2011年のまとめその3。その他なかなか面白かった本。今年は少しお休みしてしまったので、ご紹介した本も少なめ。共通したテーマもあまり思いつきませんでした。
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The Polar Express |
Chris Van Allsburg | |
Houghton Mifflin (Juv) 過去記事 夢か現か、クリスマスの奇跡。 |
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Nate the Great |
Marc Simont | |
Yearling 過去記事 シリーズ#1。音源も入手しました。 |
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Mercy Watson to the Rescue |
Chris Van Dusen | |
Candlewick 過去記事 シリーズ#1。ブタのMercyはあくまでブタ、しゃべらないよ。 |
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The New Kid at School #1 (Dragon Slayers' Academy) |
Bill Basso | |
Grosset & Dunlap 過去記事 シリーズ#1。あやしげなドラゴン退治の学校に入学。 |
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Big Egg (Step into Reading) |
Molly Coxe | |
Random House Books for Young Readers 過去記事 大きなタマゴ、誰のタマゴ? |
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The Last Battle (rack) (Narnia) |
Pauline Baynes | |
HarperCollins 過去記事 シリーズ#7。今年は#2~#7まで一気に読みました。 |
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A Teddy Bear (ナレーション・巻末ソングCD付) アプリコットPicture Bookシリーズ 4 |
掛川 日出子 | |
アプリコット 過去記事 ばらばらになったteddy bearを元通りに。 |
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Kipper Story Collection |
Mick Inkpen | |
Hodder Children's Books 過去記事 力が入ってないところがいいですね。 |
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Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(UK) Adult |
J. K. Rowling | |
Bloomsbury Publishing PLC 過去記事 #7です。#5まではUS版。#6と#7はUK大人版で読みました。 |
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Hi, Fly Guy! |
Tedd Arnold | |
Cartwheel Books 過去記事 男の子とハエの友情。 |
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Roscoe Riley Rules #1: Never Glue Your Friends to Chairs |
Brian Biggs | |
HarperCollins 過去記事 悪気がない所が笑っちゃう。 |
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The Snowy Day (Picture Puffins) |
Ezra Jack Keats | |
Puffin 過去記事 雪の日の楽しい一日。 |
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The Gift of Nothing (Christmas) |
Patrick McDonnell | |
Little, Brown Books for Young Readers 過去記事 nothingをプレゼントします。 |
2011年のまとめその2。
今年は例年に増して絵本ばかりだったような気がします。娘と一緒に同じ本を何度も読んでるからそう感じるのかもしれませんが。
児童書のシリーズもいくつか読みましたが、一般書はほとんど読んでないです。あちゃ~
イラストのインパクトと声に出して読んだ時の楽しさで選びました。インパクト順。
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No, David! (Caldecott Honor Book) |
David Shannon | |
Blue Sky Pr 過去記事 インパクトワルガキ大賞です(笑)。ラストもいいです。 |
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Jamberry 25th Anniversary Edition (I Can Read Series) |
Bruce Degen | |
HarperCollins 過去記事 ベリー祭りだ!ワッショイ、ワッショイ! |
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The Snowman (Step into Reading) |
Raymond Briggs | |
Random House Books for Young Readers 過去記事 静かなインパクトがあります。 |
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Hide and Snake |
Keith Baker | |
Sandpiper 過去記事 娘のお気に入り。最後、ヘビの胴体をたどっていくと表紙にたどり着きます。 |
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Rosie'S Walk |
Pat Hutchins | |
Aladdin 過去記事 読んでも良いし、見ても面白いですね。 |
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Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? |
Eric Carle | |
Henry Holt Books for Young Readers 過去記事 繰り返しが多くて、すぐ覚えちゃう。 |
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Five Little Monkeys Jumping on the Bed |
Eileen Christelow | |
Sandpiper 過去記事 Jamberry同様、読んでるとだんだんテンションが上がってきます。 |
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Time for Bed |
Jane Dyer | |
Harcourt Childrens Books (J) 過去記事 イラストと文章がすごくマッチしています。やさしい雰囲気が好き。 |
2011年のまとめに入ります。
今年は本とか図書館をテーマに読みました。興味がある方面の本を読んだだけで、いつもテーマを決めて読むわけじゃないんですけどね。本当はもっと読みたいのがあったのですが、読めずじまい。来年は読むぞっ。
難易度順。
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Dog Loves Books |
Louise Yates | |
Red Fox 過去記事 イヌくん本屋さん始めました。 |
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Library Lion |
Kevin Hawkes | |
Candlewick 過去記事 図書館に通うライオンの話。 |
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The Library |
David Small | |
Square Fish 過去記事 超本の虫、Elizabethの話。 |
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Eoin Colfer's The Legend of Spud Murphy (Eoin Colfer's Legend of) |
Glenn McCoy | |
Disney-Hyperion 過去記事 恐怖の図書館員vsいたずら兄弟 |
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There's A Boy in the Girl's Bathroom |
Louis Sachar | |
Yearling 過去記事 問題児とカウンセラーの交流。後半ある役割で本が出てきます。 |
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Dewey: The Small-town Library-cat Who Touched the World |
Vicki Myron | |
Hodder Paperback 過去記事 図書館ネコ、Dewey Readmore Booksをめぐる話。 |
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The Shadow of the Wind |
Lucia Graves | |
Penguin (Non-Classics) 過去記事 一冊の本の謎を少年が追います。少年の成長と壮絶な愛憎。 |
2010年のまとめ。第10弾。最後です。そのほか印象に残った本を挙げておきます。難易度順。
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George Shrinks |
William Joyce | |
HarperCollins |
とてもかわいらしい、楽しそうなGeorgeに思わずニッコリ。4/21の過去記事はこちら
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Lizzie Zipmouth |
Nick Sharratt | |
Corgi |
ある理由からダンマリを決め込んだLizzieと周囲との感動的な心の交流を描いています。3/2のここ記事はこちら
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"Evening Class": Level 4 (Penguin Readers Simplified Text) |
Maeve Binchy | |
Penguin |
ラストのまとまりがどうかなって感じですが、こんな群像劇好きよ。原作あり。4/14の過去記事はこちら。
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Frindle |
Brian Selznick | |
Atheneum |
表紙のペンを持って拳を突き出しているNickのイラストが、この本の内容を表しているかも。挑戦ですよね。Andrew Clementsの本にこういう拳を突き出した、どうよ!的な表紙が多いのは内容もそういうテーマのものが多いからかな。3/29の過去記事はこちら
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Number the Stars (A Yearling book) |
Lois Lowry | |
Yearling |
この本の作者あとがきに、実在したデンマークのレジスタンスの青年Kim Malthe-Bruunという青年の話が載っています。彼が母親にあてて書いたという手紙の一部が紹介されています。とても心を打つ内容です。英語で意味をとれなくもないのですが、ちょっと不安だったので、日本語版の『ふたりの星』を図書館で借りてきました。その手紙の日本語訳はこうです。政治家や指導者の言葉ではありません。死を目前にした21歳の青年の言葉です。
・・・そして、みなさんにおぼえていてもらいたいのです。― 戦争前のじぶんにもどることを夢見てはなりません。あらゆる人が、若者も老人も、品位ある人間の理想のすがたを夢見なくてはなりません。偏狭な、偏見にみちたものではない、理想の姿を。それこそ私たちの国が心からのぞむ偉大なもの、どんな小さな農家の少年でもめざすことができるもの、だれもがその実現によろこんで手をかせるものです。― わが身をささげて、戦いぬくことのできるものです。
12/11の過去記事はこちら
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The Curious Incident of the Dog in the Night-Time (Vintage Contemporaries) |
Mark Haddon | |
Vintage |
15歳の自閉症の少年の思考、物の見方が興味深い。彼の目を通して淡々と語られる大人の世界がやけにリアルに感じます。4/5の過去記事はこちら
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Oliver Twist (Oxford Bookworms Library, Stage 6) |
Charles Dickens,Richard (RTL) Rogers | |
Oxford Univ Pr (Sd) |
孤児Oliverの数奇な運命、波乱万丈。とても読みやすく、おもしろい話でした。ロマン・ポランスキー監督の映画『オリバー・ツイスト』もDVDで見たよ。当時のロンドンの様子を忠実に再現してあるのかなという感じで、説得力のある映像です。俗物的で極悪な大人たちにいたいけな少年オリバー・ツイストが振り回されます。前半はともかく、後半からラストは面白かったです。5/2の過去記事はこちら
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From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler |
E.L. Konigsburg | |
Atheneum |
姉と弟の家出、冒険。ふたりの会話も面白い。タイトルをはじめ、最初は謎が多いです。7/22の過去記事はこちら。
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The Graveyard Book |
Chris Riddell | |
Bloomsbury Publishing PLC |
死者はこちらの本に出ています。でも死者がメインの怖い話ではなく、生きた人間の成長物語。6/5の過去記事はこちら
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Devil in Winter (Wallflowers) |
Lisa Kleypas | |
Avon |
資産家の父を持つ内気でおく手なEvangeline Jennerと、女と寝ることと自分にしか興味がないような貧乏貴族Sebastian St Vincentとの恋愛。私Sebastian好きだな~。10/21の過去記事はこちら
2010年のまとめ。第9弾。動物メインじゃなくても、動物が重要な役割で出てくる本も含めました。やっぱりどれもほのぼの。難易度順。
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Biscuit and the Baby (My First I Can Read) |
Pat Schories | |
HarperCollins |
Bscuitの赤ちゃんに対する反応が面白くてかわいらしい。1/28の過去記事はこちら
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Look Out, Patrick (Red Fox Picture Books) |
Paul Geraghty | |
Red Fox |
強運の持ち主Patrickの話。7/5の過去記事はこちら。
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Puss in Boots (Step Into Reading: A Step 3 Book (Pb)) |
L. Findlay | |
Turtleback Books |
長靴をはいた猫。表紙は一瞬、メスネコか?って思っちゃうけど・・・1/5の過去記事はこちら
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Mr. Putter & Tabby Pour the Tea (Mr. Putter and Tabby) |
Arthur Howard | |
Sandpiper
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↑は#1ですが、シリーズ全体がいいですね。6/15の過去記事はこちら
お風呂に入っている男の子の想像力?。9/5の過去記事はこちら
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"Guess How Much I Love You" Present Pack |
Anita Jeram | |
Walker Books Ltd |
このシリーズ、どれもラストがいいです。ホロリというかほんわかというか・・・。5/21の過去記事はこちら
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A Bear Called Paddington |
Peggy Fortnum | |
HarperCollins Children's Books |
2010年のまとめ。第8弾。フルコース(原作orGR、朗読CD、翻訳版、ドラマor映画)でいろいろ楽しみたいという希望を持っている本。古典の原作はちょっときつそうかな。ちょと長めの無駄話にお付き合いください。難易度順。
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The Picture of Dorian Gray: Elementary Level (Macmillan Readers) |
Macmillan Education | |
Macmillan Education |
↑GRを読んでいろいろと興味を持ちました。翻訳版を読んだら、映画も見たくなって・・・
この小説を映画化したOliver Parker監督の『Dorian Gray』(2009公開)を見てみました。残念ながら日本未公開、DVD未発売。トホホ。Amazon.comからお取り寄せ。出演Drian Gray(Ben Bernes)、Lord Henry Wotton(Colin Firth)、Basil Hallward(Ben Chaplin)。美形の青年DorianがHarry(Henry)に影響され、見る間に見境ない倒錯した快楽主義に溺れていきます。原作よりもかなり踏み込んだエロティックな表現になっています。原作と所々設定が違うのですが、逆に新鮮な気分で楽しめました。難しい役どころと思われるHarryの役をColin Firth が好演。力強くてあやしげ、悪そう。Harry関連で原作と決定的に違うところが2、3ありましたが、それはそれで面白いかも。映画では最後まで絡んできてより重要な役です。そしてなんといってもビューティフルBen Bernes。女優陣を差し置いてなんと見目麗しき・・・。(というかあまり綺麗な女優さんも起用していないんですけどね。きっと演技派なのね。)ただ美しいだけじゃなく、前半の穢れを知らない無垢な青年Dorian~悪に手を染め、いかがわしいプレイに興じるダークなDorian~そして後半の年月を経て精神的に追い詰められ、疲れ切ったDorian、これらをうまいこと演じ分けていました。英語は思っていたより簡単。ただし、Harry語録はちょっと難。
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The Picture of Dorian Gray (film tie-in) (Penguin Classics) |
Wilde Oscar | |
Penguin Classics こちらは原書ペーパーバックですが、表紙が映画版になっているものです。DVDのパッケージもだいたいこんな感じ。古典小説の映画化らしからぬ雰囲気?
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Pride and Prejudice: 2500 Headwords (Oxford Bookworms Library) |
Clare West | |
Oxford University Press |
GRだとなかなかそうはいかないけど、翻訳版を読んだ時の感動は一番です。ストーリーに感動したのではなくて、表現に。ま、翻訳のし具合にもよりますけどね。Jane Austenって、複雑な心理を極めて理論的に説明するんですけど、それがすごく上手いの。絶妙で妙に納得。そんな言い方があるのか~って感心してしまいます。日本語で読んだ時のように、英語で読んでも、この表現本当に素晴らしいなとか、言葉のチョイスが最高だなという風に思えるか・・・かなり疑問。日本語だったら美しい表現だなと思うことがあっても、英語だとそんなことを感じたことはないんですね。いつも意味を取ることで精いっぱい。最終的に英語の表現を味わう、というところまで到達したいのですが、そんなネイティブ的な感覚になるまでは遙か遠い~~
上のGRはKeira Nightley主演の映画『プライドと偏見』のものですが、個人的には有名なBBCのドラマのほうが長い分丁寧に描かれているような気がして好きかな。Jane Austenの作品は短くしたり、簡約化したりすると味わい深さが減ってしまうように思います。
そういえば、Twilightシリーズの作者Stephenie MeyerもHarry Potterシリーズの作者J.K。Rowlingも好きな作家にJane Austenを挙げていますね。納得。Stephenie Meyerは確か主人公BellaにもPride and PrejudiceやSense and Sensibilityなどを読ませていました。
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Pride and Prejudice (Penguin Classics) |
Vivien Jones,Vivien Jones,Tony Tanner | |
Penguin Classics 間抜けな話ですが、5年くらい前、まだ多読を始めたばかりのころ、PGRを買おうとして間違えてこのPenguin Classicsの原書を買ってしまったことがあります。こんなの読めるかっ!と思いましたが、そのまま持っています
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2010年のまとめ。第7弾。フルコース(原作orGR、朗読CD、翻訳版、ドラマor映画)でいろいろ楽しみたいという希望を持っている本。ちょと長めの無駄話にお付き合いください。難易度順。
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Twilight (The Twilight Saga) |
Stephenie Meyer | |
Little, Brown Books for Young Readers |
ラブファンタジー。Edwardがとてもよさげに思えてくる理由の一つは、Bellaが彼をほめちぎるからだと思ったりします。Bellaいわく、Edwardはvelvet voiceを持つ、godlike creature。彼が脱いだジャケットの匂いや、吐息すら思いっきり吸い込みたくなるような・・・。でもそれってvampireの罠にまんまとはまっているということなんですよね。獲物である人間をおびき寄せるための美貌であり、美声であり、体臭や口臭なのです。本来であればその美しさに惹かれてふらふらと近づいてきた人間をガブリ!・・・従来のイメージとはかなり違う美しきvampireの生態に興味を持てたのなら、#4のBreaking Dawnまで楽しく読めることでしょう。あなたもvampireの罠にはまってみては?
今年公開になった映画『エクリプス』も見て来ましたよ。ラブラブお花畑に始まって、ラブラブお花畑に終わっているのがとても印象的でした(笑)。あの草原みたい所はEdwardお気に入りの場所?原作だとあそこには頻繁に行ってなかったような気がするのですが(ましてや寝転がってはいなかったような・・・)、映画だと、毎回とても印象的で象徴的な場所になっていますね。
オーディオブックは人物の区別が付きにくくてあまり好きじゃなかったです。翻訳版は分かりやすく、あまり翻訳ものや、本自体を読まない若者にも配慮しているのかなと思いました。2/8の過去記事はこちら。
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Harry Potter and the Order of the Phoenix (UK) (Paper) (5) Adult Edition |
J. K. Rowling | |
Bloomsbury Publishing PLC |
映画の公開までに#7まで読みたいところだったのですが、そうもいかず、#5止まり。来年前半で残り2冊読もうと思っています。どの巻もそれまで意味不明だったエピソードを、ラストですべてうまいこととめてくるのはお見事。読み終わった後はすっきり爽快感があります。#5は一番ボリュームのある巻ですが、5冊の中では一番好きかな。翻訳版は確か3巻までは読んだような気がするのですが、その後は補足程度にしか読んでないです。長いのでね。オーディオブックにまで手が回らないのが残念。最後の巻くらいは聴いてみようかと思ったりするのですが、値段がね~。
映画『死の秘宝 part1』は見に行こうと、張り切って前売り券を買ったのに、まだ行けていません。トホホ・・・。いつ行けるのか?11/6の過去記事はこちら。
ちなみに、クリストファー・ベルトン著『ハリーポッターと不思議の国イギリス』はハリポタを読んでいて日本人が分かりにくいと思うイギリスの文化や習慣などについてわかりやすく説明してくれています。ハリーポッターの世界をより深く理解したい方やイギリス文化について知りたい方にはとても興味深い内容です。
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ハリー・ポッターと不思議の国イギリス |
渡辺 順子 | |
コスモピア |
2010年のまとめ。第6弾。
キッズパワー全開、元気なお子様たちの話。難易度順。
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Junie B. Jones and the Stupid Smelly Bus (Junie B. Jones #1) |
Denise Brunkus | |
Random House Books for Young Readers |
幼稚園児のJunie B.Jonesの自由奔放ぶりがよいですね。7/30の過去記事はこちら。
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George's Marvelous Medicine |
Quentin Blake | |
Puffin |
このやりすぎ加減がとても好き。5/15の過去記事はこちら。
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Nanny Mcphee: The Collected Tales Of Nurse Matilda |
Edward Ardizzone | |
Bloomsbury USA |
とにかくたくさんの子供たちがハチャメチャやります。9/2の過去記事はこちら。
2010年のまとめ、第5弾。今年は意図せずして作家が主人公の話を立て続けに読みました。難易度順。
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David Copperfield (Oxford Bookworms Library Classics) |
Tricia Hedge | |
Oxford Univ Pr (Sd) |
これは最終的に作家になりました、という話で作家としての活動が書かれているわけではありませんが・・・ちょっと無理やり。ディケンズの自伝的小説のGR。日本語でも読もうかと思ったのですが、結局読めずじまい。7/7の過去記事はこちら
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The School Story |
Brian Selznick | |
Atheneum |
作家としての才能を発揮するスーパー小学生とそれをサポートする友人の話。どうせ駄目だろうとか、無理に決まってるとか、そんな冷めた考えは全くなく突き進むエネルギーがいいですね。Andrew Clementsの本はNo TalkingとThe Report Cardを持っているのですが、まだ未読。来年読みます。6/7の過去記事はこちら
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Suddenly You |
Lisa Kleypas | |
Avon |
結婚をあきらめた人気女流作家と出版社社長の恋愛。ヒストリカルロマンス。ここに登場する出版会社Devlin社は、製本、印刷、出版、書店、文具屋、貸本屋など、なんでもやっていて、それ全部が1つの建物に入っているのだそう。circlating libraryって貸本屋の事なんですね。この時代(19世紀前半・英)まだ無料の公共図書館がなかったようです。本が高級品だったため、庶民は会費を支払って本を借りていたようです。18世紀末から19世紀あたりが舞台の本を読んでいると、時折貸本屋の本を読んでたりするシーンが出て来ることが確かにあります。税金を払っているとはいえ、無料の公共図書館の存在はありがたいですね。6/10の過去記事はこちら
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Dreaming of You |
Lisa Kleypas | |
Avon |
ベストセラー作家のSaraが次回作のため、高級賭博クラブで調査、見学するうちオーナーのDerekに惹かれていくヒストリカルロマンス。Saraは清らかな彼女のイメージとは対照的に裏社会のじめっとした小説を書きます。処女作Mathildaは娼婦の実情を世間に知らしめた作品・・・という設定。この賭博クラブでの調査を役立てて書いた本のタイトルが最後のほうでちらっと出てきます。それがDreaming of Youだったらちょっとウケるけど、そんなロマンティックなタイトルのはずがないんですね。なんてったって社会に問題提起をする作家ですから。5/18の過去記事はこちら
2010年のまとめ。第4弾。昨日までは絵本ばかりでしたけど、今日はぐっと大人向け。復讐or破滅あるいは両方をテーマにした本を集めました。って3冊だけですが。破滅していく人間って、何か一つの事に執着しすぎ・・・。
全部古典でゴメンね。古典好きというより、単に昔好き。難易度順。
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The Picture of Dorian Gray: Elementary Level (Macmillan Readers) |
Macmillan Education | |
Macmillan Education |
これは復讐じゃなくて、破滅のほう。ストーリーが面白いので、語数の少ないGRでも楽しめると思います。でもちょっと疑問がいくつかあったので翻訳版『ドリアングレイの肖像』を読んでみました。GRを読んだとき、Dorianってば頭がすっからかんなのかな?って思ったのですが、翻訳版を読んだら、まあ、そうでもないみたい。GRなので極限まで文章がシンプルになっていてあまり詳しくはないのでそういう印象になったのかも。実はHarryも人を魅了する人物。物憂げな声、音楽のような手ぶり、自信ありげに口から出る言葉は哲学的で逆説的。Dorianいわく、Harryは「逆説の王子」。信用し難い人間だと思うのですが、言葉の魔力なのか、カリスマ性なのか・・・。とにかくHarryにとってDorianは格好の実験材料だったようです。しかし、Harryが意図した以上にDorianは彼の思想にのめり込み、堕ちていくのです。結構深い内容です。6/13の過去記事はこちら
A Study in ScarletはSherlock Homesシリーズ第一作目。殺人の動機が復讐というのはありがちかなと思いますが、意外なところへ繋がっています。。Conan Doyleの小説は学生のころだったか日本語で短編集を読んだ気がするのですが、内容をいまいち覚えておらず。何を読んでも新鮮かも。でもやはりなんといってもSherlock Homesのキャラクターが魅力ですね。CDつきのGRなんですが、私のSherlock Homesのイメージにピッタリな感じの朗読でした。8/4の過去記事はこちら
Emily BronteのWutheing Heights。壮絶な復讐劇。狭い世界で激しい愛と憎しみが渦巻きます。こちらも翻訳版『嵐が丘』を読んでみました。でも口汚くののしったり、恨み節や憎まれ口ばかりのような気がして途中げんなり・・・。登場人物の何人かは人格が崩壊している感じで、まともな人の発言を聞くとホッとします。周到な復讐を何十年も続ける悪魔のようなHeathcliffがCatherineのみを激しく愛し続けるという純粋な面を持ち合わせているのはなんだか不思議。人間ってそんなものか・・・一面的な人間っていないものね。でもよくよく考えてみると、どちらの面もかなりしつこい。9/10の過去記事はこちら
2010年のまとめ。第3弾。挿絵や表紙が美しい本。
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The Three Pigs (Caldecott Medal Book) |
David Wiesner | |
Clarion Books |
あの3匹の子ぶたの話かと思いきや・・・。 絵が綺麗なうえ、遊び心いっぱい。日本語版の(『3びきのぶたたち』)を娘(4歳)に読んであげたら、Tuesday(『かようびのよる』↓過去記事参照)同様大好評。ぶたが絵から出てくるところや、紙飛行機で飛ぶところ、文字がバラバラになっているところなどは大ウケ。ちゃんと面白さが分かっているようです。もちろん子供だけでなく大人でも楽しめます。
同作者のFlotsam(『漂流物』)も好きです。こちらは文字がない絵本で英語学習にはならないのですが、一見の価値ありです! 上の3作ともコルデコット受賞。3/5の過去記事はこちら
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Outside Over There (Caldecott Collection) |
Maurice Sendak | |
HarperCollins |
不気味で美しい絵と独特の世界観に惹かれます。ストーリも好きよ。2/4の過去記事はこちら
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The Invention of Hugo Cabret: A Novel in Words and Pictures (Caldecott Medal Book) |
Brian Selznick | |
Scholastic Trade |
膨大な量のイラストに圧倒されます。すごく分厚い本。図書館とかにあればいいのだけど。5/2の過去記事はこちら
2010年のまとめ第2弾。
生と死、時の流れ、思い出が静かに描かれている大人でも心にしみる本。しみじみと読みました。難易度順。
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つみきのいえ 英語版 |
加藤 久仁生,Arthur Binard,アーサー ビナード | |
白泉社 |
和書扱いの本です。英語タイトルOnce upon a Home upon a Home アカデミー賞を受賞したアニメーションを元にした絵本です。4/23の過去記事はこちら。
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Badger's Parting Gifts |
Susan Varley | |
HarperCollins |
言葉少なに旅立つBadger。でも思い出はたくさん。10/3の過去記事はこちら。
今年のまとめに入ります。一年間に読んだ本のリストから、印象に残った本をピックアップして、そこから共通のテーマを見つけるのは結構大変なんですけど毎年まとめとしてやると決めたので何とか無理やりまとめてみました。今年は娯楽系に偏っていたかも・・・。
第1弾はDC付き絵本。
CDがついた絵本をいくつか購入しました。難易度順です。
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The Little Mouse, the Red Ripe Strawberry and the Big Hungry Bear (Child's Play Library) |
Audrey Wood,Don Wood | |
Child's Play (International) Ltd |
クリスマスバージョンのはCDがないんですけど、そちらもおすすめ♪10/8の過去記事はこちら。
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The Very Hungry Caterpillar: board book & CD |
Eric Carle | |
Philomel |
結構大きなボードブック。Eric Carle本人による朗読。1/23の過去記事はこちら。
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Froggy Gets Dressed (Froggy)(With CD) |
Jonathan London | |
Puffin |
かわいらしいカエルのキャラクターFroggy。11/2の過去記事はこちら。
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Pumpkin Soup (Book & CD) |
Helen Cooper | |
Corgi |
トリロジーになってます。トラブルメーカーのアヒルを中心にすったもんだ。11/3の過去記事はこちら。
☆*:*:*☆2009年その他好きな本☆*:*:*☆
今年のまとめ、心残りがあるとまずいので、どこにも入らなかった、その他好きな本をまとめておきます。これで最後。
1 Deltora Questシリーズ(Emily Rodda)
最初のシリーズは#8まであります。#1~#8まで気合を入れて一気に読むべし。
2 How to Find Flower Fairy~Discover an Enchanted Fairy World
今年はあまりポップアップ絵本は購入しませんでしたが、これも今年読んだものでした。美しい!!
3 Is He a Girl?<Marvin Redpostシリーズ#3>(Louis Sachar)
このシリーズどれも面白いですが、#3は思わず笑ってしまいます。
4 Magic Faraway Tree(Enid Blyton)
三話合本。ひたすら不思議な木の上と地上を行ったり来たり。木の上の不思議世界はややシュールでもあります。
5 The Ink Drinker(Eric Sanvoisin )
まだ#1しか読んでないですが、不思議な魅力。本のインクをストローでチューっと飲んじゃうの。
6 Another Story of...the Little Mouse Trapped in a Book(Monique Felix)
これは番外編かな。文字なし絵本です。でもすご~く好き。
☆*:*2009年トホホな境遇でもへこたれない人達の本*:*☆
今年のまとめ第7弾。ここら辺は中身が濃いかなと思います。順番付けるの難しいな~と思って、独断と偏見でトホホ順にしてみました。だいたいが児童書か子供が主人公ですが、親や保護者がトホホな場合が子供にとっては一番トホホですね。
1 Angela's Ashes(Frank McCourt)
Scholastic Readers Level 3 自分の体験をもとにして書かれた小説の簡約版。事実をもとにしているだけにかなり厳しい。
映画を観る際、まに参考にさせていただいている「シネマで UK & Irelandを感じよう」(トップページは「Cheeky's Garden★英国党宣言」)の■紹介作品一覧→あ→『アンジェラの灰』には当時のアイルランドの興味深い社会状況やこの作品の映画に関する情報が載っています。[カトリック信仰と子沢山]の項目では、なるほどそうだったのか~と思いました。子だくさんはいいことだけど、素朴な疑問だったので・・・。信仰に関係していたとは。ためになったねぇ~。
2 Illustrated Mum(Jacqueline Wilson)
精神的な問題を抱える母親を持つ10歳のDolphin。そんな問題行動が多い母親をかばう姿が切ないです。
3 A Little Princess( Frances Hodgson Burnett)
「小公女」裕福なお嬢様から使用人に転落。
4 Jane Eyre(Charlotte Bronte)
不幸な子供時代、不審な出来事、恋愛体験など盛りだくさんな感じ。
5 Holes(Louis Sachar)
無実の罪で捕まり、更生施設へ送られてしまう少年Stanley。そこで待っていたのは過酷な肉体労働だった。
6 Matilda(Roald Dahl)
Matildaの両親はひどいけど、Matilda自身両親と距離を置いて、本を読むことを楽しんだり、仕返しをしてみたりと、そのあたりは結構楽しんでる?
7 Why Pick on Me?(Louis Sachar)
鼻をほじったことでいじめられてしまうMarvin。子供たちにとっては一番身近でありそうな設定。うまいこと解決しています。