本編も良かったが、アンコールのモーツァルト「不協和音」第2楽章こそは絶品。
彼らの「ハイドン・セット」全曲を聴いてみたいと思わせた。
ラヴェルの弦楽四重奏曲は、一昨日、王子ホールにてモディリアーニ・クァルテットで聴いたばかり。中1日で二度もこの名曲の生演奏に触れる機会もそうそうあるものではなかろう。両クァルテットの資質の違いが興味深かったが、今宵は労力を惜しみ書かないでおく。
開演前、別室で行われた40名限定のハイドン「皇帝」のレクチャーは、第1ヴァイオリンのマティアス・エンデルレ氏と上記のチャンプニー女史の深い教養と温かなお人柄の滲み出た素晴らしいものであった。ハイドンの創作に於ける職人技を演奏を交えながら、分かりやすい言葉で解説してくれたのは有り難い。
本来、チケット完売であったのを、当日にキャンセルが入り聴講することのできたのは、まことに幸運であった。