福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

「海道東征」公演、乞うご期待!

2019-09-22 09:59:25 | コーラス、オーケストラ
昨日付の産経ニュースの記事になっておりましたので、お知らせします。

神武天皇の建国神話をテーマにした壮大な交声曲「海道東征」を全曲演奏するコンサート「交声曲『海道東征』」(産経新聞社主催、滋慶学園グループなど協賛)が11月8日、大阪市北区のザ・シンフォニーホールで開かれる。大阪では4回目の公演。タクトを振る大阪フィルハーモニー合唱団の合唱指揮者、福島章恭は「オーケストラの演奏、合唱の素晴らしさの両方を堪能していただければ」と意気込んでいる。(岡田敏一)

全文は以下をクリック。

「海道東征」の神髄、余さず 大阪でコンサート 11月8日(産経新聞) - Yahoo!ニュース

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長岡混声合唱団第15回定期演奏会 ~ 特別な感動を伴ったステージ!

2019-09-12 01:11:32 | コンサート



もう4日も経ってしまったが、長岡混声合唱団第15回定期演奏会は成功裏に終わった。

「ドイツ・レクイエム」に関しては、2月のサントリーホール、6月のベルリン・フィルハーモニーホールにつづき、今年三回目の本番指揮となる。

260名を越す大コーラスと対峙したサントリー公演、いかにもドイツといった重厚なサウンドをもつベルリン響とのベルリン公演、いずれもが印象深いものであったが、

今回の室内オーケストラ版での演奏には、特別な感動があった。

最も小さな編成の合唱団、室内オーケストラ、そして、長岡リリックホールという中規模のホールでの演奏。

フルート(ピッコロ持ち替え)、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン(1パートを2奏者に振り分け)、ティンパニ、弦五部のためのアレンジに、オルガンを追加しての室内オーケストラは、

オリジナルの大編成に較べ、1人当たりの奏者の演奏する分量も多く、さらにアンサンブルには緻密さが求められる。それが、実に見事なパフォーマンスを見せてくれたのだ。

その夢のように美しいサウンドに乗せて、長岡混声合唱団は持てる力をすべて、否、実力以上の力を出してくれたと思う。

専門的音楽教育を受けたメンバーが多いわけでもなく、平均年齢が若いわけでもない。

技術的には、これより上手い合唱団はいくらでもあるだろうが、そこに生まれるハーモニーには独特の味わいがあって、聴くものを惹き付ける。

そのことは、独唱を務めてくださった馬原裕子さん、与那城敬さんのお二人も認めてくださったことである。

さて、そのお二人のソロが最高で、オーケストラと一体になったギリギリの表現は、ひとつのゾーンに入っていたと思う。

その奇跡の時間を指揮台の上で体験できたわたしは、幸せであった。

前半の髙田三郎「心の四季」は、長年のパートナーである小山惠さんのピアノで。

休憩後の静寂とは違って、客席にちょっとしたざわつきや物音が多く、指揮に集中するのが難しかったが、髙田作品の美しさを伝えることはできたと思う。

「心の四季」に関しては、来る21日(土)長岡造形大学に於ける県文化祭での再演が決まっているので、さらによい演奏をしたいと思う。

※いま、手元に本番やコーラス付リハーサルの写真がないため、オーケストラ稽古の写真のみにて失礼致します。

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いよいよ本番「ドイツ・レクイエム 」室内オーケストラ版

2019-09-07 20:53:33 | コンサート


尾高先生&大フィルによるブラームス・チクルスvol.3 について、書く間もないまま、東奔西走。

本日のブラームス「ドイツ・レクイエム」室内オーケストラ版のオケ合わせを迎えた。かねてより、演奏機会を窺っていたバージョン。長岡混声合唱団定期演奏会で採り上げるなり、いよいよ明日が本番となった。



今回のCarus版による編成は、管楽器: フルート(ピッコロ持替え)、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各1名、ティンパニ1名、弦五部というものだが、今回はホルンパートを2パートに振り分けるとともに、ポジティフ・オルガンを追加した。



コンパクトな編成ながら管楽器のお一人お一人のご負担は、オリジナルよりも重いものとなっており、その管楽アンサンブルの妙が、このバージョンの魅力ともなっている。

ハープの代用を弦のピツィカートやクラリネット、フルートで行うあたり、とてもチャーミーグだったりする。



ソプラノ独唱の馬原裕子さん、バリトン独唱の与那城敬さんともに、惚れ惚れする歌唱。オケとコーラスとの合わせは順調で、明日の本番が楽しみとなった。







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エリシュカ先生の死を悼む

2019-09-02 22:37:09 | コーラス、オーケストラ


エリシュカ先生、たくさんの感動を有り難うございました。そして、お疲れ様でした。前回のドヴォルザーク「テ・デウム」が最後の共演であることは、分かっておりましたが、いま心の中の灯がひとつ、フッと消えたような寂しさに見舞われております。



ドヴォルザーク「スターバト・マーテル」は、わたしの大フィル合唱団との最初のお仕事でもあり、一生の記念、思い出となりました。あの温かく深い音楽がCDとして残されたことは、大きな歓びです。この歓喜の抱擁のあと、「次はヴェルディのレクイエムをやろう!」と力強く仰って頂いた声が今も耳に残っております。





エリシュカ先生、どうぞ安らかにお眠りください。そして、我々をいつまでもお見守りください。



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