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シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

旧静岡市役所

2019年03月28日 | ★ヴォーリズ&その他近代美建築(中日本)

 

 

 

 

桜の開花のニュースも多くなり、
来週には、新元号も発表されますね。
どんな元号になるのでしょう。


元号が使われるのはいいのですが、
様々な公式書類などに年号を書くことが多いのですが、
出来れば、西暦に統一してもらえないかしらと思うことが多いです。

ときどき、書類のトップには西暦で、下の方に署名するときは元号で、
という場合が時々あって、??どっちだっけ?と思う時があります

 

 

さて、静岡県庁のすぐ近くに旧市役所があります。
とても特徴的な塔が見えて、県庁より存在感を感じます。

 

 最初は、教会かと思いました。表を見て、
こんな素敵な市役所があるんだ~感動でした

 

設計は前出の静岡県庁と同じ 中村與資平氏。
静岡の浜松市出身で、明治後期から大正中期にかけて朝鮮、中国を中心に、
昭和初期に日本東海地方で多く手掛けています。
離れて見ても、優美ですね~

 

1934年(S9)。 国の登録有形文化財です。

 

3連のアーチをくぐると、装飾たっぷりの天井が。 

 

旧静岡市役所は、今は市民ギャラリーとして使われているので、
ちょうど、展示会が開かれていて、中に入ることが出来ました。 

 

中村與資平氏は、私の大好きな辰野金吾が作った
辰野葛西建築事務所に所属していました。
 

 

 

 

正面の階段の間には、素敵なステンドグラスがありました。
綺麗に写せずにすみません。

 

階段の石材が独特だったのですが、帰宅後調べてみると珊瑚岩というものでした。

 

 

駿府城公園の近くには、静岡県庁、旧市役所、素敵な建物があり、
とても良かったです。

正直な感想を言うと、まさか静岡県に、それも官公庁の建物で、
こんなスパンッシュやイスラム風の個性的な建築が
戦争被害も受けずに残されているとは、と、びっくりでした。

この駿府城公園の周囲一帯は、葵区で、その中には、
呉服町、両替町、金座町、伝馬町、紺屋町、研屋町、大工町、鷹匠という
一大城下町の歴史を感じさせる地名が多く見られました。
固有名詞ではなく、「おまち」と」言われるエリアもあるそうです。

天下泰平の世を作り上げた徳川家康が愛した駿府。
温暖で豊かな食材に恵まれた静岡は、
県庁や市役所の建物にも、その大らかさが表れているような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 


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