前に「拍子、リズム…どう読む、どう弾く?」という記事を書きましたが、三拍子なら「表・裏・裏」、四拍子なら「表・裏・表・裏」といわれるその「表」と「裏」をそれぞれどう弾くのか…
←そう単純には済まない話なのねぇ
音楽の教科書的にいえば
三拍子: 強・弱・弱
四拍子: 強・弱・中・弱
ということになるのだけど、これで押し通すと(拍子がわからない演奏にはならないにしても)ダサい(日本人的、とも)。
この記事にコメントでトニカさんが教えてくれた「西洋音楽論~クラシックに狂気を聴け~ 」によれば、いやいや実は「裏」が「強」なのだということになるようだが(すみません、本は読まずに貼ってくれたリンクの記事だけ見ていってますが)
結局のところ、上記の「強」と「弱」を逆に読み替えたところで突然素敵な演奏になるわけでなし(むしろかなり変)、そもそも「強」「弱」といって済まそうとすることに無理があるのでは、とつらつら思っていましたところ、
図書館で「拾った(ご自由にお持ちください箱に入っていた)」本で
「新しいアンサンブル入門」(藤原義章) (←どのくらい「新しい」かというと1992年だ)
というのがそこらあたりのことをかなり詳しく書いていた。
(「強」「弱」で説明しようとするのは)「とりあえず教育レベルで音楽リズムの拍子や拍を理解させるためには必要なことかもしれません。しかし、「強弱リズム」は、音楽芸術として完成された考え方ではありませんから、学習の過程で拍子や拍を一通り理解したら、早く離れるようにしなければ演奏に拡がりがでてきません。」
それで、アウフタクト(小節頭の前)には弱いなんて意味はなく(「弱起」というのは誤解を招く用語)「持ち上げた・発端・準備・起きる」ということで「引力にさからったエネルギーを必要とする意味の言葉」であるとのこと。
指揮ならタクトを振り上げる
踏み込むために足を上げる
要するにエネルギーがいる動作。そして一拍目はその解放。
この本の中で、基本の拍子が表された図では、アウフタクトに一番大きな図形が描かれている。
つまり、むしろ強い、長い。
やっぱり、アウフタクトを強く弾くってことじゃないの?? というふうに読めますが、しかし、ちょっと待ってください。この本を書いた藤原さんは弦楽器の人なんです。アウフタクトは大きく描かれているといいましたが、アタック(音の入り口)が強いイメージではなくて、拍の間にエネルギーチャージされていく感じなんです。そして一拍目で解放され、静まっていく。
ピアノでこれを表すことを考えたらどうなるでしょう。アウフタクトは「その拍でエネルギーチャージ」というのが基本の意味であるとすれば、音を伸ばしている途中でクレッシェンドができない都合上、
アウフタクトの頭はそっとアタック
アウフタクトの音を伸ばす間に気持ちでエネルギーチャージ
一拍目で解放される(アタック強め)
と弾くことになります。そうするってーと音量でいえば、音楽の教科書的に弾いた場合と結果変わらないというか。
逆に、アウフタクトを強く弾くって単純に思ってしまったら、
アウフタクトのアタック > 一拍目のアタック
となり、それはどのみちアタックのところでしかボリュームコントロールできないピアノのすることですからアタックとアタックの間はそのまま補完するように考えられてしまい、アウフタクトの間にしぼんだように聞こえてしまいますよね。それは意図したことと違うでしょう。
「強弱論争」(というほどメジャーじゃないかも)って実はそんなところにズレがあるのかなぁ…
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
←またろうがイラストを描いた本(^^)

「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社

音楽の教科書的にいえば
三拍子: 強・弱・弱
四拍子: 強・弱・中・弱
ということになるのだけど、これで押し通すと(拍子がわからない演奏にはならないにしても)ダサい(日本人的、とも)。
この記事にコメントでトニカさんが教えてくれた「西洋音楽論~クラシックに狂気を聴け~ 」によれば、いやいや実は「裏」が「強」なのだということになるようだが(すみません、本は読まずに貼ってくれたリンクの記事だけ見ていってますが)
結局のところ、上記の「強」と「弱」を逆に読み替えたところで突然素敵な演奏になるわけでなし(むしろかなり変)、そもそも「強」「弱」といって済まそうとすることに無理があるのでは、とつらつら思っていましたところ、
図書館で「拾った(ご自由にお持ちください箱に入っていた)」本で
「新しいアンサンブル入門」(藤原義章) (←どのくらい「新しい」かというと1992年だ)
というのがそこらあたりのことをかなり詳しく書いていた。
(「強」「弱」で説明しようとするのは)「とりあえず教育レベルで音楽リズムの拍子や拍を理解させるためには必要なことかもしれません。しかし、「強弱リズム」は、音楽芸術として完成された考え方ではありませんから、学習の過程で拍子や拍を一通り理解したら、早く離れるようにしなければ演奏に拡がりがでてきません。」
それで、アウフタクト(小節頭の前)には弱いなんて意味はなく(「弱起」というのは誤解を招く用語)「持ち上げた・発端・準備・起きる」ということで「引力にさからったエネルギーを必要とする意味の言葉」であるとのこと。
指揮ならタクトを振り上げる
踏み込むために足を上げる
要するにエネルギーがいる動作。そして一拍目はその解放。
この本の中で、基本の拍子が表された図では、アウフタクトに一番大きな図形が描かれている。
つまり、むしろ強い、長い。
やっぱり、アウフタクトを強く弾くってことじゃないの?? というふうに読めますが、しかし、ちょっと待ってください。この本を書いた藤原さんは弦楽器の人なんです。アウフタクトは大きく描かれているといいましたが、アタック(音の入り口)が強いイメージではなくて、拍の間にエネルギーチャージされていく感じなんです。そして一拍目で解放され、静まっていく。
ピアノでこれを表すことを考えたらどうなるでしょう。アウフタクトは「その拍でエネルギーチャージ」というのが基本の意味であるとすれば、音を伸ばしている途中でクレッシェンドができない都合上、
アウフタクトの頭はそっとアタック
アウフタクトの音を伸ばす間に気持ちでエネルギーチャージ
一拍目で解放される(アタック強め)
と弾くことになります。そうするってーと音量でいえば、音楽の教科書的に弾いた場合と結果変わらないというか。
逆に、アウフタクトを強く弾くって単純に思ってしまったら、
アウフタクトのアタック > 一拍目のアタック
となり、それはどのみちアタックのところでしかボリュームコントロールできないピアノのすることですからアタックとアタックの間はそのまま補完するように考えられてしまい、アウフタクトの間にしぼんだように聞こえてしまいますよね。それは意図したことと違うでしょう。
「強弱論争」(というほどメジャーじゃないかも)って実はそんなところにズレがあるのかなぁ…
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