池川亜矢子の行住坐臥再び

独り言、のち猫、時々身体のこと

コーチの雄姿

2016-08-10 23:58:17 | 徒然

女子体操団体決勝の録画を観ていました。
実は朝は、録画で、チェックしていた選手の演技をちょこちょこ観ただけ。
その時に、教えて頂いたコーチが観覧席にいらして『おーっ!』と思ったのだが。

 

帰宅して、演技をよく見ると・・・選手のサポートしてる・・・?

ナショナルコーチでした。

びっくり

コーチの世界も色々なんやかやあってね。
オリンピックに出た選手がメインコーチとなってるクラブに入ることが私たちの時代はほとんどでした。

でも、やはり『名選手=名コーチ』ではなくてね。

何を言ってるのか?擬音語多すぎてわからないことがしばしば
ま、長嶋茂雄選手みたいなもんですよ、所謂。

技を失敗するとね、そこで骨折してようが靭帯断裂してようが、その場で!出血しててもその場で!
『どうして失敗したのか?』って自己分析してコーチに言わなければならないのです。
靭帯断裂ぐらいなら痛いけど、ま、頭は働くからいいんだけど。
骨折だとさ、血が骨折箇所に行くから貧血になっちゃうのよ。
それでも、くどくど聞くのよ??
で、その分析が合うまで怪我したまま、コーチと話さなければならんのです、延々と。

今、考えれば現行犯で分析することはタイミング的に大事だけど怪我してるわけだから
・・・ちょっと違う感じがするわ。
でも、その時は、きっとそれがBESTと考えられていたんでしょうから、OKですけど。

そうやって怪我した時や失敗が続く時にね、このコーチだけは、自己分析が違っても、
『なぜ、この技が失敗したか?』凄くわかりやすく解説してくれるわけです。

小さいながらも、痛いんだけれど『なるほど』と思ったもんです。
皆、そうやって教えてくれればいいのに、と。

昔は演技を撮影して分析とか滅多にしかしなかったからね。
撮影しての自己分析はどんな運動でも、絶対すべきだと思う。

でさ、やっぱり無名選手がコーチになるって、とっても、とーっても難しいもので。

子供ながらに、理不尽さを感じていたから、コーチはもっと感じていただろうな。

結果、独立されてオリンピック選手を育てましたね。
そして、オリンピックのナショナルコーチだもの!
今まで、ナショナルコーチは全てオリンピック選手よ!
女子体操でも男子体操選手がコーチだった。
選手としての実績が物を言う世界だったの。
いや、本当に凄いと思うよ、本当!!

なんか、そのコーチの姿を、いや雄姿を観られて、『いいオリンピックだった!』って既に思ってます

引き続き、選手には頑張って欲しいが。
どうぞ、コーチがオリンピックを満喫できますように。
悔いのないコーチ人生を送ってくださいますように。

めーっちゃ懐かしいプリントシールが出てきたので写メったけど、ぼけぼけ

えーっと、某シューズメーカーのイベントで側方宙返りしたところ。


15年ぐらい前かな。

側転で手を使わないだけだけど、これでよく平均台から落ちたー
(↑着地点を見てるのわかりますか?それでも、よく落ちた、平均台は10cmしかないし!)

ん?今?どうだろう?出来ると思うけど、着地に関節が耐えてくれるだろうか・・・?

ちょっとトレーニングしてみようかな???

いやいや、ちょっと落ち着こう。
マスター選手権に出るわけでもないし。
私は何を目指しているんだ(笑)

とにかく嬉しかったんですよ


The team gold medal .

2016-08-10 00:19:59 | 徒然

男子体操金メダル!やったーー!!

やっぱり日本の演技は美しいよ。

この2大会は、惜しいところで金に届かなかったものね。

 

高難度の技をいとも簡単にやっているように見せる。
衝撃が凄まじいはずの着地をふわっと床に吸い込まれるように降りる。

この簡単そうに見せる&しなやかな着地というのが本当に難しいです。
皆さんも、何かで経験はおありでしょ?
簡単そうに見えるから、やってみたら、全然出来ないってこと。
まぁ、神経伝達的なものも大いに関係あるにはあるんですが。

簡単そうで、やってみたくなるもの、というのは総じて難しいもんです。

しっかし、自分の着地したい場所を目指して、全身の関節を使って舞い降りる。
凄いよね~
忍者のように着地していた。これ、私の目指すところです、今でも、はい。
だから、レッスン中に関節の使い方をくどくど言うでしょ?
でも、わかるでしょ?怪我しないのよ!

技も、鉄棒の大技入る前の「ため」の時に、膝を曲げてしまう選手が多い中、日本は一切曲げないもんね。
存分に体幹を使って、背骨をしならせて遠心力を作り出しているからこそ出来ることだ。
これも、私のこだわりの一つだな。
背骨から動作を生み出して、少ない起動力で大きな動作をしたいの。
あ、これも耳タコか、すまん

いや、本当、アテネまで低迷していた時に徹底的に体幹の使い方や動かない着地にこだわってきた成果だね。
低迷していた時は、日本お得意の規定演技がなくなって、自由演技だけで競うルールに変わった。
だから、何が何でも難度の高い大技をやらねばならん。
で、とにかく外国に追いつこうとして技をやるだけ。
膝が開こうがなんだろうが、難度点と実施点で稼ごうとしていたなぁ。
それをロシアのアンドリアノフ選手を招聘して徹底的に修正し、また修正するトレーニングをコーチ達に教えてたのよ。
時間はかかったけど、実を結んだね。

ありがとう、アンドリアノフ

そして団体戦というのが、これまた、厄介。
出場している3選手全ての点が合計されていくから、誰も失敗出来ない。
以前は、4選手演技して最低得点はカットされていたから、まだ気楽だった。
合計得点も本当に僅差だったし、予選からの逆転が難しかった。
でも、今は、1人失敗すれば、順位が大きく変わる。
チャンスが大きい分、本当に凄いプレッシャーだよね~。

また、個人総合に残る選手がいる場合は、その選手が全てにおいて高得点を取るであろう、って時も、なるべく温存させたいもので。
その選手は予選では全種目演技してるから、疲労度も高いし。
中1日で個人総合だもの、各国とも色々考えて選手を選出してたね。
日本は、各種目でスペシャリストが2人ぐらいはいたから、失敗さえしなければイケる!とは思っていたけれど。
中国は、そこが弱かったね。
ロシアは技が力で引っ張っている感じで美しいと思える選手が以前より少なかったし。

やっぱり内村選手、白井選手がダントツに余裕があって美しかった。

しっかり休んで個人総合も悔いなく演技して欲しい。
だからマスコミの皆さんも、まだそっとしておいてあげてくれ~!
頼む!

さて、女子は50年ぶり以上の入賞なるか?
タイマーかけて早起きして観るぞ!

多分。(多分、無理)