福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

低周波は残すべきなのか? チェリビダッケ東京ライヴ集成

2014-06-19 15:19:28 | レコード、オーディオ
チェリビダッケの東京ライヴ集成 アナログボックス。
アルトゥス・レーベル。

再生時にウーファーがボコボコいうので、キングインターに問いあわせたところ、
「情報はすべて入れている。40~50ヘルツ以下をローカットしてください」
との返事。

我が家のシステムにはそんなフィルターはおろか、トーンコントロールすら付いていない。一般に、ハイエンドになるほど、音の劣化に繋がる回路は省かれているはず。

デッカやマーキュリー等の往年の名盤は言うまでもなく、最新録音の新譜であっても、こんなに極端な例はない。万を越すレコード蒐集家のわたしが言うのだから間違いない。

度の過ぎたノイズリダクションの道ずれに音の劣化するのはゴメンだが、マイクに空調の風などが当たって生ずる低周波は音楽には無関係であり、寧ろ不要。
音楽に関係ないことの証拠に、例えばブルックナー5冒頭のピツィカート部分では、楽器の鳴っていない無音のところでも、ウーファーが波打っている。

そもそも、ローカットしなければいけない状態のまま、製品化してよいのか?

というのがわたしの考えだが、エンジニア側には、低周波のカットでも原音が変質するからそのままで良い、再生側で対処すべきという意見もある。

果たしてどちらが正しいのだろう?
少なくとも我がシステムに、音質の劣化を招くローカットフィルターを挿入したくはないのだが。

コメント (2)
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