Sleepovers 情報 作者:Jacqueline Wilson ジャンル: 種類:ペーパーバック、児童書 YL:3.4 ページ数:ページ 語数:14000語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Nick Sharratt | |
Corgi |
新しい学校に転校してきたDaisy。友達になったAmy、Bella、Chloe、Emily、そしてDaisyの頭文字がそろっているのでAlphabet Girlsと呼ぶことにした。でもひとつ問題は、なぜかChloeだけはDaisyにつらく当たるのだ。
それぞれの誕生日に友達を招いてお泊まり会をするAlphabet Girls。ところがDaisyはみんなを家に呼びたくなかった。Daisyの姉のLillyが障害を持っていて、歩くことも話すこともできないのだ。みんながどう思うか不安。特に意地悪なChloeは招きたくないDaisyだが・・・。
感想
姉のLillyを紹介した時の友達の反応が気になってしまうDaisy。Lillyは重度の障害を持っているため、買い物に行ってもレジャーに行ってもゆっくり楽しむところではありません。大変そうです。Daisyもいらいらがたまるのでしょう。時折、Lillyに対して自分が意地悪になってしまうこととChloeに意地悪されたこととを重ね合わせるDaisy。Lillyが自分の事を嫌いなのでは・・・と不安になったり。でもLillyを守りたいという愛情もある。Lillyと一緒に寝て話をするところが印象的。とても素直な子です。
ChloeはなんでそんなにDaisyに意地悪をするのか、何か理由があるのかと思ってたのですが、結局ただ単に性格が悪いだけ?そういう子とは無理につき合わなくてもいいんだよ、ということでしょう。きれいごとばかり並べ立てないところがよかったですね。
Secrets of a Summer Night (Wallflower Quartet) 情報 作者: Lisa Kleypas ジャンル:恋愛 種類:ペーパーバック 一般書 YL:7.5 ページ数:375ページ 語数:98496語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Lisa Kleypas | |
Avon |
ストーリー
1843年 ロンドン
Annabelle Peytonは貴族出身だが、父親が亡くなってからというものひどく困窮していた。家族は母親と弟だけだが、必要なものも買えない上に、あちこちに借金も抱えていた。そんなAnnabelleも、もうすぐ25歳。何とか貴族と結婚し、窮状を脱したいところだが、持参金の全く見込めない彼女と結婚を望む貴族などいるはずもなかった。
しかし、一人だけAnnabelleを誘ってくる人物がいた。実業家のSimon Huntだ。彼は精肉店の息子だが、事業や投資などで莫大な財産を築いていた。
2人には忘れがたい出来事があった。2年前に劇場で初めて会った時、暗闇で彼に情熱的なキスをされ、Annabelleもそれに思いっきり答えてしまったのだ。
かし、富豪ではあっても、身分違いで、常に礼儀知らずなSimon HuntをAnnabelleは常に冷たくあしらってきた。そんなわけで、Annabelleは舞踏会などに出席しても、誰からも誘われずに壁際でただ座っているだけのwallflower(壁の花)になっていた。
ある時、同じように、どこへ行ってもwallflowerとなっているアメリカ人の姉妹Lillian Bowman、Daisy Bowmanと、賭博クラブの娘Evangeline Jennerと親しくなった。4人はそれぞれ相手を見つけられるように協力し合おう、ということになった。
まず、一番年長者のAnnabelleのお相手探し。この際、貴族だったら誰でもいいといった感じのAnnabelle。おとなしめのLord Kendallに狙いを定めたのだが・・・。
感想
Wallflowerシリーズ、全4作のうちの第1作目(毎回主人公が変わります)。ワケありで、誰からも求愛されない女性たちの幸せをつかむまでの話。
結構な美貌を備えていても、貧乏では誰からも相手にされないというのは悲しい。25歳くらいで行き遅れ扱い。トホホですね。花の命は超短い。Anabelleの家族3人くらいだったら任せとけ、という気概のある貴族はいないのか・・・。
結婚に対してAnnabelleが必死なのはPeyton家の存亡がかかっているからですが、金持ちだったら誰でもいいというわけでもないようです。貧乏であっても、貴族の娘としての気位があるし平民の男などとは一緒になれないという思いがあるようです。でも、相手も貧乏貴族だったらどうするんでしょうか?
ロマンスとしては特に話に引き込まれることがなかったのですが、階級社会の厳しさや不思議さなど、かなり興味を持って読みました。時代の先端を走り、財界などには大きな影響力を持っているSimon Huntですが、旧態依然とした貴族からみればあくせく働いて財力を手にするなど、卑しい限り、ということのようです。そこへ行くと、Simonの親友で伯爵のLord Westcliffは積極的に事業に参加し、見下すことなくSimonと付き合っています。先見の明があると言えるのでしょう。
The boundaries of class and social position were impossible to traverse.
(traverse=横切る、横断する)
という文章がありましたが、そうはいっても結婚によって容易に階級が変ってしまうから厄介です。後半Annabelleもこの境界線の存在を痛感する場面がいくつかあります。初めはやはりプライド高いなって思ったけど、新しい世界に馴染もうと努力し、受け入れて生きていこうとするAnnabelleには好感が持てました。
Simon Huntは、Annabelleの看病をしたり、チェスを使ってやり取りしたり、少年のように蒸気機関車の話をする様子はすごく魅力的。でもずけずけとした自信家で、普通、心で思っていても言わないようなとを、いちいち口に出して言うところがカチンときてしまい、彼に対してはちょっと点数辛めです。ゴメンね。
多読とは直接関係ないけど、イギリスの映画や小説中の「階級」が気になったら、これが参考になります。
不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」 (平凡社新書) | |
新井 潤美 | |
平凡社 |
他にも古典から現代のものまでいろいろな作品が例に上がっていて、私も詳しく知っている作品は半分くらいなんですけど、なるほど~、そうだったのか~、と思いながら読みました。今後の参考にもなりました。タイトルの『メアリー・ポピンズ』、所持しているのに、まだ読んでな~い
Mr. Mischief (Mr. Men and Little Miss 3D) 情報 作者:Roger Hargreaves ジャンル:その他 種類:ペーパーバック、絵本 YL:1.8 ページ数:35ページ 語数:773語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Roger Hargreaves | |
Price Stern Sloan |
ストーリー
Mr. Mischiefはとにかくいたずら好き。Mr.Happy, Mr.Greedy, Mr.Funnyらも彼のいたずらでひどい目にあった。おまけにwizardにまでいたずらをしようとしたMr.Mischiefは・・・。
感想
よりによって魔法使いにいたずらをしようとするとは相当ないたずら好き。案の定、痛い目に会っているけど、どうやら懲りない性格みたいで・・・。Mr. Grumbleもそうだったけど、ちょっと問題のある性格のMrは魔法使いによって懲らしめられるようですね。
Mr. Clumsy (Mr. Men and Little Miss) 情報 作者:Roger Hargreaves ジャンル:その他 種類:ペーパーバック、絵本 YL:1.5 ページ数:35ページ 語数:800語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Roger Hargreaves | |
Price Stern Sloan |
ストーリー
朝起きてからclumsyな行動ばかりのMr. Clumsy。
何をやってもWhoops!
今朝もパンの代わりに手紙をトースターに入れてしまって・・・。
感想
不器用で、いちいちヘマをやるMr.Clumsy。笑いを誘います。clumsyなためか髪もヒゲももじゃもじゃ。
失敗ばかりだけど、全く憎めないキャラ。彼の行動から、clumsyという単語がどういう意味なのかよくわかりますね。
Mr. Grumble (Mr. Men and Little Miss 3D) 情報 作者:Roger Hargreaves ジャンル:その他 種類:ペーパーバック、絵本 YL:1.5 ページ数:31ページ 語数:480語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Roger Hargreaves | |
Price Stern Sloan |
ストーリー
Mr Grumbleは彼にぴったりの名前。一日中ぶつぶつと不平を言い続けるのだ。
そんなMr Grumbleの前にある日wizardがあらわれた。あまりにも態度が悪いMr Grumbleをwizardはブタに変えてしまった。
感想
図書館本です。Mr Menシリーズ。Mr Tickle、Mr Greedy、Mr Happyなどそれぞれの性格や特徴を表す名前のついたMrたちのシリーズのようです。40人以上の仲間がいます。女性版のLittle Missシリーズもあり、こちらも30冊以上出ています。15センチ四方の小さな絵本です。
小さなブタにされてしまったMr Grumble。これが全く懲りていません。文句ばかり言い続けて、wizardの罰を受け続けますが、最後は?彼のほかにLittile Miss Fun なども登場しています。
↓裏表紙にはMr Menの仲間43人が載っているよ。Mr Grumbleは41番目。
Cavern of the Fear (Deltora Shadowlands) 情報 作者: Emily Rodda ジャンル:ファンタジー 種類:ペーパーバック、児童書 YL:6.0 ページ数:143ページ 語数:28613語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Marc McBride | |
Scholastic Paperbacks |
Deltora Questシリーズ#1から#8までの何らかのネタばれになっている可能性がありますので、今後読まれる可能性のある方は気を付けてください。決定的なネタばれは避けていますが。
ストーリー
Lief、Jasmine、Bardaらの活躍のおかげでDeltora王国はShadow Lordから解放された。しかし平和が訪れたわけではなかった。Deltoraの多くの国民がShadowlandに奴隷として連れ去られていたのだ。
Shadowlandに乗り込むには強力な武器が必要。Shadow Lordに対抗できるのはPirraという人々が所有する伝説のPirran Pipeという笛だけだという。しかし、その昔、Pirraたちは意見の違いから3つに分裂。Pirran Pipeも3つに分けられてしまった。この笛を手に入れ、連れ去られた人々を救出するため、Liefは再び冒険に出ることを決意する。
感想
Deltora Questシリーズの続編、Deltora Shadowlandsは#1から#3まであります。かなり前に買っておいてずっと読まずにおりました。相変わらず、最後のほうが読みにくし。
今回からはDeltoraのベルトは役に立たないようで、Pirran Pipeという三つに分かれた笛を探しに行かなければなりません。連れ去られた人々をたすけるために必要な武器が笛とは・・・。何か秘密が隠されている笛なんでしょうか?
Liefは謎めいた行動を起こしたり、人に言えない秘密を抱えているようです。Jasmineともなんだか疎遠。Liefのよそよそしい態度にイライラしています。何かあるようです。まだまだ話が始まったばかりという感じです。
それにしても、この話に出てくる敵はなぞ解きとか問題を出すのが好きね~。
次の第3シリーズDragons of Deltora#1-#4で完結のようです。
Have You Seen My Cat? (Aladdin Picture Books) 情報 作者:Eric Carle ジャンル:その他 種類:ペーパーバック、絵本 YL:0.3 ページ数:21ページ 語数:93語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Aladdin |
ストーリー
猫を探す少年。人に聞いて回るけど、見つけるのはどれも彼の猫じゃないみたい・・・。
感想
図書館本です。しばらくはタイトルの繰り返し。小さい子に読み聞かせるのには最適です。
出会うのは実は猫じゃなくて、ネコ科の動物なんです。ネコ科の動物ってけっこういるんだなぁと思いました。登場するネコ科の動物の名前もちゃんと書いてあります。
情報
作者:Emily Bronte
ジャンル:古典 ヒューマン
種類:ペーパーバック、GR
YL:5.5
ページ数:140ページ
語数:34980語
お気に入り度:☆☆☆☆☆
ストーリー
Yorkshireの荒野に家を借りることになったMr LockwoodはWuthering Heightsという屋敷に住む家主、Heathcliffのもとを訪れた。そこにはHeathcliffのほかにHareton Earnshawという若い男と、Heathcliffの義理の娘だという若い女性が一緒に住んでいた。終始不機嫌そうで幸せそうには見えない奇妙な3人だった。
Mr Lookwoodが借りたThrushcrossという屋敷にはMrs Deenという家政婦がいた。彼女の話では、今でこそ、どちらもHeathcliffの所有ではあるが、もともとWuthering Heightsの屋敷はEarnshaw家の、Thrushcrossの屋敷はLinton家の所有であったという。前日Wuthering HeightsでCatherine Lintonという少女の亡霊とHeathcliffの奇妙な言動を見ていたMr Lockwoodはこれらの過去に興味を持ち、彼女から両家にまつわる話を聞くことにした。
HeathcliffはEarnshaw家の故主人が息子同然に育てようと連れてきた孤児だったという。彼につらく当たる息子のHindleyとは仲が悪かったが、娘のCatherineとは大変仲良くなり、2人は絶えず一緒に行動して育った。お互い愛し合っているようだったが、二人が年頃になったある日、裕福なEdger Lintonという青年と出会ったCatherineはEdgerと結婚してしまったのだ。ショックを受けたHeathcliffは突然姿をくらました。
3年後、財を成して突然帰ってきたHeathcliffはどういうわけか、宿敵HindleyがいるWuthering Heightsに再び住むというのだ。Heathcliffの生涯をかけた復讐の始まりだった・・・。
感想
愛と憎しみと復讐の物語。読み終わった後、何とも言えない気持ちになりました。虚しいような切ないような・・・。とりあえずハッピーエンド?
自分の一生をかけて、Harnshaw家(自分を虐げたHindley)とLinton家(Cathrineを奪ったEdger)に復讐をしていくHeathcliff。二つの家族を丸ごと巻き込み、さらには世代を越えて繰り広げられた復讐劇はまんまと成功。でもなんとも悲劇的で、皮肉な結果に終わりました。人こそ殺さないものの、長い年月をかけてここまでするHeathcliffの激しい情念が一体どこから来るのかわかりません。子供達まで復讐の道具に使うんですから。Catherineに対する一途な愛に狂ってしまった哀れな男なのか、単に粘着質でおろかな男なのか・・・両方かな。壮絶~っ。
CatherineはHeathcliffのためにEdgerと結婚したようなところがあるみたいです。兄のHindleyから解放してあげようという・・・。でも子供のころから気が強くてわがまま、大きくなってからも身勝手で、気性の激しさは変わらず、お世辞にもやさしい子とはいえないようです。美人のようですが、HeathcliffとEdgerが恋焦がれるような女性には思えませんでした・・・。語り手のMrs DeenもあまりCatherineをよく言わないので、小さいころから見てきたMrs Deenは彼女の正体を知っているのでしょう。それでもHeathcliffを狂わせ、Edgerを夢中にさせるくらいですから、何かしらの小悪魔的な魅力(?)があるのかも・・・。
ずっとWuthring HeightsのWuthring(ワザリング)って何だろう思ってました。邦題が『嵐が丘』なんだから、そういう意味なんだろうとは思っていましたが・・・。方言でwindyとかstormyという意味らしいです。
CDつきのGRです。これまた朗読が迫真の演技というか・・・。私にはちょっと早い朗読なんですが、このシリーズ癖になりそう。
ただ、CDは全編が録音されていません。Chapter1,2,3,6,8,11,12のみの朗読です。初めは何かの間違いかと思ったのですが、長いからか、ちょっと省かれているみたいです。
作者のEmily Bronteのお姉さんCharlotte BronteもJane Eyre(過去記事09/9/25)で有名です。妹も作品を出しているようです。文才のある姉妹だったのですね。
A House for Hermit Crab 情報 作者:Eric Carle ジャンル:ほのぼの 動物 種類:ハードカバー、絵本 YL:1.5 ページ数:26ページ 語数:860語 お気に入り度:☆☆☆☆☆ |
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Eric Carle | |
Aladdin |
ストーリー
1月のある日、成長して貝殻が小さくなったと感じたHermit Crab(ヤドカリ)は、今までの貝殻を脱ぎ捨てて、もっと大きなのを探しに行くことにしました。
2月の初め、よさそうな貝殻を発見!でもちょっと平凡だなと思ったHermit Crabは・・・。何かいいものを見つけたようです。
感想
見つけた貝殻に物足りなさを感じたヤドカリは貝にいろんなものをくっつけ始めます。でも単なる飾りじゃなかったんですね。心温まるお話です。単語も覚えられそう。
ヤドカリのことをHermit Crabって言うんですね。hermitには隠遁者という意味があるみたいです。なるほど。貝の中に閉じこもっているのが隠遁生活みたいだからでしょうね。
There's a Hippo in My Bath | |
Kyoko Matsuoka | |
Doubleday Books for Young Readers |
情報
作者:Kyouko Mastuoka
絵:Akiko Hayashi
ジャンル:ほのぼの ファンタジー
種類:ハードカバー、絵本
YL:1.2
ページ数:39ページ
語数:500語
お気に入り度:☆☆☆☆☆
ストーリー
僕はアヒルのおもちゃのDuckieとお風呂に入った。僕が体を洗っている間、お風呂にもぐっていたDukieはお風呂の底に何かいるよと言いだした。すると大きなカメがお風呂の中から現れた!振り向くと、そこにはペンギンが・・・。
感想
図書館本です。次々と動物がお風呂に出現します。ファンタジー。もともとの日本語版の『おふろだいすき』とはちょっと文章が違います。英語版は一部お話をシンプルにしてあります。暖かみのある黄色系のイラストがとても印象的。お風呂に入る前に子供に読み聞かせたら、楽しいでしょうね
おふろだいすき (日本傑作絵本シリーズ) | |
林 明子 | |
福音館書店 |
Nanny Mcphee: The Collected Tales Of Nurse Matilda 情報 作者:Christiana Brand ジャンル:コメディ 種類:ペーパーバック、児童書 YL:5.8 ページ数:133ページ(シリーズ第1話のNurse Matildaのみ。全体では382ページ) 語数:20000語(シリーズ第1話のNurse Matildaのみ。全体では59878語) お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Edward Ardizzone | |
Bloomsbury USA |
ストーリー
Brown家にはたくさんの子供がいた。その子供たちが、ものすごくいたずら好きで、やりたい放題・・・。とにかくとんでもない子供たちだ。nurse-maid、nurse、governessなどの子供たちの面倒をみる人たちは雇っても次々とやめていく始末。困り果てるBrown夫妻。紹介所へ行って新しくnurseを派遣してもらおうとするのだが、もう一人もいないという。こうなったらNurse Matildaに頼むしかないというのだが・・・。どうやって頼めば・・・、と思っていたところ、突然やってきたNurse Matilda・・・!黒い服に顔はしわだらけ、ジャガイモのような鼻に、一本だけ飛び出た大きな前歯・・・。そして大きな杖を持っていた。
Nurse Matildaは子供たちに対し、7つのレッスンをするという。しかし、彼女はただのNurseではなかったのだ・・・。
感想
Nurse Matildaシリーズ第1作目。毎日いたずらばかりしている子供たち。たくさんいるようだけど、何人いるのかわかりません。相当います。原作には自分で数えてね、って書いてあるけど、いちいち名前をチェックしてまで数える気がしなくって・・・。実際、誰が誰であろうと特に関係はないのです。とにかくドタバタとみんなでいたずら放題。両親がかなり子供たちに甘いからのようです。誰か締める役の人がいないと、この家庭は収拾がつかなくなるでしょうね。でもただの人では手に負えなそう。やはりNurse Matildaのような人、いえ、魔法使いでないと・・・。杖を床にドンとやると魔法がかかるんです。さすがの子供たちも魔法にかかってはお手上げ。徐々にお行儀良くなっていきますが、Nurse Matildaにも少しずづある変化が・・・。
上の本は『Nanny Mcphee』(『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』)という映画の表紙です。Nurse Matildaをもとに作られています。一部設定は違いますが、子供たちがやっているいたずらはちゃんと原作を元にしています。映画は"子供たちが赤ちゃんを食べてるーっ!!"というシーンから始まりますが、原作でもNurse Matildaにグリーン(野菜)のものを食べなさいと言われたのに対し、子供たちはPodge Greenという少年を食べたふりをして周囲を恐怖に陥れるエピソードがあります。映画もなかなか面白いです。単なるドタバタでは終わってないところがいいですね。ちょっと感動的に仕上げてあります。
原作は内容の割にはなんだかちょっと読みにくい文章です。でもひねってあって読みにくい文章ほど日本語で読むと結構面白いんですよね。
今回の抜粋
"The more they don't want me,"said Nurse Matilda, "the more they must need me. That is the way I work. When my children don't want me, but do need me: then I must stay .When they no longer need me, but they do want me: then I have to go."
何だかややこしい言い方ですが、自分の役割を終えるまではここにいますが、自分の役割を終えたら、ここにはいられません。ということを初めに言うんです。映画でもNanny Mcpheeがこんなようなことを言っている印象的なシーンがありますが、Nurse Matildaはいったいどこから来て、そして次はどこへ?Nurse Matilda Goes to Town、Nurse Matilda Goes to HospitalをパラパラみるとまだBrownの名前が出てきますが・・・。