福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

演奏会前の椿事

2014-01-31 22:46:52 | コーラス、オーケストラ
東京ジングフェラインのマタイ稽古を終えて、新幹線にて富士を目指していたとき、電話が鳴った。

Y運輸からだ。なんと富士に向けて発送していた荷物に事故があったという。近くにあった柔軟剤の蓋が外れて零れ、中の燕尾服がぐしょ濡れというのだ。

肩に掛けるタイプのスーツケースの上にビニールカバーまでかけていたのに、よりによって、取っ手部分の隙間から流れ込んだらしい。

明日が大事なリハーサルというのになんたることだろう! 
心静かに精神統一をなすべきときに。

取り敢えず、手は打った。

夜中のうちに荷物を宿に届けさせ、朝いちでホテル提携のクリーニング店に出し夕方の仕上がりを待つ。

クリーニングの仕上がりが不十分だった場合のための予備のスーツを、ヤマト運輸に自宅まで取りに行かせ、同時に届けさせる。

明日の朝、ホテル提携の貸衣裳店に燕尾服の手配をかけてみる。
独唱者が燕尾服の中、普通のスーツよりはそのほうが良いので。

一説によると、一度、柔軟剤を被った燕尾服は、どんなにクリーニングしても微妙な色斑が残り、ステージでスポットライトを浴びることに堪えられないとか・・。

Y運輸の責任者には、以上の事情を話し、万一現状回復しない場合は、新品を誂えることで弁償とする旨、約束させた次第。

我が燕尾服は、音楽家御用達のお店で、指揮者の動きに合わせた特別な仕立てなのである。そうそう代わりはない。あの店、ネットで検索しても出てこないんだけど、まだあるんだろうか? あの気の優しいマスターと奥様、お元気だとよいのだが。

取り敢えず、ステージに出られない、という事態は回避できた。いまは音楽に集中することとしよう。
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いよいよ明後日! 富士ベートーヴェンコーラス「ロ短調ミサ」公演 

2014-01-31 12:54:24 | コーラス、オーケストラ


いよいよ明後日に迫りました。
富士の「ロ短調ミサ」!

ライプツィヒ~横浜~富士へと連なるツィクルスの最終章。

今朝は、聖トーマス教会のライヴを聴きながら、あの聖歌隊席の張りつめた空気、夢のような残響の感覚を記憶から呼び覚ましておりました。
富士ロゼシアターのアコースティックは素晴らしく、舞台上で残響なしの神奈川県立音楽堂よりも教会の響きを思い出しながら指揮できそうです。

ソリスト陣も強力ですし、今の季節は雪を冠に戴いた霊峰富士の眺めも抜群。
ぜひともご来場ください!

2014年2月2日(日)​​
富士ベートーヴェンコーラス第7期演奏会
J.S.バッハ ロ短調ミサ曲 BWB232

ソプラノ 藤崎 美苗 カウンターテナー 青木 洋也
テノール 畑 儀文 バス・バリトン 篠部 信宏

指 揮 福島 章恭
オルケステッラ・デル・ジョルノ (真昼の星オーケストラ)〈古楽器使用〉

平成26年 2月2日(日)
13:30開演

静岡県 富士市文化会館 ロゼシアター大ホール


チケット 前売り 2,000円 当 日 2,500円(全席自由)

お問い合わせ・申し込み
富士ベートーヴェンコーラスHPよりメール送信できます。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/9570/index.html
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ハイレゾ音源のバックアップ

2014-01-30 23:47:48 | レコード、オーディオ
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com

ずっと気になっていながら、資金面の都合で後回しにしていたハイレゾ音源のバックアップを行った。

現在の我がハイレゾ環境は

PC: MacBook Pro
再生ソフト: Fidelia plus
DDコンバーター: iFi iLink(iFi iUSBPower経由)
DAコンバーター: dCS Elger plus

となっており、DACのスペックの都合でDSD再生は不可。
さらに96kHzまでしか再生できないのだが、それでも底力のある音を聴かせてくれる。
シューリヒト&ウィーン・フィルのブルックナー9など、ある意味、SACDよりも良い音と言えるし、アナログよりも確実にCPが高い。
さらに、往年の名盤だけではなく、新しい音源を聴く歓びは大きい!

など、アナログとは別の愉しさを味わっているわけだが、データが壊れたら全てを失うのがデジタルの怖いところ。バックアップをとっていないことに不安を抱えながらのハイレゾ・ライフだったのである。MacBook内蔵のSSDの容量にも限界があり、外部でのデータ管理の必要も迫られていたというわけだ。

当初はNAS環境を構築し、無線でデータを呼び出すつもりであったが、それも何となく面倒なので、USBポート経由での外付けSSD(1TB)とした。
なんと言っても静かで速い!
ハードディスクに比べて値段の著しく高いのは玉に瑕だけれど、データの呼び出しの速い方が音質にも有利に違いない、という勝手な思い込みからの決断である。

ハイレゾ音源の蒐集に対する心のブレーキを掛ける必要は、当面はなくなった。
SSDの容量が埋まってしまうまでは・・。

次なるステップのため、更なるスピードアップとより完全なバックアップを目指し、Thunderboltケースに2台のSSDを装着するということを目論んでいるところ。
ただし、資金繰りが厳しいため、桜の咲く頃までは我慢しなくては。

追記
上記の計画、早くも挫折。
狙っていたThanderboltケースに装着可能のSSDの厚さが9.5mm以上とのことで、今回入手した厚さ7mmのSamsung SSD 840 EVOには対応せず。
別の方法を考えなくては・・・。

追記2
しかし、探せばアダプタくらいありそうだな。

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発送日変更 聖トーマス教会ライブDVD 修正盤

2014-01-30 19:33:15 | レコード、オーディオ
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com

聖トーマスライヴDVDの発送日に変更がありますのでお知らせします。

音声不良への修正盤の完成が早まったことはお知らせの通りですが、
当方のスケジュールの都合で7日までは発送作業ができないことが分かりました。

私に申し込んでくださった方には、2月8日から発送できます。
申し訳ありませんが、今暫く、お待ち頂ければ幸いです。

※追記
音声不良の告知に、ご入金を躊躇われた方には誠に申し訳ございませんでした。

また、2月2日の富士ベートーヴェンコーラス「ロ短調ミサ」公演を控え、細やかな対応の出来ないことをお詫び申し上げます。

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あと何回食べられるか?

2014-01-30 14:25:04 | グルメ
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com



経堂すずらん通り商店街、季織亭の特選小麦蕎麦。
いやあ、絶品でした。
宮古島の雪塩によるスープが舌に広がり、胃にジンワリ染み込むようで、本当に幸せ。もちろん、最後の一滴まで残さず完食。

2月末の閉店まで、あと何回食べられるかなぁ?

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ハイドン・セットを聴きながら

2014-01-30 10:07:27 | コーラス、オーケストラ
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com

おはようございます。
今朝は長岡の宿で、バルトーク四重奏団の奏でるモーツァルト「ハイドン・セット」を聴きながら、スケジュールの調整を行っておりました。
特に9月~12月はレッスン、本番が多くなるので、体調管理が求められます。今から備えなくては。

なお、聖トーマスDVDをお申し込みの方にメールをしようと試みたのですが、出先のため不可能でした。今夜になってしまいますが、ご案内致します。
また、お昼過ぎにはATMに立ち寄り、ご入金の確認もできます。

以上、宜しくお願いします。

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目の覚めるような雪景色

2014-01-29 17:29:09 | コーラス、オーケストラ
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com



恒例の長岡に来ております。東京からは雪国というイメージはありますが、市街地はそれほどでもなく、寧ろ、道中、国境のトンネルを抜けた湯沢、さらに抜けた浦佐(写真)の雪深さが印象的です。



レッスン前のひととき、ホテルの部屋でひとり、デザートの越後姫を頬張るのは、ささやかな贅沢な時間であります。


それにしても、粒がデカい!

今宵の残りと長野の林檎は明日の朝食としよう!


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お知らせ 聖トーマス教会「ロ短調ミサ」DVD 修正盤について

2014-01-28 13:58:17 | コーラス、オーケストラ
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com



聖トーマス教会「ロ短調ミサ」ライヴDVDについては、ご心配とご迷惑をおかけしております。
先ほど、製作業者より連絡が入りました。
皆様へ発送できるのは、2月11日から15日となりそうです。
プレス工場のスケジュールの関係で、思いの外、時間が掛かってしまい申し訳ございません。

なお、既出盤と修正盤とを区別するため、レーベル上の赤いラインを青いラインに変更しました。

こちらに届き次第、発送作業に入りますので、今暫くお待ちください。
どうぞ、よろしくお願いします。

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日の出

2014-01-27 07:11:03 | 日記
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com



今朝も日の出を眺めていました。
眠たいけど気持ちよいですね。
気が引き締まり、体内の細胞が喜んでいるような気がします。
本日は、文春新書ゲラ直し、ロ短調ミサとブルックナー8のイメージ作り、Pro Toolsの使い方の勉強など、有意義に過ごしたいと思います。

穏やかで希望に満ちた良い1日でありますよう!

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三浦しをん「本屋さんで待ちあわせ」を読んで勇気百倍

2014-01-26 22:58:44 | コーラス、オーケストラ
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com

この本は、ネットでなく、町田の本屋で買いたかった。
それを今日見つけた。老舗・久美堂本店で。
三浦しをん著 「本屋さんで待ちあわせ」である。

「口を開けば、本と漫画の話ばかり。2012年度本屋大賞に輝く著者が本と本を愛するすべてのひとに捧げる、三浦しをんの書評とそのほか」
とBOOKデータにあるとおり、三浦しをんの日記にような、独り言のような書評集だ。
ここに、「クラシックCDの名盤」についての一文があると教えてくれたのは、女声合唱団スウィングロビンのAさんである。

我らの本への言及は、本書の40頁、「読書日記 本に取り憑かれる」の最後に置かれた文章にて。
「三人の著者の音楽への熱狂的愛情は、業と呼んでも差し支えあるまい」
とした上で、私たちの音楽への愛が高じすぎて濃密になりゆく文章を楽しんでくださっている。
何度読んでも随所で爆笑し、最後には胸打たれて目頭が熱くなるという。

この章に引用されている「ティーカップの底に数センチもの愛という砂糖の沈殿するマーラーを堂々と飲み干せ」というのは、バルビローリ指揮のマーラー「第6」に捧げた拙文であるが、この一節は、自分のこれまでに書いた全文章の中でも思い入れの深いものだけに嬉しさも一入である。もっといえば、「今の自分にこの熱く血のたぎる文章が書けるだろうか?」という痛切な問いにもなる。

「業のない人生なんてクソのごとくつまらない」とまで言い切る三浦しをんさんには、大きな勇気を頂いた。
私のような世間の常識から外れた文章を綴っていると、何かと風当たりは強い。苦情も多いし、罵詈雑言を浴びせられることだってある。
しかし、自分の道はこれでよいのだ。
たとえ、目の前に千人の敵がいようとも、自分には三浦しをんという理解者が居る。
しかも、おなじ町田市内に(笑)!
そもそも、誰にとっても程々に面白い本を書くなんて、まっぴら御免ではないか。

と、そんな思いに胸を焦がしていたら、何という偶然か、長女がレンタルビデオ店で「まほろ駅前多田便利軒」(映画版)のDVDを借りてきたから一緒に観よう、という。
今宵は、地下にこもって仕事をするはずだったのだけれど、今日の巡り合わせに感謝しつつ鑑賞。
しみじみ、よい映画だった。
この映画の中にも、「人間の業」がいっぱいに詰まっている。だから、笑いの中に涙が滲み、心に響く。
今日も歩いたばかりの商店街や駅前が舞台なので、余計に楽しめたなあ。
くるりによる主題歌も、いいなあ。映画公開前に彼らのライヴで聴いたときよりも胸に浸みた。

最近、大人しくなった(?)自分に喝を入れ、檄を飛ばしつつ、誰に憚ることのない演奏と執筆に邁進しよう!


単行本: 232ページ
出版社: 大和書房 (2012/10/6)
価格:1,400円(税抜き)
ISBN-10: 4479681728
ISBN-13: 978-4479681724
発売日: 2012/10/6
商品パッケージの寸法: 18.8 x 13.6 x 2 cm

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