福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

大須でレコードを買う

2014-03-31 18:15:43 | レコード、オーディオ


せっかく名古屋に来たので、そのまま帰宅するのも惜しいということで、荷物をホテルに預けたまま、大須を訪ねました。この地へは、名古屋マーラー音楽祭のお仕事のとき以来、二度目の訪問です。



目指すは赤門通りにあるハイファイ堂レコード店。ネットでは覗いたことはありますが、お店に足を運ぶのははじめて。途中、車両と歩行者用の一体型の信号機を発見。少なくなくとも、僕ははじめて見かけた気がします。



スマホの地図を頼りにようやくハイファイ堂レコード店に到着。地下鉄鶴舞線・大須観音駅からは、まあまあ歩きました。
事前に、価値のあまりない国内盤の割合が高いと聞いていたので、多くの期待はしませんでしたが、以下の如くまずまずの収穫。
店内に流れるBGMの音質には感心しなかったけれど、試聴用の装置はユニオン各店よりは良かったです。
また、「スレ有り」「小キズあり」など、1枚毎にコンディションの表記のあるのは親切だと思いました。

アバド&ロンドン響 ストラヴィンスキー・バレエ曲集 独DG 4枚組

ヘレヴェッヘ &シャペル・ロワイヤル
モンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」 仏ハルモニア・ムンディ

パニアグア 「タランテラ」
仏ハルモニア・ムンディ

サヴァリッシュ&バイエルン放送響
ブルックナー 交響曲第6番 独オルフェオ

ブルックナー 小品集
演奏者不詳 独マイナーレーベル盤

ハリー・ジェイムス
STILL HAPPY AFTER ALL THESE YEARS
シェフィールド・ラボ盤



宅急便での発送をお願いしたため、レーベル名、演奏者名など、ブルックナー 小品集の詳細は、盤が到着するまでは不詳。

また、最後のハリー・ジェイムスは、たまたま、クラシック新入荷コーナーに間違って置かれていたもの。予備知識は全くなかったのに気になって試聴したところ、録音も優秀、リズム・セクションの躍動感やハリー・ジェイムスのトランペット・ソロの歌心に魅せられての購入となりました。



しかし、如何にアナログ・レコード&オーディオ・マニアの僕でも、流石にこれをレジに運ぶ勇気はなし。
「この衝撃に耐え得るか、君のオーディオ装置は?」
超重低音の限界に挑戦というけど、そんなリスキーなこと、わざわざしたくありません(笑)。
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愛知祝祭管のブルックナー8への第1歩 追記あり

2014-03-30 21:07:00 | コーラス、オーケストラ




みよし市に於ける、愛知祝祭管のブルックナー8稽古に立ち合ってきました。立ち合った、という意味は、本日はトレーナーのK先生のレッスン日だったので、オケの様子を見学に行ったわけです。

まだ、全体として3回目の稽古、欠席者もあり、はじめて参加する団員もいるとのことで、本格的に盛り上がるのはこれからだと思われますが、このオケの可能性を体感するとともに、今後への課題を客観的に眺めることの出来たのは有意義だったと思います。

レッスン時間は、ランチを挟んで午前10時 ~ 午後4時半という長丁場でしたが、K先生に無理を言って最後の30分間のみ頂戴し、第1楽章のみ振ることができました。
限られた時間だったので、最低限のお願いだけをして、大雑把に通しましたが、皆さん、僕の棒に応えてくれて、素晴らしき本番を予感させてくれたのは良かったです。

レッスン後は、有志で食事会。
写真を撮り忘れましたが、メンバーも和やか、白アスパラ、鴨肉のほか、パスタやリゾットなどのお料理も美味で、とても良い時間を過ごしました。



以下、愛知祝祭管弦楽団のFacebookページにアップされた記事です。
喜んで頂けて嬉しいですね。

ブルックナー3回目の練習は、副指揮の小島先生の練習でしたが、急遽マエストロが顔出しにお見えになりました。
3回目にしてやっと顔が出揃い、小島先生の堅実なトレーニングによりブルックナーの本質が顕になってきましたが、最後の30分マエストロが指揮台に。
何と言うんでしょうか、細かいことはともかく、凄まじいエネルギーとテンション!
理屈抜きでブルックナーの崇高な魂を天から引き寄せるような「グワーーァ!」って感じのひと時でした。
これは本番が楽しみです!
今までの常識を超え、見たことない世界へあなたを誘います。
10月26日必聴です!
(少し興奮してまして、大仰な文書ですみません。ぜひホールでこれが大げさかどうかご確認を)



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ひつまぶしなのだ!

2014-03-29 19:10:13 | グルメ




あつた蓬莱軒神宮店にて、待望のひつまぶし。人気店とのことで、かなりの待ち時間を覚悟していましたが、案外早くに席に着けました。

お味はたいへんに結婚式でした。
出汁で頂く食べ方が、これほど美味いと思ったのははじめてかも。
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熱田神宮にて戦勝祈願?

2014-03-29 18:13:55 | コーラス、オーケストラ


明日の愛知祝祭管稽古に立ち合うため、名古屋入りしました。

自由時間を利用し熱田神宮に参拝。
信長公にあやかって戦勝祈願というわけです。

地下鉄名城線・神宮西駅より歩くこと7分、西門より境内に入ると、放し飼いの鶏に歓迎され、なかなか幸先の良い気がします。



樹齢千年を越す御神木=大楠も立派です。鹿児島の蒲生八幡神社の1,500年の弟分、といった風情。そんなこと言ったら怒られるでしょうか?



おみくじは、小吉。

願望 正しければ叶う
方角 西と南よし
商売 買いはよくない
開運色 金色
等々

10月26日のブルックナー8に向けて、なかなか、良い運勢ですが、レコードの買いすぎに気をつけ、オーディオのグレードアップは控えたほうが良さそうです。

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今朝もブル8

2014-03-27 09:37:08 | コーラス、オーケストラ


今朝もホテルでブルックナー8番。
頭の中では、物凄い演奏が鳴っている!
しかし、iPadのピアノ、弾きにくい。もちろん、元々弾くもんじゃないことは分かっちゃいるが・・・。

旅先用のミニ鍵盤シンセサイザーの購入を検討しなければ。

現行のKORG Micro Arrangerがよいのか?
旧型のKORG Micro Stationを中古で探すべきなのか?

まだ、直感力が弱いので、少し比較検討しよう。



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喫煙室の過ごし方

2014-03-26 22:22:43 | 旅行
ひとりディナーを終え、宿にチェックインを試みるも、なんと部屋がない。うっかり予約し忘れていていたのだ。
あいにく禁煙室が満室、近隣のホテルも満室のため、やむなく喫煙室にて一夜を明かすことになった。この際贅沢は言えない。空室があっただけでも幸いと思わなければなるまい。

部屋に入ると、どうにもならないほど強烈ではなかったが、うっすらとしたあの独特の臭いが・・。それでも頭痛を覚えるのが、我々禁煙者の辛いところである。なんとかせねば、しかし化学消臭剤は避けたい、ということで、ハッと閃いたのが「お香を焚く」作戦だ。当然ながら、部屋にはマッチも灰皿もあるぞ!



レッスン帰りにスーパーに立ち寄ると、お誂え向きのアイテムを発見。

その名もずばり「備長炭・消臭線香」。紀州備長炭木酢液配合の強者である。
早速、試してみたところ、確実に効果あり。煙も香りも少ないのに、煙草特有のイヤな臭いが緩和されているではないか。これでどうやら安眠できそうだ。



まさに、自宅でも使えそうな逸品の発見もあって、めでたしめでたし。

もっとも、仮にさしたる効果がなかったにしても、如何に環境を改善するかというゲームを楽しんだワケだから、それはそれでよかったのだ。スーパーでお香を選ぶときにも、何故かウキウキしてたりして(笑)。
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ゴボウ山盛りの円盤

2014-03-26 17:44:35 | グルメ
長岡でのひとりディナーは、山本農園産砂丘こぼうの米粉ピザ。



運ばれてきてビックリ。
デカい!
LPレコード盤よりやや小ぶり。直径27~28センチはあろうか? こりゃ、とても1人じゃ食い切らん。



乗ってる具の分厚さも半端ない。大量のゴボウ、玉ねぎ、カボチャ、チーズなど。
食物繊維が豊富なことは間違いなさそうだが、旨いかと問われても黙するほかない。次からは、いつものパスタにしよう。

直感力は、一朝一夕に身に付くものではないことを痛感しているところ。
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雀鬼と武術家の至言

2014-03-25 21:34:35 | コーラス、オーケストラ
今日の旅の友。

「賢い身体 バカな身体」講談社(2008)

雀鬼・桜井章一と武術稽古研究家・甲野善紀の対談集。




不敗の勝負師と肉体の可能性を究める男の対話からは、日々の生き方から、音楽活動に対する示唆に富んでいて刺激的である。
中から、ほんの一例を挙げておこう。

甲野「たとえば腕を上げるという動作をするとき、ことさらそのことを意識するのでなく、身体全体から推されて、その代表となるような感じであげます」

桜井「本当の集中とは点にエネルギーを集めることでなく、全体に拡散していく状態のがとなんじゃないですかね」

ああ、まさに、このように指揮できたら、音楽ができたら、どんなに良いだろう!

桜井「自然界の生き物を見てあると外敵に対する対応、外敵に対する反応の素早さに感心します。海に潜ってタコに出くわすと、彼らはさっと岩と同じ色に変色したりしますけど・・。(中略)秋葉原なんかで、どろーんとした身体で、何かひとつのことに固まって動いているオタクやマニアといった人たちは何も変化しない。タコの方が彼らより自然界では強いんです」

ディスクユニオンで、レコードを漁っている自分も、タコに負けるのか(笑)??

桜井「考えてばかりいたら、現実は間に合いません。考えるほど迷いが生じ、選択肢が増えていきます。また情報や知識がたくさんあると生きていく上で有利になると思うのでしょうが、それもまた新たな迷いを生み出すもとになります。ところが感じる力があれば、的を正しく射抜けます。的を射ながら同時に動けるのです。」

なるほど、はじめてのラーメン屋に入って、塩にするか、醤油にするか、トッピングにチャーシューを付けるべきか、なんて悩んでいてはいけないのだ。スマホの口コミなんかもアテにしてはいけない。

まずは、こんな小さなことからでも、直感力を磨いていくとするか。




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パウルにも勝る狂気

2014-03-25 09:51:31 | コンサート
昨日は、初台から上野へ移動しながらの走り書きだったので、ここに改めて・・・。

新国の「死の都」。素晴らしい公演だった。
昨日の書き方だとあんまり感激していないような印象を与えたかも知れないけれど、そんなことはない。
大いに楽しんだ。

なんと言っても、曲が面白く、美しい。
リヒャルト・シュトラウスの「影のない女」「バラの騎士」「エレクトラ」、プッチーニの「トスカ」「ボエーム」「トゥーランドット」などの影を感じながら、どこか未来のハリウッド音楽をも予感させる。
第1幕など、そのごった煮のようなところもあるけれど、その整理されていないところが魅力だったりする。
ただ、自分の趣味から言うと、ワーグナーやシュトラウスと同等、とまではいかない。
(でも、これはコルンゴルト23歳の作であって、もしナチスの台頭がなければ、後のコルンゴルトはもっと凄いオペラを書けていたかも知れない。
もちろん、歴史に「もしも」は禁物なのだけれど・・・)

歌手陣も充実していた。
トルステン・ケールは、本日パウル役100公演を迎えたと言うから凄まじいものだ。
幕間にお会いした金子建志先生も「ジークフリート歌うより大変なのでは」と指摘されていたハードな役を、この5公演のみならず、何年間も歌い続けるタフさには恐れ入るし、感情移入の仕方も半端ではない。
不謹慎な僕には、亡き妻の思い出にあそこまで固執する主人公パウルになかなか共感は持てないのだけれど、ケールのテンションの高さには思わず引き込まれてしまった。

ミーガン・ミラーのマリエッタもよかった。
踊り子マリエッタの奔放さと情熱、その裏の寂しさが本当によく伝わってきた。

フランクとピエロ2役のバリトン、アントン・ケレミチェフは、2幕のピエロのアリアが圧巻。
さらに、山下牧子の演ずるブリギッタが、声の深さや立ち居振る舞いにおいて、抜群の存在感を誇ったことは、個人的にも嬉しいことであった。

演出については、予習したフィンランド公演のDVDも同じカスパー・ホルテンのものだったので、他との比較はできない。
これだけを観れば、色彩的にも美しく満足なのだが、びわ湖公演を観た人々の共通する感想としては「栗山昌良演出の方が作品の本質に迫っていた」ということ。
今となって観てみたかった気がする。

歌手のみならず、オーケストラにとっても、難曲であることは間違いなく、「命をかけて臨んだ」という東京交響楽団の演奏は美しかった。
ただ、キズリンクの指揮は、もっとドラマに肉薄してもよかったのでは? と思わせた。

第1幕の終わりのリズムにはもっと狂気があってもよかった。
第2幕冒頭をはじめ、歌のないオーケストラのみの部分にもっと凄絶さがあってもよかった。
第2幕、マリエッタがパウルを誘惑する場面、もっとゾクゾクするような官能性があってもよかった。
第3幕、パウルがマリエッタを絞殺する場面、もっと血も凍るような音が創れなかったものだろうか?

などなど、1度目の鑑賞では、音楽や物語の展開だけに夢中になったけれど、2度目にはこちらにも余裕ができて、余計なことを思ってしまう。
しかし、クナやミトロプーロスの振るシュトラウスのような音を求める僕の方が、パウル以上に狂っているのかも知れない。



写真は、開演45分前の開場風景。





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小泉&都響のブルックナー1

2014-03-24 21:10:52 | コンサート


いま、都響のベートーヴェン&ブルックナー#1を聴き終えて、家路についているところ。

決して、ポピュラーとは言えないプログラムにも関わらず満員盛況なことにまず驚き。

前半のベートーヴェンは、極めて引き締まった演奏。覇気はあるけど、僕はちょっと乗れなかった。というのも、小泉の指揮が肩から先の腕だけの運動に感じられたからである。呼吸が深くないのかな? 背中も固まったまま、腕をブンブン振り上げるものだから、オケにも無意識に力が入ってしまっているように思えた。

さて、本命は後半だ。
実演でブルックナー1を聴くのは、朝比奈&日本フィル、スクロヴァチェフスキー&読響に次いで、これで3度目。まあ、滅多に出会えない作品ではある。

結論からいって、充実した演奏だった。正直、ベートーヴェンで感じた指揮の力みやそれに伴う音の硬さは気になり、心底好きなブルックナーとは言えなかったけれど、各楽章の音の綾を都響の優れたアンサンブルによって実演で確認できたのは嬉しかったし、特にフィナーレの高揚感は見事だったと認めたい。

終演後の客席も沸きに沸いていたし、オケの面々も満足げに見えたところをみると、僕ひとりが天の邪鬼なのかも知れないなぁ。きっと、呼吸とか力みとかに過敏すぎるんだな。

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