あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

SF作家は詩人

2009-08-10 23:50:49 | 本(SF・ファンタジー)

2001夜物語 (Vol.1) (Action comics) 2001夜物語 (Vol.1) (Action comics)
価格:¥ 830(税込)
発売日:1992-12

以前ちょっと書きましたが、私はよく、知人に本を貸します。

その中に、上級者の本読み人、と思っている友人がいるのですが、私は彼女を自分と同じ乱読タイプだと思い込み、ごちゃごちゃなジャンルの本を押しつけていました。

そしたら、たまりかねたのでしょうね。ある日、言われたのです。

「私、ファンタジーって、ダメなんだよね」

ええええ~\(◎o◎)/!驚く私に、さらに彼女は言いました。

「SFとか、ファンタジーって、昔からダメだ」

びっくりしました。でも、冷静になってみると、別に彼女が特別ではなく、ファンタジーはともかく、SFってたいていの女性は受け入れませんね。現実的だからかしら……。

私も、十代の終わりに何冊か読んだだけですが、でも、タイトルに印象的なものが多く、“SF作家って詩人だわ”と思っていました。

『地球の緑の丘』『最後から二番目の真実』『天の光はすべて星』『人間の手がまだ触れない』『鳥の歌今は絶え』『夏への扉』『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』……きりがない感じで、むしろ詩的じゃない方が少ないくらい。

もっとも原題を知らないので、訳者が詩人、ということもあり得ますが。

でも、そんなSF作品のタイトルが好きだったから、『世界の中心で愛を叫ぶ』というタイトルを見た時はちょっと複雑でした。

知ってる方も結構多いと思いますが、これはハーラン・エリスンの『世界の中心で愛を叫ぶけもの』から採ったものですよね。

もちろん、たしかタイトルには著作権はなかったと思うし、偶然の一致もたくさんあると思うけど。

『世界の……』の作者がつけたタイトルは『恋するソクラテス』だったかと思います。悪くないですよね。でも、『世界の……』のタイトルでこそベストセラーになったのだろうし、編集者の方の戦略も、正しかったのだと思うけれど。

でも、詩人たちがこれぞ、と思って決めたタイトルだと思うと、すこうし、複雑でした。

ちなみに、星野之宣氏のこの短編コミック集は、タイトルがすべて、SF小説からとられています。

でも、これはオマージュ、って感じなので、かえって好きでした。

コメント (3)
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ペンギンって、とくべつ。

2009-08-10 23:05:13 | 本(写真集・ビジュアルブック)

ペンギンのABC ペンギンのABC
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2007-07-14

8月の1日に、友達と会った時、彼女が見せてくれたのがこの本。

彼女とはいつも図書館で待ち合わせた後、同じ喫茶店でお喋りして、そのとき借りた本の何冊かを見せ合うのですが、カワイイ本は彼女のキャラになかった(失礼!)ので印象的だった。

かわいい鳥ってたくさんあるけど、ペンギンってちょっと特別な感じしませんか?

最近TVで、かわいいペンギンのヒナをみて、

「ペンギンって、ちょっと鳥じゃない感じするよね~。ちょっとケモノっぽいよね~」

という頭の悪そうな会話を母としたばかりだったし。

この本の中にベストを着たペンギンの写真があって、

『かわい~!でもペンギンに迷惑!』

と思ってしまったのですが、それはオイル漏れの被害で体に油がついてしまったペンギンが、油をついばむのを防ぐための処置だったのです!

ボランティア団体の皆様すみません……(>_<)

ちなみに、気になったページは、ペンギンの離婚率のところでした。

ペンギンって離婚するんだ……。ちょっとショックだなぁ。

ペンギンのペアは、おしどり夫婦(というのもヘンですが^_^;)のイメージだったので。

もっとも、おしどりより夫婦仲が良いのは、実はカラス、なのだそうです。

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