福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

と言い残して、シャルル・デュトワは去った

2019-05-26 11:16:18 | コンサート
 

シャルル・デュトワ&大フィル定期演奏会二日目も大盛況のうちに終了。

あの広いフェスティバルホールが、クラシック音楽会で満席になることは稀。開演前にはキャンセル待ちに並ぶ長い列まで出現。それほど初日の評判が良かったということで、まことに喜ばしいことです。

大フィル合唱団の共演した「ダフニスとクロエ」について言えば、初日よりも全体に柔らかな声、オーケストラに溶け込む声、物語の情景を想わせる声を目指し、かなりの水準で達成されていたと思います。皆さん、マエストロの魅惑の棒に導かれ、よく頑張りました。

カーテンコールでのデュトワ先生の振る舞いは誠にスマートで、これほど気持ち良く合唱と合唱指揮者を舞台上で立ててくれるマエストロも、そうそうありません。そんなことにも感激させられました。

別れ際、舞台袖で謝辞を述べるわたしに、

"No chorus in Salome, Sorry!"

と言い残して立ち去るお姿も、実に粋なものでした。男性をも痺れさす魅力の持ち主ですね。

というわけで、デュトワ&大フィルの「サロメ」公演も、宜しくお願いします(かく言うわたし自身、渡独中のため伺えないのが、本当に無念)!

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シャルル・デュトワ&大フィル 驚愕の初日!

2019-05-23 23:29:00 | コンサート


デュトワ先生との大フィル定演初日、驚愕の演奏会となりました。

3日間のオーケストラ稽古では、ひとつひとつのフレーズについて、ダイナミクスについて、バランスについて、またニュアンスにおいて、丁寧かつ緻密な音楽づくりが展開されましたが、その無駄のなさ、効率の良さに秀でており、持ち時間のほんの数秒の無駄遣いのなかったのも驚異的です。

そして生まれ出る音楽は、理知的、分析的なだけでなく、情熱、色香に溢れており、80歳を越えた巨匠とは思えないほどの切れ味と躍動感がありました。

大フィル合唱団の共演は、前半二曲目のラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲。テキストを持たないヴォカリーズ、まさに声の力だけでラヴェルの色彩感や物語の空気感を描くのは大きな挑戦でしたが、マエストロの棒に導かれ、美しい高みに昇ることができたのではないでしょうか? 

休憩後のベルリオーズ「幻想交響曲」は、一生のうちに何度出会えるか? というほどの名演。少年時代よりレコードやCDで何度聴いたか分からないほどの名曲ながら、マエストロのアプローチにより、はじめて耳にするような新鮮さの連続。さらに練習で築き上げた音楽の枠に本番ならではの命の火が注ぎ込まれ、類い希な高揚感のうちに大団円を迎えました。

この一連の流れを、練習から本番まで、傍らで立ち合うことのできたことは、まことに幸せなことでありました。

しかし、まだ明日もあります!
2日目も大いに楽しみたいと思います。






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ヴェリタス・クワイヤー東京 紀尾井ホール公演決定! ベートーヴェン「7番」もあり。

2019-05-15 15:38:54 | コーラス、オーケストラ
急告!
ヴェリタス・クワイヤー東京第1回定期演奏会の会場、日時が決定致しました。

来年5月2日(土)、紀尾井ホールです。
晴れの場に相応しい素敵な演奏会場となりました。

ベートーヴェンの隠れた名曲=ミサ曲ハ長調と、リズムの神化「第7」は最高の組み合わせと呼べるでしょう。いまから、ワクワクが止まりません。

名手・相原千興さん率いるフォルトゥーナ室内管弦楽団は、ニューイヤーコンサート「ウィーンの花束2020」1月5日(日) 大和市文化創造拠点 シリウス 芸術文化ホールでお世話になるフォルトゥーナ室内合奏団のフルオケ・バージョン。どんな出会いとなるか、楽しみでなりません。

さらには、魅惑のソリスト陣!

山下牧子さんと青山貴さんのお二人は、我が合唱指揮人生のごく初期からの長いお付き合い。それぞれに深い声と豊かな音楽性に於いて、共演の度に魂の震える感銘を受けて参りました。
ソプラノの馬原裕子さんとは、去る2月24日の東大和市モツレクで初共演し、その伸びやかな声と至純なキャラクターにたちまち魅了されました。
テノールの又吉秀樹さんは、ラフォルジュルネ2017の「第九」(東響コーラス)で知り合い、更に同年、マエストロ道義&大フィルのバーンスタイン「ミサ曲」で再会を果たして依頼、共演を熱望していた輝かしい声! さらには「横浜DeNAベイスターズ愛」という強い絆で結ばれているのであります。

共演というより共催と呼ぶべきは、混声合唱団ヴォイス。こちらのレッスンも盛り上がっております。ヴェリタス・クワイヤー東京の兄弟団として、共に頑張っていきたいものです。


ヴェリタス・クワイヤー東京 第
1回定期演奏会

2020年5月2日(土) 13:30開演
紀尾井ホール

演目:
モーツァルト「フィガロの結婚」序曲
ベートーヴェン:交響曲第7番 op.92
ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調 op.86

ソプラノ:馬原裕子 
メゾソプラノ:山下牧子
テノール:又吉秀樹 
バリトン:青山 貴

共演:混声合唱団ヴォイス(厚木市)

東京フォルトゥーナ室内管弦楽団 (コンサート・マスター:相原 千興)

指揮:福島章恭

♪ほぼ毎週金曜日18:45~20:45、渋谷ラトリエ ・ドビュッシーホールをメイン会場として、楽しいレッスンを展開しておりますが、女声に関しては、ソプラノ、アルトともに定員に達しました(紀尾井ホール舞台のキャパシティの都合により)。以後、レッスンご参加の方には、演奏会出演はキャンセル待ちとなる可能性のあることをご了承ください(但し、ご夫婦、兄妹などの男声とのセット入団は歓迎します・笑)。
また、正団員を準団員より優先させて頂くこともあるかも知れません。併せて、ご了解をお願いします。

男声につきましては、テノール、バスともに、まだ空きがございますので、奮ってご参加ください!

♪ただいま、出先のため、ヴェリタス・クワイヤー東京ホームページの編集が出来ません。そちらの情報更新は週末となります。

♪入場料金などの詳細は、今秋のお知らせとなります。纏まり次第、ご報告致しますので、暫くお待ちください。

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ブラームス「埋葬の歌」マエストロ稽古

2019-05-08 22:59:11 | コーラス、オーケストラ
 

尾高忠明先生によるブラームス・チクルスの初回が近づいてきました。

本日は、「ハイドン・バリエーション」とともに交響曲第1番の前プロを飾る「埋葬の歌」の稽古。

尾高先生によるブラームス愛、作品や背景への深い理解に支えられた素晴らしい稽古でした。

「ああ、こんなにも美しい作品だったのか?」

と思わせてくださったマエストロに感服するとともに、その渾身の指揮に応えることのできた大フィル合唱団の成長ぶりも讃えたいと思います。

歴史に残る名演が生まれる予感。本番はもちろんのこと、明日のオーケストラ合わせが楽しみでなりません。


ブラームス・チクルスⅠ

2019年5月11日(土)
14:00開演(13:00開場)

ザ・シンフォニーホール

<出演>
指揮:尾高忠明
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島章恭)

<曲目>
ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
埋葬の歌 作品13
交響曲 第1番 ハ短調 作品68

<料金>(全席指定・税込)
【4回セット券】
Aセット:19,000円
Bセット:14,000円

【1回券】
A席:6,000円(5,400円)
B席:4,500円(4,000円)
C席:3,000円(2,700円)
※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※4回セット券の販売は大阪フィル・チケットセンターのみの取扱いとなります。
※(  )内の料金は大阪フィル・会員価格です。

<チケット販売所>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ザ・シンフォニー チケットセンター 06-6453-2333
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:129-911】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:51483】
e+(イープラス)

<お問合せ>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
(営業時間:平日10:00~18:00/土曜10:00~13:00/日・祝・年末年始は休業)


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モツレク&「ドン・ジョヴァンニ」ハイライト チラシ第1弾!

2019-05-05 00:50:12 | コーラス、オーケストラ


来年2月29日(日)、大和市文化創造拠点シリウス やまと芸術文化ホール(メインホール)に於けるモツレク&「ドン・ジョヴァンニ」ハイライトのチラシ第1弾が上がってきました。

開演時間やソリスト陣が決定次第、チラシ内容は更新されると思われます。

また、合唱団の募集要項、練習日程なども決定次第、お知らせ致します。どしどしご応募ください。

やまと国際オペラ協会さんの設立5周年記念コンサートの指揮者に選らんで頂いたことは、光栄至極。モツレクはもちろん、モーツァルトの最高傑作とも呼べる「ドン・ジョヴァンニ」をハイライトながら演奏できることも嬉しく、中津邦仁さんの演出も楽しみです。

また、それに先立つ1月5日(日)、やまと芸術文化ホールに於けるニューイヤーコンサート「ウィーンの花束2020」のチラシも夏までには完成予定。

2020年の年明けは大和が熱い!どうぞ、ご期待ください!

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「海道東征」~平成最後の日、明仁上皇陛下とともに

2019-05-01 15:14:16 | コーラス、オーケストラ



「平成最後の・・」という言葉を見たり聞いたりし過ぎて、自分で使うのはどうかなと考えていたが、こればかりは「平成最後の」と言わざるを得ない。

昨日4月30日(火)、平成最後の日の産経新聞に掲載された上皇明仁陛下(当時・明仁天皇陛下)の特集記事と同じ紙面に、「海道東征」コンサートの宣伝が載せられたのである。産経新聞主催の演奏会だから当たり前といえばそれまでだが、このような大切な日に、同じ紙面に出演者一同の名前、写真を掲載して頂いたことは、まことに光栄の極み。

大阪でのコンサートゆえ、東日本版に掲載されていたかは不明。因みにこの新聞の入手先は岡山県。西日本のどのエリアまで載せられていたのだろう?

とまれ、この紙面は額装し一生の記念としよう。

「海道東征」本番に向け、益々気合いが入ってきたぞ。

海道東征コンサート

【日時】2019年11月8日(金)18時30分開演 (17時30分開場) ※20時30分終演(予定)

【場所】ザ・シンフォニーホール(大阪市北区大淀南2-3-3)

【出演】
指揮 : 福島 章恭
管弦楽 : 大阪フィルハーモニー交響楽団
合唱 : 大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島 章恭)
児童合唱 : 大阪すみよし少年少女合唱団

ソプラノ1:幸田 浩子
ソプラノ2:清野 友香莉
アルト:石井 藍
テノール:小原 啓楼
バリトン:原田 圭

★チケットは各プレイガイドで4月19日(金)午前10時から発売★

●ザ・シンフォニー チケットセンター
 TEL:06-6453-2333
(午前10時~午後6時 ※火曜定休)
 インターネット https://www.symphonyhall.jp/?post_type=schedule&p=16351


●大阪フィル・チケットセンター
 TEL:06-6656-4890
(平日午前10時~午後6時、土曜午前10時~午後1時 ※日・祝・年末年始は休業)
 インターネット http://www.osaka-phil.com/

●チケットぴあ
 TEL:0570-02-9999(Pコード:149-340)
 インターネット https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1916686

   ぴあ店頭、セブン-イレブン

●ローソンチケット
 TEL:0570-084-005(Lコード:54803)
 TEL:0570-000-407(オペレーター対応 ※午前10時~午後8時)
 インターネット https://l-tike.com/search/?keyword=海道東征
 ローソン、ミニストップ端末Loppi
 loppi端末の操作方法については、こちらをご覧ください。
 ⇒ https://l-tike.com/guide/loppi.html

※ユースチケット(25歳以下対象)については大阪フィル・チケットセンター、ローソンチケットのみ取り扱い。

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