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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

リズムを聞いて、ノリノリ

2018年06月21日 | ピアノ
昨日の本(「つながりの進化生物学」)にあった話の続き。

ノリノリの音楽を聞いたら、自然に踊りだしちゃう気持ち。この気持ちって、どこから来るの??

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リズムとか拍子とかの感覚は、生まれつき持っているものなのか、学習するものなのか…

生後三日以内の赤ちゃん(人間)の頭に電極をつけて、三拍子の音楽を聞かせます。そうすると、
「三拍子の最初の音にだけ強い電圧が出て、2番目と3番目の音には出ない」
ということがわかりました。

すでにノッてる(^^;; いや、大人と同じような気持ちでノッているとまでいえるわけじゃないですが、
とにかく「拍子」があれば音の流れを切り分ける(分節化)、という働きは生まれつきに組み込まれている、ということはいえそうです。

「文法」というのは、組み合わせの決まりのようなものですが、そもそも組み合わせる手前では要素に切り分ける能力がなくてはいけません。そこのところはプリインストール済みなんです。

鳴き声を出してコミュニケーションをする動物というのはかなり幅広いんですが、たとえばネズミとかは、鳴き声を学習しません。求愛の歌が異なる二系統のネズミを里子実験してみると、育ての親には影響されず、生みの親と同じ歌をうたいます。歌を学習できる生物は案外狭くて、鳥の約半分とクジラと人間くらいなんですよね。

なんだその組み合わせ!? 犬とかサルは?? と思うかもしれませんが、鳥とクジラと人間なんです。そのへんの詳細は本のほうを読んでもらうとして。

昨日の記事にも出てきたジュウシマツは学習の達人(人じゃないけど)で、先輩ジュウシマツの歌をいろいろ取り入れてアレンジするんです。つまり、ちゃんと分節化して組み合わせることができます。これが学習の条件であり、「リズムにノリノリ」のベースであります。
(お手本を聞けないで育つと、ろくすっぽ歌えなくて、メスに振られちゃうんだって。かわいそう)

ノリノリに踊るスノーボールちゃん(鳥)

で、鳥も人間も音楽を聞いて反応するミラーニューロンを持ってるわけだけど、犬とかももちろん賢いから訓練すると踊ってるみたいな芸はできるけれど、鳥や人間以外のあらかたの動物の場合、自分でリズムを取るのではなくて刺激に反応する(常に遅れる)、その一方で、鳥や人間の場合はどちらかというと早いほうにずれる。

ミラーニューロンというのは、他人のある行動を見たときと、自分が同じ行動をするときと、どちらの場合も同様に活動する神経細胞です。

音楽の場合は(特にそれが録音ならば)見ないで聞くだけなんですが、でもリズムを取ってしまうんですよね。演奏している人の動きを勝手に想定して真似ているというか。

ピアノの練習会でも、演奏を聞いているときに頭とかなんとなく揺れてる人がけっこういますが、でもこれってちょっと不思議です。演奏を聞いている人の動きとは異なりますよね。ピアノの人は指は動かしてるけど頭で拍子とってるわけじゃないし。

でもたぶん、演奏している人が頭の中で想定している動きに近いもの(現実の動作はピアノを弾く都合でほとんど支配されていますが)を、聞いている人がコピーしているということで、働いているのはミラーニューロンなんだろうなとは思います。この仕組みで、「情景」や「感情」のようなものを伝える音楽表現があるのか、というのが次に気になるところになりますが(しかしこの本の範囲から外れるので書いてアリマセン)

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