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神戸・王子公園 旧ハンター邸(1)

2011年11月07日 | ★ヴォーリズ&その他近代美建築(西日本)

 

 

4月、8月、10月のみ公開されている旧ハンター邸。
数年前4月の桜の時期に見学に出かけたらものすごい人出で
見ることが出来ず、ずっと気になっていました。



10月も終わり・・・と思い出して急いで出かけてきました。



旧ハンター邸は、何時建てられたか、不明なのですが、
最初は、1889年(M22)頃、ドイツ人のグレッピー氏が、
イギリス人技師に依頼して建てた、と言われています。 

その後1907年にイギリス人のE.H.ハンター氏が買取、
改造して、今に残る建物となりました。 

このハンター氏は、実業家で、日立造船となる前身の会社を興した人だそうです。
また、ハンター氏は北野に、「和の異人館」と言われる
和洋融合の異人館も所有していたようで、
そちらは、現在結婚式場として使われています。

現存する神戸の異人館の中で最大規模のものです。
もともとは、北野のハンター坂のあたりにあったようです。

今年の3月に外壁の塗装修理をしたばかりで、
とても綺麗な状態になっています。 



桜の薄紅色が映える外壁ですよね。

現在、旧ハンター邸は、神戸市の王子公園内に建てられています。
1963年(S38)に神戸市が所有し、移築したのです。 

美しい素材で造られた、豪華な意匠が、明治時代の優れた洋風建築の1つ、
とされ、1966年に国の重要文化財に指定されました。

玄関のタイル貼り、なんともお洒落な色合い
イギリスタイル・・・かな・・・? 

どの入口にも、このようなブロークン・ペジメント、と呼ばれる
額縁飾りが取り付けられています。

玄関ドア、ハンドル、鍵穴の付いているプレートも
細やかな装飾が施されています。
この鍵穴、ちょっとした秘密があるんですよ。



創建当時からのものらしい、ドアガラス 

ここまでが、ハンター邸の玄関付近の画像です。(いつも画像が多いですね)

廊下に立ってみると、こんな雰囲気。

帽子を掛け、ステッキを置いておく家具のようです。



次は、1階のお部屋からご紹介します

  

 

 

 

 


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