










Mozart: Symphony No.41 K.551 "Jupiter" - Finale (Molto allegro) AKIYASU FUKUSHIMA Tokyo Fortuna CO
♪本日、目出度く発売日を迎えましたので、以下再掲致します。
昨年11月8日、大阪ザ・シンフォニーホールで開催された「海道東征コンサート」のライヴCDがいよいよ今月23日に発売となります。
福島章恭&大フィル合唱団のコンビでは、バッハ「ロ短調ミサ」(2018年ライプツィヒ聖トーマス教会・ライヴ)に次ぐ2組目の公式CDとなりますが、今回はオクタヴィアレコードさんからのリリース、つまり、初のメジャー・レーベルによるリリースとなるのが目出度いところです。
本来なら、舞台にかける度に彫琢し、磨き上げてゆくのが演奏芸術であると思われますが、わたしに与えられたチャンスはただの1度。
ライヴ故の疵を抱えつつも、盤石のソリスト陣、大フィル合唱団の友情に支えられ、大きな感動の渦の巻き起こった名演と自負するところです。
オクタヴィアレコード一流の優秀録音が、あの日の感動をビシビシ伝えてくれているのも嬉しい限り。
また、シューベルト「未完成」は、たとえば愛知祝祭管とのブルックナーのような超スローテンポとはなりませんでしたが、遅いテンポばかりが音楽でないことを身をもって体験したとも言えるわけで、納得のゆく出来映えとなっております。こちらもお楽しみください。
オクタヴィアレコードのウェブサイト、全国のレコード店からご購入頂けますが、わたしの手元にも在庫はございますので、ご一報頂ければ特別価格(期間限定)にて直販致します。
1枚当たり、通常価格3,300円のところ、2,850円(税込み)にて。
振込手数料をご負担頂く代わりに、送料は当分の間、当方にて負担させて頂きます(クリックポスト、または定形外郵便)。
また、サインご希望の方には、ディスク上、またはブックレットにサインを添えさせて頂きます。
天下の悪筆ながら、感謝を込めつつ丁寧に書かせて頂きます(開封御免)。
ご購入希望の方は、当ブログのコメント欄(もちろん公開しません)、または下記アドレスまで、ご住所、お名前、申込枚数、ご連絡用メールアドレス(またはFAX番号)、サイン希望の有無を添えてメッセージをお送りください。
折り返し、振り込み先(三菱UFJ銀行)をお知らせ致します(ゆうちょ銀行をご希望の方にも対応は可能です)。
商品の発送は、9月23日以後となります(数日早まる可能性もあり)。入金のご確認のとれた方より順に発送致します。
いまは、合唱指揮の仕事が暇なので、迅速な作業ができると思われます(笑)。
CD申し込み用アドレス:akiyasu.concerts@gmail.com
(リンクが貼れないためご面倒ながらコピペしてご利用ください)
では、どうぞ、宜しくお願い致します。
以下、オクタヴィアレコードの公式ページより
信時 潔:交聲曲 「海道東征」 [作詞:北原白秋]
第一章 高千穂 第二章 大和思慕 第三章 御船出 第四章 御船謡
第五章 速吸と菟狭 第六章 海道回顧 第七章 白肩の津上陸 第八章 天業恢弘
2019年11月8日 大阪・ザ・シンフォニーホール にてライヴ収録
ご報告が遅くなったが、今月1日付にて、文春新書「新版クラシックCDの名盤」が増刷された。第6刷である。初版の刊行が2008年7月20日。出版不況と音楽ファンのCD離れが加速するなかの増刷は本当にありがたい。12年の長きにわたり現役選手でいてくれたわけで、愛おしさが湧き上がる。すべては、支持してくださった読者の皆様のお蔭であり、ここに感謝の意を表したい。
さらに、旧版「クラシックCDの名盤」の初版刊行からは21年間が経ったということになる。旧版はよく売れた。9年間で17刷を重ねた。続編の「演奏家篇」と合わせて10万部を超えたというから、クラシック音楽を扱った書籍としては破格の売れ行きであった。
宇野功芳先生のカリスマ、中野雄さんの博識、この二大巨頭に福島章恭という向こう見ずな若造が絡むという斬新なスタイルに人気の秘密があったのかも知れない。この大ヒットは文春新書編集部を大いに喜ばせることになったが、実のところ企画の段階では、文春社内からは期待されていなかったらしい。「共著は売れない」というジンクスがあるのだという。さらには、当時、文春にはクラシック音楽に詳しい編集者も校正者もおらず、さらに新書というジャンルに類書がないものだから、「こんなものが売れるとは思えない」という空気が蔓延していたのである。
原稿を書くのは愉しかったが、その後、本が出来上がるまでには苦労があった。というのも、校正者がいないということは、自分たちで校正までもしなければならなかったことである。誤字、脱字、漢字の統一などは社内の方にもできるのであるが、作曲者、作品、演奏家、レコード会社、CDにまつわることなど、音楽的なこと一切はすべてチェックしなければならない。たとえば、シューマンがショーマンと印刷されていたも文春サイドでは直してくれない。管弦楽団と交響楽団の表記違いも自分たちで発見しなければならない。デッカとかグラモフォンとか言っても、これは何ですかと問われる。ある編集者からは「福島さん、ヴァイオリンが歌うと書いてありますが、ヴァイオリンって歌うものですか?」と問われて腰が抜けそうになったのは笑い話である。
致し方なく、中野さんとぼくとの2人が何晩も文春編集部に泊まり込み、校正、編集作業を続けた。紙面に少し隙間ができたら、即興でコラムを執筆し挿入するなど、今となっては懐かしい思い出だが、昼間は片眼ずつ眠るようなおよそ1週間。宇野先生からは「福島君、それは君たちの仕事ではない。編集者に任せて帰りなさい」と叱られるし、中野さんからは「そんなこと言ったって、ぼくらがこれをやらないと本が出ませんよ」と諭されるなか、ようやく校了となったときは、嬉しかったなあ。
2月29日(土)に迫るモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」「レクイエム」公演(やまと国際オペラ協会 設立5周年記念コンサート)の準備に没頭する日々。
本日は、小さなパウゼということで、約3ヶ月前、ザ・シンフォニーホールにて開催された「海道東征コンサート」を振り返っている。
というのも、ライヴ録音してくださったオクタヴィア・レコードよりあのステージのテスト盤が届いたからである。
指揮台では精一杯やったつもりだが、いざ、録音物として客観的にどう聴こえるのか心配がなかったといえば嘘になる。が、いま聴き終えて、ホッと安堵しているところである。
独唱陣、即ち、幸田浩子さん(4回連続共演!)、エヴァンゲリスト的役割のバリトン原田圭さん、そして、清野友香莉さん、石井 藍さん、小原啓楼さんの5人の歌手は皆さん、本当に献身的に歌ってくださっているし、大フィル合唱団の円熟、大阪すみよし少年少女合唱団の清冽な歌声も作品に相応しい。既存のCDよりも、ゆったりしたテンポ設定のナンバーもあって評価または好き嫌いを分けるかも知れないが、「海道東征」のひとつの在り方として、十分に存在意義は認められてよかろう。
前プロの「未完成」は、かつてのブルックナー「8番」やワーグナー「ジークフリート牧歌」のスローテンポとは一線を画すパフォーマンスとなった。
それはわたしにとっても大きな前進であり、この経験がなければ、去る1月5日に行われたニューイヤーコンサートの成功はなかっただろう。
第1楽章展開部に於ける凄絶さ、第2楽章の夢想と慟哭にこだわりを持って指揮したが、かなり達成されていると思われる。
終始熱い演奏で支えてくれた大フィルに心よりの感謝を捧げたい。
なお、本録音は、CDとしてオクタヴィア・レコードより正規発売が予定されている。
発売日など、詳細が決まり次第、またお知らせしたい。
去る2月24日(日)東大和市民「第九を歌う会」第19回演奏会のプライヴェートCDが届きました。
メインのモーツァルト「レクイエム」も思い出深い演奏ですが、この度、そのCDより、前プロとして演奏したシューベルト「未完成交響曲」の第2楽章をYouTubeにアップ致しました。
演奏に疵はありますが、快速&ノンビブラート奏法全盛の今の世にあって、古き佳き時代を彷彿とさせる良さを、感じてくださる方もいらっしゃるに違いない、という期待を抱いております。
録画はされていなかったため、スライドショー形式であることはご容赦下さい。(WAONレコードさんによる超優秀録音の真価が、YouTubeでは伝えきれないもどかしさはあります・・)
このような素敵な機会を与えてくださった東大和市民「第九を歌う会」の皆様、そして一般公開することを快諾して下さった東京都交響楽団団友会さんには心より感謝致します。
来る11月8日には、大フィルの指揮台にて「未完成」を再び指揮するわけですが、ここに聴く反省点を修正しながら、少しでもシューベルトの魂に迫る演奏としたいと思います。
どうぞ、ご期待ください。
シューベルト 交響曲第7番ロ短調「未完成」第2楽章 福島章恭/都響団友オーケストラ
シューベルト 交響曲第7番ロ短調「未完成」
第2楽章 Andante con moto
福島章恭 指揮
東京都交響楽団団友会オーケストラ
2019年2月24日(日) 東大和市民会館ハミングホール(大ホール)
♪東大和市民「第九を歌う会」第19回演奏会第1部
(第2部 モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 ジュスマイヤー版)