福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

東大和のモツレク フライヤー完成!

2018-11-16 00:11:10 | コーラス、オーケストラ


東大和のモツレク。待望のフライヤーが完成しました。東大和市民「第九を歌う会」との本番は、2012年3月のヘンデル「メサイア」全曲公演以来となります。毎週木曜日の夜、ハミングホール小ホールにて、熱気溢れるレッスンが展開されております。

コーラス・ナンバーはもちろん、豪華ソリスト陣による四重唱も大いに楽しみなところ。

さらに、前プロに置かれるのはシューベルト「未完成交響曲」。

流石に最愛のブルックナーと組み合せるわけには参りませんでしたが、モーツァルトとシューベルトというオーストリアの生んだ2人の夭折の天才のともに「未完」に終わった作品を並べることは、大きな意味があるでしょう。個人的にはプレ・ブルックナーという意味合いも込めて、愛情を注ぐつもりです。

管弦楽は、都響団友会オーケストラ。都響OB、現役団員、またそのお仲間から成る実力派オーケストラとの共演に、どんな響きが生まれるのか、今からワクワクしております。

本番は、2019年2月24日(日)。
ということは、サントリーホールに於けるドイツ・レクイエム公演(ヴェリタス・クワイヤ・ジャパン&ヴェリタス交響楽団)の僅か3日前ということになります。気力と体力を充実させて臨みたいと思います。


東大和市民「第九」を歌う会第19回演奏会
【公演日】 平成31年2月24日(日)
14:00開演
【会場】ハミングホール(大ホール)

【曲 目】
・モーツァルト作曲 「レクイエム」 K.626 
・シューベルト作曲 交響曲第7番「未完成」

【指 揮・合唱指揮】 福島章恭
【副合唱指揮】奥村泰憲
【独 唱】
馬原裕子(ソプラノ)
山下牧子(アルト)
大槻孝志(テノール)
長谷川顕(バス) 

【管弦楽】 東京都交響楽団団友会オーケストラ

指定席 3,500円(ハミングホールのみ取扱い)
自由席 3,000円

チケット発売 12月6日(木)

問合せ・チケット申込み
東大和市民「第九を歌う会」
河本 042-564-0173
本荘 090-1773-8897
ハミングホール 042-590-4411
ほか(チラシをご参照ください。)
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シャルル・デュトワ 大フィル定期に登場!

2018-11-14 10:40:43 | コーラス、オーケストラ


ようやく情報解禁となりました!
早く言いたくてムズムズしてたのですが(笑)。

シャルル・デュトワが来年5月の大フィル定期に登場します。さらに、さらに、ラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲では、大フィル合唱団との共演! 興奮します。

実は、かなり昔、デュトワさんの「第九」の合唱指揮(突発的な代替指揮)を打診されたことがあったのですが、自分の本番と重なって涙を呑んでお断りしたことがありました。こんな形でリベンジが果たせるとは! 生きていると良いこともありますね。

大フィルにとっても、デュトワさんにとっても記念すべき演奏会。合唱団一丸となり、素晴らしいダフニスを披露したいと思います。

もちろん、その2か月前の3月には、スラトキンさんとのバーンスタイン「チチェスター詩篇」という高い山も控えており、そちらも気が抜けません。
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ドイツ・レクイエム サントリーホール公演 チケット発売開始

2018-11-05 15:24:23 | コーラス、オーケストラ


ブラームス ドイツ・レクイエム特別公演のフライヤーが完成しました。

本番まで、約3か月。
ヴェリタス・クワイヤ・ジャパンの東京、厚木、長岡、名古屋、大阪の各レッスン会も大いに盛り上がってきております。

合わせて、チケットぴあでのチケット発売も開始しました。
良いお席はお早めに!

日時: 2019年2月27日(水)
会場: サントリーホール

指揮: 福島章恭

ソプラノ: 平井香織
バリトン : 与那城敬

オーケストラ: ヴェリタス交響楽団(コンサートマスター: 崔文洙、新日本フィル、東京交響楽団をはじめとするトッププレイヤーにより構成)

合唱:ヴェリタス・クワイヤ・ジャパン

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リアス室内合唱団メンバーによるワークショップ

2018-11-04 20:49:22 | コーラス、オーケストラ


本日、大フィル合唱団は、いずみホールに於ける、モンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」公演(7日)のために来阪中のジャスティン・ドイルさんとリアス室内合唱団メンバーによるワークショップを受講するという僥倖に恵まれた。

課題曲はベートーヴェン「第九」。ドイルさんとリアス室内のメンバーに教えを乞うのであれば、バッハのモテットやメンデルスゾーン、ブラームス、ブルックナーらのアカペラ作品の方が相応しかったかも知れない。

しかし、大フィル合唱団もフォーレ「レクイエム」公演を終えたばかりということで準備は叶わず、年末の4公演(3人のマエストロ)を控えた「第九」をリクエストし、それに応えてくださったのである。

結論として、たいへん愉しく、有意義なワークショップとなった。というのも、毎年のように歌い続けているうち、知らず知らずに身についてしまった「第九」の歌い方の垢の数々を洗い流してくれたからである(もちろん、そうならないように気を付けているのだが、それでもなお・・)。

ドイルさんの音楽的な要求は王道でありながら新鮮であり、見定めた目標を実現させるためのアイデアの豊富さには目を見張るものがあった。

また、リアス室内合唱団メンバーによるドイツ語ディクションや発声法へのアプローチも示唆に富んでおり、団員各位に大いに参考となったことだろう。

総じてドイルさんからの要求はかなり高度なものであったが、大フィル合唱団のメンバーがそれに見事に対応できていることは嬉しいことであったし、実際、短時間での変化が大きなものがあった。
いずれも、これまで大フィルの歩んできた道に間違いないのなかったこと、また、要求に応えるための下地が出来てきていることの証であるとも言えるだろう。

もちろん、大いなる刺激と感化を受けたのはわたしも同じ。今後のコーラスづくりやレッスン展開へのヒントを授けて頂いたことはこの上もない幸せなことであった。

最後に、このような稀少な機会を用意してくださった、いずみホールさん、後援してくださったドイツ領事館さん、また、広報としリアス室内合唱団に同行され、ライプツィヒ以来の友好を確かめ合った高野昭夫さんに、心よりの感謝を捧げたい。











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フォーレ「レクイエム」~大フィル合唱団の歴史に残るコンサート

2018-10-27 09:39:22 | コンサート


大フィル定期、フォーレ「レクイエム」の2日間が終わった。素晴らしい体験だった。

大フィル合唱団の指導をはじめてから、エリシュカ先生とのドヴォルザーク「スターバト・マーテル」、道義先生とのバーンスタイン「ミサ曲」、大植先生との「カルミナ・ブラーナ」、シモーネ・ヤング先生とのブラームス「運命の歌」、そして、尾高先生との「第九」など、いくつもの感動的な公演に携わらせて頂いてきたけれど、パスカル・ロフェ先生とのフォーレ「レクイエム」もまた、大フィル合唱団にとって、忘れることの出来ないパフォーマンスとなった。

それは、ピアノからピアニシモ以下で勝負をするという、従来の大フィル合唱団の持ち味とは別の次元での演奏が達成されたからである。

ロフェ先生の選んだラター版は、後に普及した厚化粧の第3稿とは異なり、フォーレのオリジナルに準拠したもの。弦楽セクションはヴィオラ以下の中低音のみ、ヴァイオリンはサンクトゥスに於ける独奏(終曲イン・パラディースムにはオプションあり)だけに登場という特殊な編成。

マエストロのご指示により、合唱団の人数を80余名に絞り込んだのは、フォーレの慎ましやかな作風やオーケストラの室内楽的編成に相応しいものではあるが、事前には一抹の不安もあった。普段より40~50名も少ないメンバーで、あの巨大なフェスティバルホールの空間を満たすことが出来るのだろうか? と。

しかし、人数を絞りこんだことの効能は絶大であった。まず、通常のコーラス・レッスンがいつになく精緻に進められたこと。清純な発声、ピッチの統一、ハーモニーの移ろいへの音色の変革などへのアプローチがなされたこと(まだ課題はあるとはいえ)は、大きな楽しみであり、喜びであった。

というわけで、自信をもって臨んだマエストロ稽古であったが、初日の結果は散々だった。朝比奈先生の伝統を今に受け継ぎ、ドイツ音楽を得意とする我々は、ロフェ先生の生粋のフランス音楽的語法に戸惑ってしまったのである。

ブレスから声の立ち上がりまでの時間、子音の質と量、声のスピード、まるで気化したアルコールが一瞬にして燃え広がるようなクレッシェンド、音の軽やかさ、光に満ちた音色などに、全く対応できなかったのだ。

しかし、合唱団は見事であった。その後、2回のオーケストラ合わせと当日ゲネプロを経て、ロフェ先生の求められる声やハーモニーに肉迫することができた。また、発声がしっかりしていれば、ピアニシモであっても、フェスティバルホールに通用することが分かったのも収穫。

レッスン初日には苦虫を噛み潰したような表情だったマエストロも、本番終了後には歓びに満ちたお顔(このあたり、とっても分かりやすい・笑)。舞台袖で強く手を握られながら、「本当に柔らかな声で素晴らしかった。合唱団の皆さんに、心からの感謝を伝えてください」とのお言葉には胸が熱くなるばかりであった。

一度、底に落ちつつも、立ち直ったどころか、これまでにないレベルまで昇ることの出来たのも、ここ数年大フィル合唱団が行ってきた、地道な鍛錬があったからこそ。そうでなければ、最後の数日であのような変貌を遂げることはできなかった筈である。

以上の理由から、「歴史に残る」と書いたのは、決して大袈裟ではない。これまで、楽しいばかりとは言えないわたしのレッスンについてきてくれた大フィル合唱団のメンバーに感謝あるのみ。そして、祝福したい。これまで仕込んできた様々な種が美しく花開いたことに!

感謝といえば、オーケストラへのそれを忘れてはいけない。ヴァイオリンのトゥッテイを欠くという室内楽的なアンサンブルが実に親密(ときに緊密)で、ヴィオラ・トップの井野邉大輔さんの気迫を筆頭に、音楽やアンサンブルの本質に立ち向かう姿勢の厳しさに感銘を受けた。コーラスが最善を尽くせたのも、まさにそのお蔭であり、「ともにひとつの演奏を作っている」という歓びを分かち合えたのである。

追記
個人的にはバリトンの萩原潤さんと再会できたことも大きな歓びであった。かつて、長岡で「ドイツ・レクイエム」、東京でモーツァルト「ハ短調ミサ」を共演させて頂き感銘を受けたものだが、今回も深みと伸びのある歌唱に魅了された。またの出会いに期待したい。








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