福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

オルフ「カルミナ・ブラーナ」の神髄に震える

2017-04-28 01:10:47 | コンサート

大阪フィル創設70年を記念する「カルミナ・ブラーナ」2日目。大植マエストロの驚愕の音楽。森麻季さん、与那城敬さん、藤木大地さんの入魂の歌唱。そして、コーラスとオーケストラ一体となっての感動的な名演となりました。客席で聴きながら背筋に電気が走るほででした。

そもそも、わたしのこれまでの音楽人生は「カルミナ・ブラーナ」とは無縁だったのですが、この度、大阪フィルの記念の演奏会に採り上げられることとなり、向き合わざるを得なくなりました。

結果、カール・オルフの編んだこの作品の神髄に触れることができ、心から良かったと思っております。

神髄とは、即ち「生きること」。生、恋、愛、性、食、金、博打、運命・・・。

テキストに登場する人々がなんと逞しく、そして美しく生きていることか!そうした人間の根源的な生命力をこの音楽は余すとところなく描いてくれていることに、魂の震えが止まらないのであります。

大植英次マエストロの音楽は、極端とも思えるテンポ設定や大胆な間を採り入れた究めて独自のもので、人によっては許容範囲を超えていたかも知れません。しかし、一見ハチャメチャに見えながらも、身近に接してみて、その悉くが理にかなっている、或いは、音楽的な内容に適っている、ということに気付きました。次にこの作品を指導するときに、自分をニュートラルな状態に戻すのが困難なほど、強烈な印象を与えられたわけですが、たとえテンポや造型をノーマルなものにリセットしたとしても、大植マエストロから頂いたインスピレーションは、わたしの中で生きてゆくことと思います。

森麻季さんには「感激のあまり、舞台の上で涙ぐんでしまいました」と言って頂きました。ただただ幸せです。

さらに、与那城敬さんには、「僕も舞台上で涙を堪えるのが必死でした。音楽の力は凄いんだぞ!!と全宇宙に届いた公演だったような気がします」とまで言ってくださいました。

個人的には、桐朋学園の後輩が、かくも立派に歌ってくれたことは嬉しいことです。

唯一の無念は、終演後の慌ただしさで、藤木大地さんとの写真は撮り損ねたこと。しかし、藤木さんとはバーンスタイン「ミサ曲」で再会できます。そのときを楽しみに待ちたいと思います。

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カルミナ・ブラーナ2日目 当日券情報

2017-04-26 14:11:19 | コーラス、オーケストラ
@Osaka_philさんのツイート(https://twitter.com/Osaka_phil/status/857095914930008064?s=09)をチェック

【当日券情報】本日4月26日(水)「第507回定期演奏会」では、17時30分よりB席、C席(3階席)および学生席の当日券を販売いたします。皆さまのご来場をお待ちしております。※学生券は25歳以下の学生が対象となります。窓口にて必ず学生証をご提示ください。
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カルミナ・ブラーナ初日 大成功

2017-04-26 00:32:33 | コンサート


大阪フィル定期初日、オルフ「カルミナ・ブラーナ」。

大植マエストロの創造するカルミナ・ブラーナ像は、第一印象エキセントリックに見えても、この作品に潜む狂気を描いて余すところがない。大きく納得したところ。
大胆なテンポ設定や間の取り方。声部間のバランスの取り方など、大きな感銘を受けた次第。

ソプラノの森麻季さん、その至純の中に仄かな官能を想わせる歌唱に金縛りにあうほど感動。
バリトンの与那城敬さんはその役柄への没入と表現の振幅の大きさがまことに素晴らしい。
カウンターテナーの藤木大地さんも焼かれて喰われる白鳥の惨めさを見事に描ききっていた。

コーラスについては、巨大なフェスティバルホールにきてから、「ああ、もっとこうできた!」と気付くことも多い。細部に於いて課題は山積ながら、全体的には良く歌っていたと思う。

終演後、森麻季さんに「合唱が見事でした。響きの質が素晴らしい」、与那城敬さんには「ディクションもはっきりしていたし、発音も良かった」、藤木大地さんには「プロのような合唱だった」と、お誉めの言葉を頂けたことは、素直に歓びたいと思う。

音楽界の第一線で活躍される皆さんに、声楽家目線から高い評価を頂けたことは、合唱指揮者としてとても嬉しいことだ。大阪フィル合唱団のメンバーは胸を張ってよいし、「この道でよいのだ」と日々の鍛錬を継続して欲しい。

さて、大植マエストロの棒は、毎日、毎回変容する。2日目の公演はどんなになるのか、身内の自分にすら全く予見できない。文字通り一期一会、二度と繰り返せないパフォーマンスとなるだろう。乞うご期待!
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大阪フィル「カルミナ・ブラーナ」当日券情報

2017-04-25 12:26:45 | コーラス、オーケストラ
今回は、初日、2日目が全く違うパフォーマンスになる予感。
お聴き逃しなく!

@Osaka_philさんのツイート(https://twitter.com/Osaka_phil/status/856705401286385666?s=09)をチェック

【当日券情報】本日4月25日(火)「第507回定期演奏会」では、17時30分よりA席、B席、C席(3階席)および学生席の当日券を販売いたします。皆さまのご来場をお待ちしております。※学生券は25歳以下の学生が対象となります。窓口にて必ず学生証をご提示ください。

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大阪フィル「カルミナ・ブラーナ」絶好調

2017-04-24 21:53:16 | コーラス、オーケストラ


今宵は、大植英次マエストロによるソリスト、コーラス&オーケストラ一堂に会しての稽古。

森麻季さん、藤木大地さん、与那城敬さん3人のソリストには聴き惚れるばかり。

コーラスもマエストロによる唯一無二の大胆かつスリリングなテンポ操作に食らいついて頑張っております。

とんでもない本番となりそうです。

なお、2日目は残席僅少。
どうぞ、お急ぎください。
(以下、大阪フィルのホームページより転載します。)


第507回定期演奏会

2017年4月25日(火) 26日(水) 
19:00開演(18:00開場)

フェスティバルホール

<出演>
指揮:大植英次
ソプラノ:森 麻季
テノール:藤木大地(カウンターテナー)
バリトン:与那城 敬
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島章恭)
児童合唱:大阪すみよし少年少女合唱団

<曲目>
ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調 作品92
オルフ/世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」

<料金>(全席指定・税込)
A席:6,000円(4,800円)
B席:5,000円(4,000円)
C席:4,000円(3,200円)
学生席(3階席):1,000円(割引なし)
BOX席:7,000円(6,000円)
※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※連続券の販売は大阪フィル・チケットセンターのみの取扱いとなります。
※(  )内の料金は大阪フィル・会員価格です。

[3階 学生席について]
■25歳以下対象です。
■大阪フィル公式ホームページもしくはチケットセンターへお電話にてお申込みください。残席がある場合は当日券も販売いたします。
■学生証をお忘れになられると、学生席にはお座りいただけません。その場合は一般料金となりますので、ご注意ください。
■父兄等ご同伴者2名様まで、1枚5,000円(B席定価)にてご購入いただけます。(電話予約のみ)

<チケット販売所>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999 【Pコード:317-048】
タワーレコード梅田大阪マルビル店 06-6343-4551(店頭販売のみ)
e+(イープラス) http://eplus.jp/

<お問合せ>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
(営業時間:平日10:00~18:00/土曜10:00~13:00/日・祝・年末年始は休業)



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ハーゼルベック&ウィーン・アカデミー管のベートーヴェン(武蔵野市民文化会館リニューアル公演第1弾)

2017-04-20 22:24:25 | コーラス、オーケストラ

1年間改修工事のため休館していた武蔵野市民文化会館がリニューアル・オープンした。

再会を祝すのは、4日間にわたるハーゼルベック指揮ウィーン・アカデミー管弦楽団によるベートーヴェン交響曲全曲演奏会。

その初日、「田園」「7番」を聴いた。

まずは、ホールについて語ろう。改修前と何が変わったのか、気が付いたり、武蔵野市長が挨拶で話していたことを挙げてみる。

客席の椅子と床のカーペットが一新されていた。

トイレも新しくなりシャワートイレも導入された。

2階席へのエレベーターが新設されるなどバリアフリー化が進んでいる。

これは目に見えない部分だが、耐震工事が行われた。

などだが、もっとも演奏に大きな影響があると思われるのは、ステージの床が張り替えられていたことだろう。

木の材質までは判別できなかったが、真新しく白い床は目にも眩しく、適度な厚みもありそうで、見るからに以前より美しく響くような気がする。


上の写真にもあるとおり、ウィーン・アカデミー管弦楽団はピリオド楽器によるオーケストラで、演奏スタイルはベートーヴェンの時代に迫ろうというものである。

これが本当にベートーヴェンの時代に鳴った音か否かは誰にも分からないし、個人的にはまったく違う気もする(根拠はない)。

プログラムの前半は「田園」。

まず、最初に気が付いたのは、ハーゼルベックの指揮の下手くそさ。わたしたちが普通に知っている指揮とは別物だ。

腕の動きもぎこちなく唐突だし、手首がグニャグニャ動くし(タクトは持たない)、立っている足元も安定しない。

さらには、拍も正確ではないし、たとえば3拍子の2拍目、3拍目のタイミングはその指揮からまったく類推することができない。

ただ、ハーゼルベック自身がオルガンの名手ということもあって、その肉体には音楽が宿ってはいるのだろう。その点、同じ指揮が下手でも、新しいトーマス・カントルのゴットホルト・シュヴァルツとは違う。

コンサートマスターを中心に、オーケストラの面々が指揮の向こう側を読み取っては、自発的にアンサンブルしているように見受けられた。そこには確かに音楽が息づいており、棒ばかりが達者で中身のない指揮よりはずっと良いと思った。

「田園」に於いてもっとも成功していたのは第2楽章で、ガット弦による柔らかで雅な響きと素朴な木管の絡み合いが印象的であった。ただ、指揮の拙さから第3楽章「田舎の人々の楽しい集い」のアンサンブルは乱れがちだし、第4楽章「雷雨、嵐」では音響の立体的な構造感が希薄となる。第5楽章「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」も音楽が停滞したり、前のめりになったりと落ち着かないものとなっていたのは残念である。

後半の「7番」はグンと盛り返した。指揮は相変わらずだが、全曲を貫く意志も強く、全体に覇気が満ち、第2楽章のバランス感覚も美しいものであった。「田園」第3楽章のように、頻繁にテンポが変わったりしないため、アンサンブルが乱れにくいのかも知れない。

さらに、アンコールの「8番」第2楽章では、万雷の拍手に気をよくしたのか、あるいは、初日の張り詰めていた心が解放されたのか、愉悦に満ちた自由な音楽となっており、今宵のベスト・パフォーマンスとなった。本来の彼らの持ち味はこういうものなのだろう。


さて、わたしは、ツィクルスの続きは聴くことができない。大阪フィルの創立70周年を記念する定期「カルミナ・ブラーナ」(大植英次指揮)が控えているためである。

明日からのマエストロ稽古~オーケストラ合わせ~ゲネプロ~本番(25&26日)とコンサートの成功に向け、集中していきたい。

 

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アラン・ギルバート&都響 ジョン・アダムズ:シェエラザード.2

2017-04-18 23:08:34 | コンサート

思わずチケットが手に入り、都響の定期に出掛けた。

アラン・ギルバートの指揮に接するのはこれで2回目。

はじめて聴いたのは、昨年、聖トーマス教会での「マタイ受難曲」公演のために出掛けたライプツィヒに於けるゲヴァントハウス管の定期演奏会である。

ところが、あの夜のことは、あまり記憶に残っていない。

お目当てのシベリウス「7番」が外されていたということばかりを憶えていて、ほかの演目すら憶えていないのだ。

そこで、拙ブログの古い記事を辿ってみたところ、ようやく蘇ってきた。

デュティユー「メタボール」にはじまり、シューマンのピアノ協奏曲(独奏:アンスネス)と交響曲第1番のつづくプログラムであったことが。

http://blog.goo.ne.jp/akicicci/e/752f09a8609673608c3f0c905ee1a1bd

ここで書いたように、ギルバートの印象はとりわけ悪いものではないが、際だって良いわけでもないというものであった。

今宵、都響定期に出掛けたわけは、その後の評判を耳にして、もう一度確かめたいと思っていたことと、さらには、会場が東京オペラシティ コンサートホール"タケミツ・メモリアル"であるということ。

11月16日(木)のモーツァルト「レクイエム」公演を前に、ホールへのご挨拶をしておきたかったのだ。

プログラムの前半は、ラヴェル「マ・メール・ロワ」。

今回、1階席前方で仰ぎ見るギルバートは巨軀であり、大きな存在感がある。

棒はハッキリしているが、ものすごく繊細というわけでもない。

無骨さを全面に押し出すでもなく、不器用なのに器用な指揮を試みているように、我が目には映った。

アンサンブルはきっちりしているし、形としては立派なのだけれど、何か物足りない。

それは、ズバリ色彩と香りであろう。

さりげないピツィカートひとつが匂い立つような、そんな魅惑の場面は一度もなく、墨絵のようなモノトーンのサウンドがつづく。

どこまでが、指揮者の責任なのか、オーケストラの資質のせいなのかは判然としないけれど、そんなわけで、心から愉しむには至らなかった。

後半は、ジョン・アダムズ:「シェヘラザード.2」 ─ヴァイオリンと管弦楽のための劇的交響曲(2014)(日本初演)【ジョン・アダムズ70歳記念】である。

プログラムによれば、『千一夜物語』のシェヘラザードに触発され、現代において過酷な環境を生き抜く女性の姿を描き出そうとする、社会派のアダムズらしい、全4楽章約50分の野心作とのこと。

ただ、残念なことに、この作品は(或いは演奏は)、少なくとも今宵、わが心の琴線をいっさい震わせることはなかった。

超絶技巧のヴァイオリン独奏ともども凄絶な音響のはずなのに、悉くがわが魂を素通りしていった。

この感覚は、ある種のハリウッド映画を観たときの虚しさにもにているかも知れない。

もちろん、世の中にはわたしに理解できない類の名曲も存在するわけで、だから悪いとは言えない。

聴衆の反応も良かったし、良い批評を書いている方もいらっしゃる。

たまたま我が魂のコンディションが悪かったのかも知れないし、別の座席で聴けばもっと感じるものがあったのかも知れぬ。

ただ、もう一度聴きたいか? と問われれば、否というのが今の正直な気持ちだ。

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第829回 定期演奏会Bシリーズ
(東京オペラシティ コンサートホール)

日時:2017年4月18日(火)19:00開演(18:20開場)

場所:東京オペラシティ コンサートホール
 
指揮/アラン・ギルバート

ヴァイオリン/リーラ・ジョセフォウィッツ

プログラム

ラヴェル:バレエ音楽《マ・メール・ロワ》

ジョン・アダムズ:シェヘラザード.2 ─ヴァイオリンと管弦楽のための
劇的交響曲(2014)(日本初演)【ジョン・アダムズ70歳記念】

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シュテファン大聖堂で歌うモツレク 東京練習会もスタート!

2017-04-17 00:06:30 | コーラス、オーケストラ

4月14日(金)には、モーツァルトの命日にシュテファン大聖堂で歌うモツレクの東京練習会もスタート。

締切は過ぎておりますが、まだ間に合いますので、どうぞご検討ください。

取り急ぎ、エムセックインターナショナルの岩本さまのFB記事と写真を転載致します。



先日の大阪支部に続き、東京でもいよいよモーツァルト「レクイエム」の練習会が始まりました🎵

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=10203141431652924&id=1721124146

たくさんの方にお集まり頂き、福島先生による歌うための身体作りから始まり、初回から全曲を通しての熱いご指導に、皆様真剣に取り組まれていらっしゃいました。
全国からご参加頂く皆様の声が重なりあったとき、どんなハーモニーになるのかワクワクです☺

11/16東京オペラシティでの演奏会、12月のウィーンツアー共に、引き続き合唱団員を募集しております。
お気軽にお問い合わせ下さい❗

詳しくはこちらから↓↓↓
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1891447151090556&id=1439780089590600

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リスト「十字架の道行き」終わる

2017-04-16 21:39:19 | コンサート


4月15日(土)、リスト十字架合唱団によるリスト「十字架の道行き」演奏会、終了しました。

素敵なメンバーとの出会いもあり、この作品に相応しい場所を与えられ、幸せなひとときとなりました。



作品の高さ、深さ、難しさから、まだまだ、やり残したことは多々あり、いつの日か再挑戦したいと思います。


写真提供・吉田敏幸さま
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シュテファン大聖堂 モーツァルト命日追悼記念「レクイエム」プロモーション・ビデオ

2017-04-12 00:59:15 | コーラス、オーケストラ

Mozartian Chorus Japan 大阪支部練習開始、および、東京本部練習開始直前と記念し、

モーツァルト「レクイエム」合唱団募集のプロモーション・ビデオを久しぶりにご紹介します。

映像中に流れる「怒りの日」の音と映像は、2009年にわたしが指揮をした「シュテファン大聖堂グランドコンサート」からのものです。

肖像権について厳しいシュテファン大聖堂より、特別な許可を頂いて公開する稀少な映像であります。

ご覧頂けると幸いです。

2017年12月4日の深夜、モーツァルトの命日に行われる追悼コンサート(レクイエム)が、実際にモーツァルトの葬儀が執り行われ聖シュテファン大聖堂で行われます。
世界遺産でもある聖シュテファン大聖堂は、700年以上の歴史を誇るオーストリアのカトリック教会の総本山でもあり、このモーツァルト追悼コンサートは長い歴史と伝統、高い格式を誇り、毎年、世界中からモーツァルトを敬愛する方々で聖堂内が埋め尽くされます。
2017年、その極めて崇高なコンサートの指揮者に福島章恭が抜擢され、オーケストラ、ソリスト共に聖地での演奏に相応しい一流の演奏者がシュテファン大聖堂により選出されます。
日付の変わる午前0時、清浄な空間に満たされた聖堂内に、静かに演奏者が入場。祈り深まる中、レクイエムが演奏され、1曲終わるごとに照明が一つずつ消され、演奏が終わる時間(モーツァルトの亡くなった時間)には全ての照明が消されます。その瞬間、遠くから鐘の音が響き、聖職者が厳かに列を成して行進。これはモーツァルトの棺が運ばれるものを再現したもので、そのシーンは涙なくして見る事が出来ません。
この貴重な盛儀に、多くの合唱団参加者の皆様と共に立ち会いたいと思います。

日程:2017年12月1日(金)~12月6日(水) 現地ウィーンでリハーサルを行います。
演奏日時:2017年12月4日深夜(12月5日午前0時開演)
会場:聖シュテファン大聖堂
指揮:福島 章恭
オーケストラ:シュテファン大聖堂オーケストラ
ソリスト:ヨーロッパを中心に活躍する一流ソリスト陣

by エムセック・インターナショナル

 

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