福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

スターバト・マーテル 最終合唱稽古

2015-05-31 23:58:40 | コーラス、オーケストラ


本日は、大阪フィル合唱団とのドヴォルザーク「スターバト・マーテル」稽古の最終回。

急遽行われた30分の延長を含む4時間半もの熱く厳しいレッスンとなった。

どうしてもクリアできない壁に苦しむ場面もあったが、その延長した最後の30分間に奇跡が起きた。なんと美しく気高い歌声が響いたことだろう。

エリシュカ先生によるマエストロ稽古に、この妙なるハーモニーの再現されることを祈る、というよりそれを信じよう。

そして、来る8日(月)、9日(火)、大阪フェスティバルホールにて行われる本番では、巨匠エリシュカの棒の下、どんなに美しい別世界が展開されるのか? 想像するだけで胸の興奮を禁じ得ない。

音楽を愛される皆さん。
もし貴方が遠方にお住まいから仕事を休んででも大阪に駆けつけるべきだし、既にどちらか1日の切符をお持ちの方には、もう1公演の切符も入手されることをオススメする。

とともに、団員諸氏には、今日の好結果に油断することなく、これからの一週間、呼吸法・発声法の体操に励み、万全の態勢で本番の日をを迎えて頂きたい。

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藤子・F・不二雄の町

2015-05-29 23:37:50 | 旅行

高岡はまた藤子・F・不二雄の町でもある。

昨夜は氷見線の忍者ハットリくん列車に出会った。

















ボクは特に藤子不二雄漫画の大ファンというわけでもないのに、不思議と嬉しく、心和むのであった。

鬼太郎ロードの境港ともども、藤子不二雄の高岡はお気に入りの土地となったのである。





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シュークリームの仇を生チョコタルトで討つ

2015-05-29 17:46:03 | グルメ

瑞龍寺と寿司屋の間での楽しみは、土蔵造りの町並みで知られる山町筋のシュークリームであった。





ところが、今日に限って、11時開店とのこと。50分も待てないので断念。強い日差しの中、シュークリームを心の杖として歩いただけにガックリ。





気を取り直し、重要文化財・菅野家住宅、土蔵づくりのまち資料館などを見物。どちらも、案内係の方が、懇切丁寧な建物の解説をしてくださり、気持ちよかった。どちらも入館料200円(さらに、後者は北陸新幹線利用者は半額の100円)は良心的。

日の出寿司を出て、電車まで時間を持て余したので、荷物を預けておいた宿泊先のレストランで生チョコタルトとともにティータイム。
無事にシュークリームの仇討ちを果たすことができたのである。

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富山湾の地魚にぎり(上)

2015-05-29 14:35:37 | グルメ


富山に行ったら寿司だ。
と、人は言う。

2011年3月以降、寿司や魚料理を遠ざけてきたわたしであるが、富山湾の地魚なら良かろうということで、訪れたのがここ、万葉線(路面電車)で高岡駅より一駅、末広町にある日の出寿司である。

もともと、駅近くの鮨金を目指していたのだが、生憎のランチ休業とのことで、こちらに来たのだが、実に美味かった。

すべて絶品だったが、取り分け感銘を受けたのが、氷見鮪。それを口に入れたとき、ゲーテのファウスト博士でなくても「留まれ、お前は美しい!」と言ってしまうであろうほどの至福であった。

白海老、岩牡蠣、鰺など、これだけ堪能して3,200円(ほかに、味噌汁付き)というのは、都内では考えられないお値段。

















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国宝 高岡山 瑞龍寺

2015-05-29 13:55:49 | 旅行
高岡の朝。

高岡の開祖前田利長公の菩提寺、瑞龍寺にて心静かな時間を過ごす。

強い紫外線の降り注ぐ下、些か歩き疲れたので、取り急ぎ写真のみアップ。

中でも、禅堂の厳粛な雰囲気には圧倒された。

何度でも訪ねたい霊的なスポットだ。

























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ベルニウス先生との再会

2015-05-28 22:13:48 | コンサート


フリーダー・ベルニウス指揮シュトゥットガルト室内合唱団の富山・高岡公演。
素晴らしかった。帰宅を延ばして訪れた甲斐があった。

倍音主体のハーモニーの感じ方、ドイツ語のイキイキした発音など、自分の目指すべきコーラスをここに見た想いがしたのである。

ラインベルガー「カントゥス・ミサ」では、先生の指揮ぶりからあのベルギーはナミュールでの充実した10日間が脳裏に蘇っては胸が熱くなった。

終演後、ベルニウス先生の楽屋をお訪ねしたのは言うまでもない。

「およそ20年前、ナミュールに於けるマスタークラスで、あなたの生徒でした。課題曲はラインベルガー『カントゥス・ミサ』、コルネリウス『レクイエム』、ブラームス、メンデルスゾーンのモテットでした」

と告げると「おおナミュール! 君のこともよく憶えているよ。いまは何しているんだい?」と言って、再会を歓んでくださり、今後、連絡を取り合うことを約束してくださった。

実に嬉しく、宿に戻った今も興奮を抑えられずにいる。

このコンサートの存在を知らせてくれた眞木喜規君には感謝の念を送りたい。





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氷見うどんと黒昆布おにぎり

2015-05-28 17:48:33 | グルメ




高岡駅隣接の山海亭にて、白海老のかき揚げうどんと黒昆布おにぎり。

誰に聞いても寿司を勧められるも、コンサート前に時間なし。というわけで、軽くご当地ものを。

黒昆布をまぶしたおにぎり。なんだか鬼太郎に登場する妖怪のような愛おしい姿です。

氷見うどんは、乾麺をゆでた平麺。かき揚げ、おにぎりともども、ホッと安らぐお味でした。
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高岡に着く

2015-05-28 14:23:56 | コーラス、オーケストラ


高岡着。
恐ろしく古い駅前ビルと忍者ハットリくん電車がお出迎え。





目指す高岡文化ホールは、氷見線で日本海方面に一駅。夕方まで宿でひと休みして出掛けよう。

新高岡まで乗車した北陸新幹線「はくたか」は走りも滑らか。普通車でも乗り心地は快適でありました。





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ベルニウスに会いにゆく

2015-05-27 23:35:51 | コンサート


倉敷行きのため、30日(土)の横浜公演を諦めていたベルニウス指揮シュトゥットガルト室内合唱団の演奏会。

友人の音楽家・眞木喜規くんのFacebookから、明日28日の夜、富山県高岡で公演があることを知り、急遽出掛けることにした。

ちょうど今宵は越後湯沢の民宿におり、高崎経由で行けばそれほど遠くない。北陸新幹線に乗る楽しみもある。何よりポコッとスケジュールの空いているのは天の配剤だ。

演目に我が最愛のラインベルガー「カントゥス・ミサ」があるのも決め手。これこそ、20年ほど昔、ベルギーのナミュールにて、ベルニウスによるレッスンを受けた懐かしの作品だ。

いやはや、なんとも楽しみだ。
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教師と音楽家の違い

2015-05-26 23:28:27 | コーラス、オーケストラ

十余年昔のこと、ボクの指揮するコーラスに、中学時代の恩師、I先生の参加されたことがあった。

あるコンサートの打ち上げの席で、先生に愛ある苦言を呈されたことを、よく思い出す。

「福島君、君の指導は立派だけれど、もっと参加している人にレベルを合わさないとね。それが本当のプロの指導者だよ」

さらには、「もっと団員を褒めなさい」とも。

後者については、確かにそうに違いなく、未だになかなか出来ない自分を恨んだりするのだが、前者については当時から異論があった。

それは、教師と音楽家の目的の違いからくるのだと思う。

I先生はとても教え方も柔らかで、ユーモアもあり、素晴らしい先生だった。

その年々、その土地の生徒たちのレベルに合わせ、彼らの力が1ランク伸びるようなご指導によって、幸せな結果を生んでいたのだと思う。

しかし、音楽家であるボクの場合、そういうわけにはいかない。

そもそも、バッハやベートーヴェンの音楽は、日常の音楽ではない。

精神的にも、技術的にも崇高で、元来、音楽教育を受けたことのない集団のレベルが素で挑むべき相手ではないのだ。

ゆえに、団員を鞭打ったり、首根っこを捉まえたり、高下駄を履かせたりしながら、なんとか一歩でもその頂きに向かう以外に道はないのである。

(しかし、もちろん、ヘリコプターやロープウェイを使うのは御法度)

ピッチが甚だしく不正確な団員の揃ってしまった合唱団があるとしても、そのレベルに自分を合わすことは到底出来ないだろう。

彼らを1合目から2合目まで安全に登らせることは教師にとっては歓びかも知れないが、指揮者は彼らの尻を蹴り上げたり、ロープで引き摺ってでも5合目、7合目、9合目へと全体のレベルを引き上げねばならぬ。

たとえ、人に憎まれようとも、音楽を裏切ることはできない。

もし、お互いのどちらかが限界を覚え、理想の追求を断念したときは、そのコーラスとの関係が終わるときなのだと思う。

しかし、妥協知らずで知られたボクも、ひどく疲れているときなど、「もう諦めるべきだろうか?」と弱気の起こることもある。

いつの間にか、元気にバリバリ働ける残りの年数を指折り数えられるような歳になっていたのだ。

これからは、もっともっと「創造的、刺激的なレッスンと本番」の望める仕事を増やしていかねばなるまい。

 

コメント (4)
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