福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

大晦日の読書

2013-12-31 16:17:09 | コーラス、オーケストラ


談志 最後の落語論 立川談志 (梧桐書院 2009年11月)

黒澤明という時代 小林信彦 (文藝春秋社 2009年9月)

大晦日の読書はこの二冊。
ともに2009年の出版。
少し読んではあちらに、気分転換にまたこちらに、と並行読みをしている。

談志の落語は、正直面白くなかったけど、その落語論や人間とは何か、という語り口は鋭くてハッとさせられる。日々、当たり前にしていることを疑わなければ! と思わせる。

小林信彦は、喜劇人への論評がとても面白く愛読しているが、その彼が黒澤をどう語るか? が楽しみで手にした。
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志ん生の3つの箱

2013-12-31 04:02:09 | レコード、オーディオ
先ほどの記事関連の写真をアップします!

3箱揃うと壮観!

特典の志ん生風呂敷はなんと未開封。開けたいような、このまま取っておきたいような・・。

山藤章二のイラストがいいね!

これが噂の「初御耳見得盤」
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ミルテの花女声合唱団 1999年(3) ラインベルガー ミサ曲変ホ長調より「キリエ」「グローリア」

2013-12-31 03:06:49 | コーラス、オーケストラ
ミルテの花女声合唱団 1999年1月17日(3) ラインベルガー ミサ曲変ホ長調作品155より「キリエ」「グローリア」


ミルテの花女声合唱団 1999年(3) 
ラインベルガー ミサ曲変ホ長調作品155より「キリエ」「グローリア」

999年1月17日(日)
横浜みなとみらいホール小ホール

伝説の第2回フィリアホール公演の5年後。ミルテの花女声合唱団が一時的に「クローバ­ーコーラス」と改称していた頃のライヴ録音です。今となっては、オリジナルの呼称「ミ­ルテ」で通したいと思います。オリジナルメンバーを残しつつ、新しいメンバーと共に再­出発しています。

ラインベルガーの遺した3つの女声のためのミサ曲は、すべてミルテの花のレパートリーでした。この作品155は、変ホ長調という調性もあって、幸福感に溢れた作品となっています。

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古いブログより ~ 五代目 古今亭志ん生のレコード・セット

2013-12-31 01:32:50 | レコード、オーディオ
五代目 古今亭志ん生のレコード・セット 2007.6.28

五代目 古今亭志ん生のレコード・セット(各10枚)が手に入ったので、記録しておく。

1.初御耳得 志ん生蔵出しライブ25
日本コロムビア FS7131-40

2.古今亭志ん生大全集
日本ビクター JV1348-57
すでに、大学入試直前に購入した「古典落語 志ん生大全集」(日本コロムビア)を架蔵しているので、レコードでは、これで3セット目ということになる。時間がないので、詳細は省くが、演目に重複はあるが、すべて違う高座の録音である。(ただし、20枚組CDセットとの重複はある)

1の「蔵出しライブ」は、1982年の発売だが、それまでに未発表だった音源ばかりを25演目も集めたという貴重なもの。もちろん、志ん生の語りが主役であるが、付属の解説書にディスコグラフィの付されているのが有り難い。つまり、それぞれの演目に何種類の録音が残さているか、また、どのレコード会社から発売されているかが記されているとともに、分かる限りの録音データが付されているので、資料としても大変重宝なのである。
長い演目を聞く暇はないので、まずは「強情灸」を聴いたが、枕の脱線具合、客の乗りなどが尋常でなく、これまで聞いていたコロムビアの「大全集」盤の録音以上に魅力的で、大いに笑った。噺の後半に、録音テープの劣化によるレベルの低下が認められるのは残念だが、それを補って余りある名演の蔵出しだと思う。

追記
上記の「古典落語 志ん生大全集」(日本コロムビア)を購入したのは、我が高校三年生のとき。宇野功芳先生の「名曲とともに」に落語のコーナーがあって、それで聴きたくなったもの。
その後、桐朋学園大学入試のための履歴書に、「趣味:落語」と書いて提出しておいたところ、
面接の際に、三善晃先生(楽長)が、「あなた、自分で落語なさるの?」とお訊ねになるではないか。
「いえ、もっぱら聞くだけです」
「誰がお好きなの?」
「五代目古今亭志ん生です」

私の面接はこれだけ。
他の声楽科の受験生が、「オペラで歌いたい役は?」などと訊かれたことを知っていたから「大丈夫かな?」と心配したほどである。

入試の面接で「好きな落語家」をお尋ねになるとは、何という粋!
その粋な三善先生も本年お亡くなりになった。
遺してくださった合唱作品の数々を、後世に歌い継ぐべく、合唱指揮をつづけていきたい。
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シュテファン大聖堂に於けるモーツァルト「レクイエム」 2009.1.24

2013-12-31 00:17:04 | コーラス、オーケストラ
福島章恭HP http://www.akiyasuf.com

ミルテの花の資料を捜索していたところ、どこに仕舞ったか忘れていた2009年1月のウィーン・シュテファン寺院グランドコンサートに於けるモーツァルト「レクイエム」公演関連の写真が見つかりました! 


これは、当日2ユーロで販売されたプログラムの表紙です。



写真左は、シュテファン寺院に掲示された演奏会のポスター(上)と大段幕(下)。
この横断幕は、5~7メートルはあろうかというビニール製ですが、終演後に記念品として頂戴しました。
いつか我が家の2階の外壁にでも掲示したいのですが、まだその機会はありません。

写真中央と右は、終演後の打ち上げで発表されたコンサートの収益金。
なんと37,323.23ユーロ! 3万7千ユーロを超すと言えば、当時のレートが1EURO = 120Yen くらいでしたから、ザッと計算しても448万円という巨額になります。そして、シュテファン寺院公式の行事である「グランドコンサート」の趣旨に添って、全額が今後100年は続くと言われるシュテファン大聖堂の修復のための費用として寄付されました。



コンサートの運営してくださったKunst & Kulturの清水さんと演奏会の大成功を喜び合っていることろ。


演奏は、私の音楽人生の中でも3本指に入る素晴らしいものでしたが、契約の都合で音源や映像は公開できないことになっております。
それが、もう本当に、本当に残念。
もっとも、手元にある音は、「マイクを立ててよいのは柱の陰のみ」という厳しい条件だったので、満足のゆく状態ではないのですが・・・。
写真の公開にも制約がありますので、ここには会場の特定できないものを2枚のみを選んでみました。
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ミルテの花女声合唱団 1999年(2) フォーレ「タントゥム・エルゴ」

2013-12-30 02:55:41 | コーラス、オーケストラ
ミルテの花女声合唱団 1999年1月17日(2) フォーレ「タントゥム・エルゴ」


ミルテの花女声合唱団 1999年1月17日ライヴ(2)

フォーレ「タントゥム・エルゴ」

指揮 福島章恭
ミルテの花女声合唱団

1999年1月17日(日)
横浜みなとみらいホール小ホール

「アヴェ・ヴェルム・コルプス」に引きつづき、名曲「タントゥム・エルゴ」を公開しました。ご視聴いただけると幸いです。
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ミルテの花女声合唱団 1999年 フォーレ「アヴェ・ヴェルム」 写真発見!

2013-12-30 01:59:36 | コーラス、オーケストラ
ミルテの花女声合唱団 1999年1月17日 フォーレ「アヴェ・ヴェルム・コルプス」


ミルテの花女声合唱団 1999年1月17日ライヴ(1)
フォーレ「アヴェ・ヴェルム・コルプス」

指揮 福島章恭
ミルテの花女声合唱団(クローバーコーラス)

1999年1月17日(日)
横浜みなとみらいホール小ホール

伝説の第2回フィリアホール公演の5年後。ミルテの花女声合唱団が一時的に「クローバーコーラス」と改称していた頃のライヴ録音です。今となっては、オリジナルの呼称「ミルテ」で通したいと思います。オリジナルメンバーを残しつつ、新しいメンバーと共に再出発しています。フォーレの小品集から成る最終ステージには、後のヴォイス2001からの助演者も数名参加しております。


なお、懸命の捜索の結果、ミルテの花の写真が見つかりました! ただし、本公演のものではなく、この1994年3月のフィリアホールでのリハーサル風景です。
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古いブログより ~ ボールトのブランデンブルク協奏曲(レコード徒然草 2007.06.01)

2013-12-29 06:03:00 | コーラス、オーケストラ
かつて、「レコード徒然草」というブログをやりはじめて挫折したことがある。
廃業して久しいブログの中から、記事保存の意味からも、今後いくつかの記事を再掲しておきたいと思う。


2007年06月01日
ボールトの季節

ボールトの名盤が2組入手できた。ここのところ、ボールトに入れ込んでいるが、どうも今はそういう周期のようだ。どういうわけか、次から次へとボールトのレコードが、眼前に飛び込んでくる。こんな時は、その流れに素直に従うまでだろう。

J.S.バッハ:
ブランデンブルク協奏曲全曲
サー・エイドリアン・ボールト指揮 ロンドン・フィル

英EMI SLS868(モノクロ切手レーベル、73年リリース)  

何という大らかで、豊穣なバッハだろう。大編成のオーケストラをたっぷり鳴らして、などというと古楽器ファンからソッポを向かれてしまいそうだが、ボールト翁の自由な境地の前では、オーケストラの大小、演奏様式の新旧など、まったくどうでもよくなってしまう。否、ボールトの破天荒なパワーは、小さな古楽器オーケストラでは受け止めきれなかったに違いない。
 どのナンバーも、まるで源泉から勢いよくお湯が噴出するような、無尽蔵のエネルギー感と躍動感に溢れており、さらには、まるで少年のような純粋さと老境ならではの魂の自由な境地が同居している。リリースされた73年(残念ながら録音データ無記載)といえば、1889年生まれのボールトが84歳ということになるが、そこに枯淡の味わいは皆無。今まさに青春を謳歌しているといった風情が嬉しいではないか。ヴァイオリンなしの編成で、渋い響きが身上の「第6」すら、底抜けの明るさなのには驚かされる。因みに、ボールトの没年は1983年なので、この演奏に「晩年の」という形容詞は不要である。
 ソリストたちも素晴らしい。「第5」に於けるレイモンド・レッパードのチェンバロの雄弁さが、ボールトの演奏に誠に相応しいものだが、もっとも個人的に嬉しいのが、「第2」「第4」のリコーダー奏者が、あの夭折の天才デイヴィド・マンローであることだ。私が、もっとも愛するリコーダー奏者に、ここで出会えるとは望外の歓びである。
 マンロウの演奏は、期待通りの美しさで、憂いを帯びつつも透明な音色にしろ、タンギングや節回しひとつとっても、他の誰もが真似できない孤高の境地にある。「第4」では、盟友ジョン・ターナーとのデュエットがまさに一心同体の至芸!
 なお、当BOXはSLSという規格番号だが、Niel Ellingham氏編纂の「The HMV Book of Numberd」によると、クレンペラーのベートーヴェン交響曲全集のようなSAX盤のリイッシューではなく、オリジナルのようである。それにしても、こんな素晴らしいパフォーマンスが、皆さんにCDで聴いて頂けないとは残念である。別に意地悪で書いているわけではないのだけれど。

追記
昨年発売された下記のBOXに「ブランデンブルク協奏曲全曲」が収録されております。
限定盤とのこと。まだ、在庫があると良いのですが・・・。

From Bach to Wagner
http://tower.jp/item/3130244/From-Bach-to-Wagner<限定盤>
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懐かしのレストランにて

2013-12-28 22:28:19 | グルメ
本日は、古い友人と会うため、母校・桐朋学園大学のある街を訪ねてきました。
実に久しぶり。かれこれ20年ぶりくらいでしょうか。
駅舎も駅前の様子も新しくなっていて、一瞬道に迷いそうになりながらも、何とか目的地であるレストランに辿り着きました。

 洋食レストラン アンカーヒア http://www.sengawa.com/ankahia/

     
             

ああ、かつて弾かせていただいたアップライト・ピアノもそのままですね。
開店35周年という洋食レストラン・アンカーヒアには、在学中、本当にお世話になりました。
ちょくちょくランチや夕食を食べに行ったというばかりでなく、マスターにお願いするとライヴ会場として貸しきりにしてくださるのです。
どんな音楽をしていたかは置いておいて、僕らが貸しきりにしてしまった方が、お店の儲けは少なくなるはずなのに、若者を応援しようということで、極めて安価に場所を提供してくださった。
その感謝の念を具体的な形にしていないことは、心に引っ掛かってはおります。

                           
               

今日は、そんなわけで、かつてのライヴ仲間である作曲家の後藤浩明君との待ち合わせを、懐かしのアンカーヒアでしました。
僕らが、チューリップ、井上陽水、甲斐バンドのように売れていたら、博多の「照和」のような存在になったかも知れないのに、本当に申し訳ないことをしました(笑)。
かつて大好物だった「スペイン風オムレツ」が、お昼のメニューにはなかったため、「ペンネのグラタンと唐揚げランチ」を注文。昔のままに、ホッとするお味でした。

変わらないといえば、店の外観も内装もマスターの笑顔も語り口も、なにひとつ変わっていない。
目の前には、当時の仲間がいる。なんだか、学生時代に還ったような想い。

      
               

店を出てから、久しぶりに母校の学舎を眺めたくなり、足を伸ばしました。
のんびりしていた昔と違って、今は、校門に警備員さんが物々しく立ち、敷地に立ち入ることは出来ませんでしたが、校舎の立ち姿は同じ。
高校三年の夏、胸をドキドキさせながら夏期講座に訪れた日のことを鮮やかに思い出します。
入試については専攻の声楽より、副科のピアノの試験が印象に残っています。
なぜなら、生まれてはじめてスタインウェイのグランドを弾いたときの感動ゆえに。
入試で弾いたスタインウェイは、かなりオールド・モデルで、タッチの感覚が魅惑的だったんですね。
あまりに感動して、緊張する間もなく、ベートーヴェンの「田園」ソナタの第1楽章を夢中で弾いたものです。
再現部の頭で切られるのが、残念だったくらい・・・。

この懐かしい学舎も近く取り壊され、大学は調布に移転するとか。その前に眺めることが出来てよかったと思います。
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静かなヒット動画 Handel:Messiah No.47 "Worthy is the Lamb / Amen"

2013-12-28 21:54:16 | コーラス、オーケストラ
Handel:Messiah No.47 "Worthy is the Lamb / Amen" Akiyasu Fukushima cond. FBC


久しぶりに自分の投稿した古い動画を確認していたところ、静かにヒットを続けている映像を発見!

富士ベートーヴェンコーラスによる「メサイア」の終曲。
2009年10月13日 富士ロゼシアターにて行われた完全全曲公演からの終曲です。

この映像をアップしたとき、「もしや外国の方も観るかも?」と英語の表記にしたところ、
その狙いはズバリ当たったようで、コメントはすべて外国の方。しかも、すべて好意的な評価を頂いております。

私個人としても、「メサイア」の終曲には並々ならぬ自信あり。特に、最後の最後、まるで宇宙が崩れ落ちてくるような凄絶さは他では聴けない表現と、自負しております。
もし未視聴の方がいらしたなら、ご覧いただけると嬉しいです。


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