Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
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Gwyneth Paltrow | |||
St Martins Pr |
ストーリー
brown bearから始まって動物たちが見ているものが次々登場。最後は・・・。
感想
言わずと知れた名作絵本。Brown bear, brown bear, what do you see ? I see a red bird looking at me.というパターンの繰り返し。色と動物が変わるだけです。普通に読んでるだけでもリズムがいいので、すぐに文章を覚えられちゃう。というより頭から離れませんよ。
上記CD付きのがおススメ。女優のGwyneth Paltrowの朗読が2回、スペイン語の朗読を挟んで作者Bill Martin Jrによる英語の朗読が1回。計17分くらいのCD。
娘用に買ったのでCD付きのにしましたが、audible.comにもオーディオブックあります。試聴できるんですけど作者と朗読者の紹介のみで試聴というところまではいってない。
歌やリズム、カラオケも欲しいという方はCosmopier Online ShopでもmpiオリジナルCD付きのものが売られています。こちらは2604円とちょっとお高め。多聴多読ステーションで試聴できます。
Big Egg (Step into Reading)
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Random House Books for Young Readers |
ストーリー。。。
ニワトリのお母さんが温めているタマゴ。なぜか一つだけ大きい。私のタマゴじゃない、と思ったニワトリのお母さんは他の動物たちに誰のタマゴか聞いてまわりますが・・・。
感想
娘用に買った本。このくらい短い話でも起承転結しっかりしているから、ちゃんと楽しめます。明らかにニワトリのタマゴじゃない大きなタマゴ。タマゴを産まない動物にばかり聞いてまわって、産み主見つかるのかしら?と思っていたら、あらら、という展開。一体だれのタマゴ?ホッと心温まるラストがいいです。
前半は"Is it a cat egg?" "No,"says cat.というパターンを繰り返します。子供に質問してyesかnoを言ってもらうのがいいかも。何も知らなくても動物の名前とbig、small、egg、chickなど、イラストがあるし簡単に理解できそう。
Kira-Kira
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Cynthia Kadohata | |||
Atheneum |
ストーリー
Katieはアイオワ州に生まれた日系人。4歳年上の姉のLynnが最初に教えてくれた言葉は日本語のkira-kira。優しくて頭のいい姉とは大の仲良し。家は貧しかったが、将来両親に家を7つ買ってあげるというのが姉妹の夢だった。
やがてジョージア州に移り住み父親は養鶏場の仕事へ、母親は鶏肉加工の工場で働くことになった。小さなアパートでの暮らし。弟が生まれ、両親は毎日長時間働いたけれど、それでも暮らしは貧しかった。そのうち姉のLynnは体調不良から横になることが多くなった。
感想
時代は1950年~60年代。両親の過酷な労働状況や貧困、日系人に対する差別や偏見、当時の日系人の苦労がうかがえます。細かな日常のエピソードが盛り込まれていて、家族との絆や周囲の人たちとの繋がりが印象的。
でも一番光っていて印象に残るのはKtieの個性。真面目に偏見に耐えて差別と闘っています、という感じじゃないところがいい。確かに最後はしんみりとしてしまいますが、子供らしいあっけらかんとした所があって、不思議と重くない。Joe-John Abondondalaramaという不思議な名前の未来の王子様との妄想とか、弟が大けがをしたのに助けてくれたイケメンの若い白人男性に気を取られているところとか、女の子らしくて、なんだか笑いを誘います。
終盤、父親の怒りにまかせた行動の後始末の際、間違った行動を間違いと認め、親としてのプライドを捨てて大切なことを伝える父親の姿にハッとさせられるとともに、とても感心しました。
聞き読みで読んだのですが、早い朗読でもないのに置いてきぼりをくらうことが度々・・・。結局、最後の2章くらいは音なしで丁寧に読むことにしました。ニューベリー賞を受賞した作品は数えるほどしか読んでませんが、読みやすかったという印象のものはなくて・・・。それでも作品は比較的読みやすい部類かもしれません。
The Library
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David Small | |||
Square Fish |
ストーリー
Elizabeth Brownは小さいころから人形で遊んだりといった子供らしい遊びは好きではなく、ずっと本ばかり読んで過ごしていた。
学校に行くようになってからも、大人になってからもそれは変わらず、いつしか家の中は本でいっぱいに・・・。
感想
筋金入りのスパータドキストともいえるElizabeth。本にのめり込みすぎて、なんだかちょっと心配です。というか危ない・・・。でもそれでもいいみたい。彼女にとっては本を読むことは呼吸をするのと同じ感じなのでしょう。
彼女のすごいところはその潔さ。本を読むことは好きだけれど、書物収集家ではないみたいです。おそらくいままで読んだ本の内容は彼女の頭の中にすべて入っているに違いない。
更新、滞りがちでごめんなさい
Mercy Watson: Something Wonky this Way Comes
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Chris Van Dusen | |||
Candlewick |
ストーリー
ある土曜日、When Pigs Flyという映画を見に行くことにしたWatson夫妻。映画には特に興味のないMercyだったが、映画館で売っている"real butter"というポップコーンの売り文句に反応したMercy。がぜん行く気満々。となりのLincoln姉妹と近所の子供たちFrankとStellaも連れて、いざドライブインシアターへ!
感想
車に乗ったまま見る屋外の映画館だったらペットもOK(?)ということでMercyも映画館へ。ところがシリーズ最後ということもあってかこの映画館に今までの登場人物が勢ぞろい。これは何かトラブルの予感・・・。
Mercyの目当ては映画じゃなくbutter。butterの匂いに誘われてポップコーンを探しまわってさあ大変。最後もドタバタほのぼの。周囲のMercyに対する愛情がいいですね。
気になる表現
When Pigs Flyという映画について、ブタが空を飛ぶ映画だと思うというMrs.WatsonにEugenia Lincolnは・・・。
figure of speechという言葉を連発しています。
"Don't be ridiculous," said Eugenia Lincoln."Pigs don't fly. It's a figure of speech."
"What's a figure of speech ?" said Mr. Watson.
" The movie title ," said Eugenia, "is a figure of speech signifying the impossible."
なるほど。
when pigs fly(米)あるいはPigs might fly (if they had wings)というイディオムが実際あるようです。
Oxford Advanced Learner's Dictionaryによりますと、
pigs might fly(British English) (North American English when pigs fly) (ironic, saying) used to show that you do not believe something will ever happenとのこと。「そんなことがあるわけない」という意味があるみたいです。だからこの映画はブタが出てくる映画じゃない可能が高いですね。
a figure of speechという言葉は時折見かけるんですけど、figureが結構な多義語ですからねぇ。
Cambridge Dictionaries Onlineによりますと、
figure of speechはan expression which uses words to mean something different from their ordinary meaningとのこと。
figure of speechで「比喩的表現、言葉のあや」という意味のようです。
なんとなく意味が分かりやすいなと思う辞書の意味を選んで載せました。
The Magician's Nephew (Narnia)
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Pauline Baynes | |||
HarperCollins |
ちょっとネタばれあり。
ストーリー
Londonに住む少女Polly Plumnerはある日、裏庭でDigoryという少年と出会う。Digoryは母親が病気で、あじおばであるKetterley家に厄介になっているのだという。それがいやで悲嘆にくれているのだった。特にAndrewおじさんは変わり者で、絶対に入ってはいけないといわれている屋根裏部屋で何をしているのか分からないという。
すっかり仲良くなったPollyとDigory。ある日、棟続きになっているPollyとKetterleyの家の屋根裏を探検していた二人は空き家と思ってある屋根裏部屋に入り込んだ。テーブルの上には黄色と緑の美しい指輪・・・。空き家じゃないかも、と思った瞬間あらわれたのはAndrewおじさんだった。この部屋でである実験をしているというAndrew。不気味・・・。もう帰らなくてはというPollyに黄色い指輪をあげるという。しかしPollyがその指輪に触れた途端、PollyはDigoryの前から姿を消してしまったのだ。
感想
時代はThe Lion,The Witch and the Wardrobeより何十年も前、おもにNarnia誕生についての話です。Narniaの話が好きな人にとってはとても楽しいです。The Silver Chair(過去記事'11/3/31)とThe Horse and His Boy(過去記事'11/4/24)は人によって好き嫌いがあるかもしれませんが、ここではいろんな事実がが明らかになるのでとても興味深く読めると思います。今まで謎だったとこと、特に不思議とも思ってなかった事についても意外な事実が・・・。へぇ~そうだったのか~~が満載です。
その謎の一つがあのwardrobe。原作のイラストだと何の変哲もないシンプルなwardrobeですが、映画のやつは結構凝った外見だったのを思い出して、読み終わった後、もしやと思い映画のを見てみたら(私は所持しているDVDコレクターズエディションのパッケージを見たよ。見やすい。)前面に施されている彫刻の意味が今になって分かってテンションあがりまくりおお、Narniaだ!この本を通過して初めてあの彫刻の意味が分かるわけね。初めから知っている人はほほっ~と思ったに違いない。にくい演出。
ここまで読むと、物語の味わいも増して奥深さを感じます。The Last Battleも勢いに乗って読みます!
Mercy Watson Thinks Like a Pig
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Chris Van Dusen | |||
Candlewick |
ストーリー
隣人のEugenia LincolnとBaby Lincolnの姉妹が庭にパンジーの花をせっせと植えているのを見たMercy。食べてみたら、おいしい!・・・。植えられたパンジーを次々に食べていくMercy。
それを見つけたEugeniaはカンカンに怒って・・・。
感想
食い意地が張りすぎて、花まで食べてしまうMercy。その食欲のおかげでただでさえMercy嫌いなEugeniaの神経を逆なで。せっかく植えたパンジーを食べられてしまったEugeniaはある手段に出ます。このEugeniaというおばあさんの顔が面白くて、怒った顔がさらに面白いよ。なんだかんだで、いつもバタートーストが丸く収めてくれるのがいいね。
Mercy Watson: Princess in Disguise
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Chris Van Dusen | |||
Candlewick |
ストーリー
ハローウィン間近、Mercyにも何かドレスアップさせようと思ったWatson夫妻は、考えたあげくプリンセスの衣装を着せることにした。
一方、乗り気じゃないMercy。treatsという言葉に惹かれてしぶしぶドレスを着るが・・・。
感想
Watson夫妻にとってMercyは子供同然。しかもかなりの親ばかかも。ウザそうなMercyをよそにノリノリです。ピンクのドレスを着せられたMercyですが、顔はどう見てもおっさん・・・。イラストの表情がとりわけおかしい。