in the mouth," Sebastian said casually,"but how close is your father to dying ? Some people linger for years on their deathbeds. Very bad form, I've always thought, to keep people waiting."
特に意味がとれなくても、大丈夫そうな表現ですが、このシーンで馬の口が何に関係があるのかと思えば、ことわざからの引用のようです。『アンカーコズミカ英和辞典』によると、
Never(Don't) look a gift horse in the mouth.は、「もらいものの馬の口の中をのぞくな、もらい物にはけちをつけるな」。という意味で、馬は歯を見れば年齢や健康状態がわかるとされ、ここからlook a gift horse は「もらい物にけちをつける」という意味になったそう。
もらい物にけちをつける気はないが、とは言いつつ、かなりの無神経発言のSebastian。
気になる表現 3
St.James通りの商店街の建設だか投資だかの話をしている中でのSebastianの言葉について。そんなに需要が見込めないうえに、家賃も高いところだから、そのような商店街を作っても、一年以内にwhite elephantになってしまうのではないか、
I suspect within a year it will turn into a white elephant.と彼は言います。
White Elephant?とEvieがたずねると、急に姿を現したLord Westcliffが以下のような説明をしてくれます。説明の部分だけ抜き出します。
"A white elephant is a rare animal,"
"that is not only expensive but difficult to maintain. Historically when an ancient king wished to ruin someone he would gift him with a white elephant."
『新グローバル英和辞典』を見ると、
white elephantとは「(費用のかかる)もてあまし物」という意味で、
珍種で崇拝の対象;シャム王が嫌いな臣下に与えてその飼育費で破産させようとした、という説明が。
さすがWestcliff、あんた生き字引だね。役に立たない無用の長物ということで、この投資話は却下。white elephantという言葉をどこかで見た覚えがあったので、取り上げてみました。
勉強したなぁ~~~疲れた・・・。
多読、英語学習とは直接関係ないのですが、スコットランド、グレトナ・グリーン駆け落ち婚について面白い本を読みました。
なぜ駆け落ちしなければならないのか、なぜスコットランドのグレトナ・グリーンで式を挙げるのか、などいろいろと疑問を解決。
イギリス式結婚狂騒曲―駆け落ちは馬車に乗って (中公新書) | |
岩田 託子 | |
中央公論新社 |
愛情あるなしにかかわらずSebastianとEvieのように、資産家令嬢、馬車でかっ飛ばす、グレトナ・グリーン、鍛冶屋で大急ぎの結婚式、というのは駆け落ち結婚の典型みたいなものなんですね。(実際は鍛冶屋での結婚式というのはなく、作り話が独り歩きして有名になったようです。)実際に駆け落ちしたカップルの話は面白く、事実は小説よりもスキャンダラスでドラマチック。
Devil in Winter (Wallflowers) 情報 作者: Lisa Kleypas ジャンル:恋愛 種類:ペーパーバック、一般書 YL:7.6 ページ数:368ページ 語数:92997語 お気に入り度:☆☆☆☆☆ |
|
Lisa Kleypas | |
Avon |
ストーリー
1843年 ロンドン
wallflowersの中でも、内気で最も地味な存在のEvangeline Jenner(Evie)。彼女はある晩、女たらしで類まれな美貌を持つことで有名な貧乏貴族Sebastian, Lord St. Vincentの屋敷をひとり密かに訪れた。
Evieは間もなく手にするであろう莫大な遺産を交換条件に、今すぐ自分と結婚してほしいと迫ったのだ。有名な賭博クラブのオーナーであるEvieの父は死の床にあり、先は長くない。その遺産をおじとおばたちが狙っているのだ。おじ、おばの家で育てられたEvie、彼らから逃げ出そうとすると虐待、監禁という目にあわされてきた。従兄と無理やり結婚させられそうになったEvieは、彼らから解放され、自由を得るためには一刻も早く誰かと結婚するしかないと思ったのだ。
一方、女好きで堕落した生活を送っていたSebastian。父親の散財で経済的に窮地に立たされていた彼は、金のために親友Lord Westcliffを裏切って悪事を働き、失敗・・・。Evieはそんな彼だからこそ、お金を条件に結婚を承諾してくれると思ったのだ。
Sebastianにとって、Evieは全く眼中にない女性の一人だった。パーティーなどでは部屋の隅に隠れ、話せば吃音がでて、おどおどする彼女を男性たちは全く相手にしなかった。
しかし、もはや後がなく、途方に暮れていたSebastianにとって、富豪の娘のEvieの求婚は願ってもない申し出だった。Sebastianはあっさり結婚をOKした。
こうして、駆け落ち結婚をするために、一路スコットランドへ向かう不釣り合いな2人・・・。この形だけの結婚の行方は・・・。
感想
Wallflowerシリーズ、全4作のうちの第3作目。ワケありで、誰からも求愛されない女性たちの幸せをつかむまでの話。今回はwallflowersの中でも一番問題がありそうなEvieが主人公。
Evieがこんな窮地に立たされていたとは・・・。母方の親戚で育てられたEvie。父親にも会わせてもらえず、かなり虐げられてきたようです。自由と保護を求めて、好きでもない男を選ぶしかなかったEvie。あのSebastianがEvieを保護してくれるの?と思いましたが、心配に及ばす。EvieにとってもSebastianはなくてはならない存在になっていきます。しかし、彼は夫として果たして信用に足る人なのか、というのがかなりの大きな問題。これに関してEvieはSebastaianを試すような思い切った賭けに出ます。Sebastianに鬼のような苦行を課すのです。あっぱれEvie!なにはともあれEvieの忍耐と献身がSebastianを救ったといってもいいでしょうね
Sebastianはというと、前作だけを見れば、シニカルで口がうまく、怠惰な生活を送っている女たらしの悪党。高潔なLord Westcliffと親友であるというのが信じられないくらいでした。おまけに犯罪の片棒を担ぎ、とうとう悪魔に心を売り渡したなっ!という感じでした。まさにfallen angel。こやつは相当更生させないと、ヒーローにはなりえないなと思いました
しかし、あんなに破廉恥で悪党だと思われていたSebastian。今回意外な一面&才能を見せます。もっとも、単なる悪党では女からはモテないわけで・・・やはりモテる男というのはこうなのだな、という行動もちらほらあり、女心をくすぐるのです。過酷なスコットランドへの道中、Evieに対するマメな気遣いや、やさしさ。かなりのお世話好き?まるでメイドのようにEvieの面倒をみるのです。怠惰な男だったけれど、勤労意欲や強烈なリーダーシップも見せます。Evieを心配するあまりでしょうけど、夫として何かと支配したがりで、やきもち焼きなのも意外でした。要するにEvieにメロメロなんです。認めたがらないけど・・・。
しかし、主導権を握っているのは実はEvieだと思います。従順そうに見えるEvieですが、もともと芯の強い女性。Sebastianとの結婚でEvieも変わっていきます。SebastianもEvieのためにストイックに自分を変えようと努力します。あのSebastianが!という更生を示すような言動が後半何度かあります。その様子や葛藤が感動的。涙ものです。精神的に苦しむことが彼にとって更生への道になると思いましたが、まさにその通りになります。2人の絆と見事なまでのSebastianの更生ぶりに本当に心を打たれました。
気になる表現・・・疲れた・・・長くなるので次回(10/10/22)に!
Matthew's Dream | |
情報 作者:Leo Lionni ジャンル:動物 種類:ペーパーバック、絵本 YL:2.0 ページ数:28ページ 語数:484語 お気に入り度:☆☆☆ |
|
Dragonfly Books |
ストーリー
ネズミのMatthewは両親とともに屋根裏の片隅に住んでいる。ゴミやガラクタが積み重なっているところだ。彼らは貧しかったが、両親はMatthewの将来には大きな希望を持っていた。しかし、Matthewに将来何になりたいのか聞いてもよくわからない・・・という返答・・・。
ある日、クラスメイトとともに美術館の見学に行ったMatthew。いろいろな絵画を丁寧に見て回ったMatthewはその晩夢を見る。
感想
図書館本です。Leo Lionniの愛らしいネズミのキャラクターになんだか惹かれちゃうんですねぇ。
将来何になるかを決めるには世界を見ることが必要。確かに。自分が詳しく知ることができる職業ってごくわずかのような気がします。世に中にある職業のほとんどは自分にとっては未知の世界なんだろうなぁ。
美術館と夢の中での体験はMatthewに何か大きなヒントを与えてくれたようです。イラストもかなりアーティスティック。
It Happened One Autumn (Wallflower Quartet) 情報 作者: Lisa Kleypas ジャンル:恋愛 種類:ペーパーバック 一般書 YL:7.2 ページ数:382ページ 語数:99235語 お気に入り度:☆☆☆☆☆ |
|
Lisa Kleypas | |
Avon |
ストーリー
1843年 ロンドン
アメリカで石鹸会社を起こして莫大な財をなしたアメリカ人のBowman一家。長女のLillianと次女のDaisyは両親とともにイギリスの社交界に婿探しにやって来ていた。しかし、彼女たちの自由奔放な言動は上流社会には受け入れられず・・・。パーティーなどでも誰からも誘われない状態が続いていた。
父親の事業で交流のあるMarcus,Lord Westcliffのパーティーに招かれてHampshireにある広大なStony Cross ParkにやってきたLillian達一家。しかし、Lord Westcliffはマナー知らずの、特にトラブルメーカーのLillianの言動にはいつも眉をひそめ、できるだけかかわり合いたくないと思っていた。
一方、Lillianも傲慢かつ容赦のない言葉で人を非難し、自分の地位を周囲に示すようなやり方のWestcliffには以前から我慢がならないでた。いつか彼の鼻っ柱をへし折ってやりたいと思っていたのだ。
ある時、少年たちに交じってrounders(野球のようなスポーツ)をやっていたLillianとDaisy。それを運悪くWestcliffに見つかってしまった・・・。また非難されるかと思いきや、彼は親切にも手とり足とりボールの打ち方を指導してくれたのだ。
そして、二人きりになった時に、思いがけずWestcliffに抱きすくめられたLillianは、これは先日ロンドンで購入した魔法の香水のせいでは?と思うのだが・・・。
感想
Wllflowerシリーズ、全4作のうちの第2作目。ワケありで、誰からも求愛されない女性たちが幸せをつかむまでの話。毎回主人公が変わります。今回はLillian Bowman。
いつも対立しているMarcus Westcliffが自分に惹きつけられているのは、香水のせいでは、と思うLillianですが、そんなわけはないんですね。アメリカ人らしく、自由奔放で、勝気なLillianにとってイギリス上流社会の不可解な礼儀作法は理解しがたく、なじめません。というか全くなじむ気なし。貴族の婿探しに熱心なのは母親なんです。多分23,4歳くらいのLillianですが、両親に叱られたり、母親に説教されたり、十代のおてんば娘という印象。ちょっと子供じみてる気もするけど・・・。Westcliffと自分は正反対の性格と思っているようですが、結構似た者同士という気がしました。目を合わせればぶつかり合うのですが、反発しても、何かの反動でまた戻ってくる感じの2人です。初めのうちはお互い一歩も譲らなそうですが、どこまで歩み寄って、譲歩できるか・・・。
Marcus,Lord Westcliffは潔い人格者という感じがしました。前作ではSimon HuntがAnnabelleに夢中なのを見て、バカにしたり、Annabelleの事をぼろくそに言ったりして、いけすかない伯爵だな、と思いましたが、伯爵としての責任や威厳を大切にする人なのでしょう。言動はLillianよりもかなり大人です。そりゃ30歳も半ばですから。何不自由なく育ってきたのかと思いきや、亡き父親、存命の母親共に非常に冷徹・・・。でも少しくらいは不幸じゃないと。のほほんと育ったヒーローに魅力はないですからね。前作でもここぞというところに登場して、おいしいところを持って行ったWestcliff。次回作Devil In Winterでも器の大きいところや、頼りがいのあるところを見せ付けています。尊敬すべき人ですね。
笑えるところも結構あって、ずいぶん楽しめました。
続編をすぐに読みなさいと言わんばかりの終わり方だったので、もうDevil in Winter読んじゃいました。
Cornelius (Dragonfly Books) | |
情報 作者:Leo Lionni ジャンル:動物 種類:ペーパーバック、絵本 YL:1.5 ページ数:28ページ 語数:280語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
|
Dragonfly Books |
ストーリー
生まれた時から二本足で立って歩くことができたワニのCornelius。ほかのワニが見えない遠くまで見通せるCorneliusだが、みんなそれがどうした、という態度・・・。
怒ったCorneliusはみんなのもとを去ります。そして出会ったのがサルでした。
感想
図書館本です。直立歩行ができる特別なワニ、Cornelius。他のワニはCorneliusの能力には全く興味がない様子。Cornelius的にはうらやましく思ってほしかったと思うのですが・・・。でも本当はどうだったのか、最後まで読むと分かります。他のワニがどうであれ、Corneliusを見習いたいですね。さすが立って歩けるだけあって好奇心旺盛、向上心あり、不可能なことはないって感じ。一見無駄なことのようでも、いいじゃないですか。面白いんだから。
Pumpkin Soup (Book & CD) 情報 作者:Helen Cooper ジャンル:動物 種類:ペーパーバック、絵本 YL:2.0 ページ数:29ページ 語数:757語 お気に入り度:☆☆☆☆☆ |
|
Corgi |
ストーリー
森の奥深く、カボチャ畑がある古くて白い小屋にネコとリスとアヒルが住んでいた。
ネコがバグパイプを吹き、リスがバンジョーを弾き、アヒルが歌う。夜には大好きなPumpkin Soupを作る。ネコがカボチャを切り、リスがスープをかきまぜ、アヒルが塩を計って入れる。それで最高のPumpkin Soupが出来上がる。3匹にはそれぞれ役割があるのだ。ところが、ある時、アヒルがスープをかきまぜたいと言い出したことから大もめ、アヒルは家出をしてしまう。
感想
チームワークのよい3匹かと思いきや、アヒルの一言で大ゲンカ。リスはどうしても自分の役割を譲りたくないみたい。
一つのお皿で仲良くスープをすすっている3匹なのに・・・。でも各自の持ちモノにはそれぞれのマークがついていることからも、役割分担はきっちり、そういう物は共有したりしないみたい。でもなんだかんだで仲良しだから、怒って出て行ったアヒルの事が心配でならないネコとリス。アヒルを心配して2匹が思いめぐらす想像が面白いです。
細かいイラストも多くて語数の割には意外と見ごたえ、読みごたえあります。いろんなところに目がとまります。卵型の個性的な白い家、素敵な形の窓枠、Pumpkin Soupを煮る丸っこいストーブと鍋、あと傍観者の虫2匹などなど。
本の右下のメダルはKate Greenaway Medal For Children's Illustration
CD付きのを購入しました。BGM、効果音付きでこれが楽しい!男性の朗読でイギリス英語。
続編があるようで、A Pipkin of PepperとDelicious! こちらはCDがついてないけど2冊とも注文しちゃいました。
A Pipkin of Pepper | |
Helen Cooper | |
Farrar Straus & Giroux (J) |
10/11/3の過去記事はこちら
Delicious! | |
Helen Cooper | |
Corgi |
10/11/6の過去記事はこちら
The Little Mouse, the Red Ripe Strawberry and the Big Hungry Bear (Books with CD) 情報 作者:Don and Audrey Wood 絵:Don Wood ジャンル:動物 ほのぼの 種類:ペーパーバック、絵本 YL:0.5 ページ数:31ページ 語数:145語 お気に入り度:☆☆☆☆☆ |
|
Child's Play (International) Ltd |
ストーリー
大きく真っ赤に熟れたイチゴを収穫しようとするLittle Mouse。でもBig Hungry Bearの話を聞いたLittle Mouseはイチゴを取られまいと必死になるのですが・・・。
感想
読み手がLittle Mouseに語りかけるというシチュエーションなんですねぇ。イチゴを守るために、あれやこれやと試みる様子が滑稽でかわいらしい。変装のシーンは思わず吹き出してしまうくらいおかしい。読み手が何気に物語に参加する展開になるのが楽しいですね。イラストも素敵で、上の写真だとなんだかくすんだ色ですが、実物はもっと綺麗で、大きくてつややかなイチゴが目をひきます。
朗読CDつきです。本のみのもありますが、CDつきのがススメ!一回目は普通の朗読ですが、2回目はBGM付きのドラマ仕立て。本ではナレーションのみで、Little Mouseは一言も言葉を発していないのですが、CDの2回目の朗読ではナレーションの間にLittle Mouseのセリフが入ります。ナレーションにLittle Mouseが反応したなら、確かにこんなセリフを言うかもな、という感じです。テンポの良いやり取りになっています。Little Mouseのセリフが入るだけで雰囲気が変わって同じ話で2度楽しめます。男性の朗読でイギリス英語。あとはストーリーに沿った楽しい歌も収録されています。
クリスマスバージョンのMerry Christmas:Big Hungry Bear!(過去記事10/11/13)もあるよ。
Raggedy Ann and Andy and the Camel with the Wrinkled Knees | |
Kees Moerbeek | |
Little Simon |
再読です。最近はあまり再読をしていなかったのですが、気まぐれに、ポップアップ絵本を引っ張り出してきて読んでみました。今読んでる本がいまいち進んでいる気がしなくて・・・。
すごくかわいらしいイラストと不思議なストーリー。背表紙の赤いところは布張りです。飾っておいてもいいくらいですが、しまいっ放しでした。もう何年も前に読んだような気がしていたのですが、まだ一年半前くらい?その時はいまいち読みやすくないな~、と思っていたのですが、今読むとそんなに読みにくくもない。ちょっと進歩したのかな?
この本の中でneck and neckという表現を見つけました。
The Pirate ship was neck and neck with the racing Horse and Camel,when Raggedy Ann spotted the house.
Longman English Dictionary Onlineによりますと、
neck and neck(with somebody)
→(informal)if two competitors or groups are neck and neck in a competition or race, they are level with each otherとのこと。なんとなくイメージしやすい表現。
ちなみにこの本の過去記事はこちら(2009/4/19)。
Harry Potter and the Order of the Phoenixを読んでいたら、Quidditchの試合の中で、同じような表現を見ました。一瞬、首根っこをつかみ合っているのかと思っちゃいそうですが・・・
Harry pulled his Firebolt around, he and Malfoy were now neck and neck...
(10/10/18加筆)
同じくHarry Potter and the Order of the Phoenixから、
Gryffindor and Ravenclaw had been neck and neck in the lead that morning.
(10/10/29加筆)
というわけでいまいち進んでいる気がしない本はHarry Potter and the Order of the Phoenixなんですねぇ。
Badger's Parting Gifts 情報 作者:Susan Varley ジャンル:動物 種類:ペーパーバック、絵本 YL:3.0 ページ数:23ページ 語数:835語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
|
Picture Lions |
物知りで頼りになり、他の動物からも信頼されてるBadger。でもかなりのお年寄りで、Badgerは自分がもうそんなに長く生きられないことを知っていました。
そしてある朝、Badgerは短い手紙を残して亡くなっていたのです。悲しみを隠しきれない動物たち。冬が来て、春が近づいたころ、未だ悲しみが癒えない動物たちはお互いにBadgerが生きていたころの話をし・・・。
感想
大切な人をの死を受け入れ、それを乗り越えていく動物たちのお話。動物たちは長いこと悲しみを隠しきれず、どうしたらいいのか分かりません。短い手紙だけというのも悲しいのかも。しかし、思い出してみるとBadgerとの思い出はそれぞれにとってかけがえのないものでした。Badgerの残してくれたものは手紙だけではなかったのですね。大人が読んでもいい絵本です。