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The Graveyard Book

2010年06月05日 | ★YL6~
The Graveyard Book

作者:Neil Gaiman
ジャンル:ファンタジー
種類:ペーパーバック 児童書
YL:6.8
ページ数:289ページ
語数:67408語
お気に入り度:☆☆☆☆☆
 
Bloomsbury Publishing PLC


ストーリー
Jackという男がある家族を惨殺した。しかし、どういうわけか、1歳半の男の子だけが運良くその場から逃げだすことができた。家を出て、たどりついたところは墓地・・・
そんな男の子を発見し、養子として育てることにしたのは死者Owen夫妻。Nobody Owen(Bod)と名付けられた男の子は安全のため、墓地の中だけで生活することが許された。個性的な墓地の住民、謎の男Silasらによってさまざまな教育を受け、そこで起こる危険で不思議な出来事を通じて、Bodは徐々に成長していく。

感想
墓地での冒険ファンタジー。赤ちゃんだった少年が章を追うごとに何歳かずつ年をとって、成長していく物語。冒頭の惨劇(残忍な描写はないです)、墓地での生活、おどろおどろしいのかと思いきや、意外とそうでもないです。怖そうな部分もあるけど、みんな(死者)、面白くて、やさしい。ところどころにあるイラストはちょっと不気味ですが、理解やイメージの助けになってくれます。

作者本人による朗読が聴けるということでNeil Gaimanのホームページへ。朗読会のビデオです。最初から最後まで無料で聴けます。The Graveyard Book Video Tourはこちら→(
http://www.mousecircus.com/videotour.aspx
ほぼ聴き読みで読みましたが、自分で読むより状況が思い浮かべられて分かりやすかったです。読むのが上手なんですねぇ。(米版での朗読です。上の表紙は英版)聴いてて気になったのが、客席から構な頻度で笑いが起こること。そんなに面白い話なのか・・・。だいたいは何で笑ってるのか分からないけど、たまに面白さがわかると、なんだかひどく嬉しい

やたらと単語が難しいところがあって、そういうところは理解度は今一つ。死者の会話とか、墓地用語?ファンタジー的な部分も読みにくいのかなと思いました。Bodが絡んでくる会話は比較的読みやすかったです。ユーモアも理解しなければとなると難易度は結構上がりそう。児童書の中でも難しいほうだと思う。(日本語訳も読んでみようと思って調べたのですが、未翻訳?

Bodはとても素直に成長します。しかしやがて自分の家族がなぜ殺されたのかという疑問、犯人がいまだ自分の命を狙っている 
という事実に向き合うことになります。でもBodは普通に生きている人間とはちょっと違う。特別な能力を身につけて、宿敵とどう対峙するのでしょうか?
それにしても成長するってことは、めでたさ半分、さみしさ半分だな・・・と思いました

加筆(2011/6/12)
翻訳版が出版されたようです。読まねば。

墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活
金原 瑞人
角川書店(角川グループパブリッシング)
Comments (2)
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