福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ドイツ・レクイエム公演終わる

2019-02-27 23:16:53 | コンサート


終わったぁ。

凄まじいコンサートだったのではないか?

という手応えはあり。

崔文洙さん率いるヴェリタス交響楽団が、見事な演奏を繰り広げてくれた。

平井香織さん、与那城敬さんの独唱もお見事。聴き惚れた。

「ジークフリート牧歌」は、オケ・メンバーの1人から、「ヒストリカルの
名盤みたいで、よかったですねぇ」
と。まさに、魂と魂の共振。

「ドイツ・レクイエム」は、我ながら遅めのゆったりしたテンポながら、「癒しの音だった。あのテンポを貫くのが凄い」と、平井香織さん、与那城敬さんから、有り難いお言葉を頂戴した。

260人を超すコーラスも、柔らかな響きの声でホールを満たしてくれた。

東大和モツレクのオーケストラ稽古から5日連続でオーケストラ指揮、うち2日が本番という濃い時間を乗り切った。しばしの休息も許されるだろう。






写真下二枚はゲネプロ風景。
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写真更新ドイツ・レクイエム特別演奏会 本番前夜

2019-02-26 22:21:45 | コーラス、オーケストラ


本番を明日に控えめ、今宵は中野ゼロホール小ホールにて、ドイツ・レクイエムのオケ合わせ。



ヴェリタス・クワイヤ・ジャパン、即ち東京、厚木、長岡、名古屋、大阪の同士がはじめて一堂に会しました。別々の土地で練習してきたとは思えないほどのスタイルの統一ぶりにオーケストラの皆さんからの評判も上々。
大きなコーラスが客席に陣どり、オケが舞台上で反転するという異例の配置ながら、実に充実した合わせとなりました。
明日の本場も素晴らしいものとなりそうです。

当日券あり!

どうぞご期待ください。





ブラームス:ドイツ・レクイエム特別演奏会

日時: 2019年2月27日(水) 19時開演(18時半開場)
会場: サントリーホール大ホール

指揮: 福島章恭
ソプラノ: 平井香織
バリトン : 与那城敬

オーケストラ: ヴェリタス交響楽団(コンサートマスター: 崔文洙、新日本フィル、東京交響楽団をはじめとするトッププレイヤーにより構成)
合唱:ヴェリタス・クワイヤ・ジャパン

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いよいよ明日! ドイツ・レクイエム オーケストラ稽古順調!!

2019-02-26 09:42:15 | コーラス、オーケストラ

ヴェリタス・クワイヤ・ジャパンによるブラームス「ドイツ・レクイエム」公演が、いよいよ明日と迫りました。

昨日は、崔文洙さん率いるヴェリタス交響楽団とともに、オーケストラ稽古を行いましたが、それはそれは至福のひととき。

前日の東大和モツレク本番の疲れが残っていなかったと言えば嘘になりますが、オケの豊穣な響きに身を浸しているだけで癒やされ、疲れも吹っ飛んだほど。

メインのドイツ・レクイエムももちろん素晴らしいのですが、手前味噌を承知ながら、 前プロのワーグナー「ジークフリート牧歌」がこれまた絶品。

青春時代より聴いてきたクナッパーツブッシュ、近年、益々偉大さを確認しているチェリビダッケ、音楽の粋を教えてくれたマリナーなどから学んだエッセンスを、福島章恭なりに消化した音楽となっております。

我が遅めのテンポと自由に伸縮する呼吸の流れにピタリと付けてくるヴェリタス交響楽団の見事さに、「ああ、このオーケストラと共にブルックナーを演奏したい」と思ったものでした。

ゆえに、当日、遅刻は厳禁です(笑)。

B席を中心に当日券のご用意もございますので、ぜひともご来場頂きたいと思います。

ブラームス:ドイツ・レクイエム特別演奏会

日時: 2019年2月27日(水) 19時開演(18時半開場)
会場: サントリーホール大ホール

指揮: 福島章恭
ソプラノ: 平井香織
バリトン : 与那城敬

オーケストラ: ヴェリタス交響楽団(コンサートマスター: 崔文洙、新日本フィル、東京交響楽団をはじめとするトッププレイヤーにより構成)
合唱:ヴェリタス・クワイヤ・ジャパン

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日曜日に二つの「未完成」を ~ 東大和市民会館ハミングホール

2019-02-19 22:48:18 | コーラス、オーケストラ

サントリーホールでの「ドイツ・レクイエム」公演の3日前。

2月24日 日曜日には、東大和市民会館ハミングホールにて、シューベルト「未完成」&モーツァルト「レクイエム」の指揮も行います。

東大和市民合唱団「第九を歌う会」とは、発足以来のお付き合いで、本番指揮をさせて頂くのは4回目となります。

今回も熱いレッスンが繰り返され、本番が近づくにつれ、皆さんの歌声に力強さが増してきました。

前プロには、シューベルトの遺した永遠の名曲「未完成」。

今回、同曲の初指揮となりますが、あのブルックナー8番を彷彿とさせる演奏とするつもりです。

お陰様で指定席は完売。自由席も残券僅少となっております。

どうぞ、ご期待ください。

日時:2019年2月24日(日)13:30開場 14:00開演
場所:東大和市民会館ハミングホール大ホール(西武拝島線 東大和市駅より徒歩7分)

モーツァルト「レクイエム」K626
シューベルト「未完成」D759
指揮:福島 章恭
独唱:馬原 裕子(ソプラノ)
   山下 牧子(メゾ・ソプラノ)
   大槻 孝志(テノール)
   長谷川 顕(バス)
管弦楽:東京都交響楽団団友会オーケストラ
合唱団:東大和市民合唱団「第九を歌う会」
副合唱指揮:奥村 泰憲
入場料
自由席3,000円 指定席3,500円(指定席は完売しました!)
主 催 東大和市民合唱団「第九を歌う会」
共 催 東大和市民会館ハミングホール指定管理者

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胸は張っていこう~ 女声合唱団 KIBI

2019-02-18 01:21:22 | コーラス、オーケストラ


昨2月17日(日)は、女声合唱団 KIBIとともに、倉敷市藝文館に於ける岡山県ヴォーカル・アンサンブル・コンテスト女声合唱団部門に参加。

演目はヴィラ=ロボス作曲 聖セバスチャンのミサ曲よりキリエ。三声のアカペラ作品。

女声合唱団 KIBIのパフォーマンスは、ここ数年積み上げてきた努力が見事に花開いた美しいものであった。声の方向性、ハーモニー、バランス、曲づくり、ともにある水準を超えていたことは、30余年に及ぶわが合唱指揮者人生に賭けて、断言することができる。

わたしの合唱団づくりは、尾高忠明先生、井上道義先生、大植英次先生、堤俊作先生、ラドミル・エリシュカ先生、シモーネ・ヤング先生ら、錚々たるマエストロ陣より信頼されているもので、完成度はともかく、少なくとも方向性に間違いはないという自負はある。

その同じ路線に於いて、昨日の女声合唱団 KIBIの成し遂げた演奏は、感動的なものであり、わたし自身、満点とは言わぬまでも、納得のゆく出来映えであった。

審査結果は、銅賞という名の参加賞。
流石に全国大会レベルとは思いもしなかったが、銀賞にも及ばなかったとなると、我々の目指している真実と審査の基準が別のところにある、ということになろう。或いは我々のスタイルが減点法に向いていないのか。

しかし、わたしは良い演奏ができたことを喜んでいるし、女声合唱団 KIBIを誇りに思うだけで、審査結果に憤ることはない。

メンバー諸氏はさぞ落ち込んでいると思われるが、俯く必要はまったくない。音楽的なパフォーマンスが高い次元で出来たのだから、堂々と胸を張っるべきだ。そして、「聖セバスチャンのミサ曲」全曲を、来るべき演奏会の聴衆の心に届けるべく、相変わらず地道な練習を継続していこう。今から、次のレッスンに向かうのが、楽しみだ。



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本番直前、雑用多し

2019-02-15 13:18:32 | レコード、オーディオ






今朝は、サントリーホールに於けるドイツ・レクイエム公演にて、ロビー販売する「かもっくすレーベルCD」のための、挟み込みチラシ原稿を制作。

以上3点を、A4の片面に収めたワケだが、専門外の慣れない作業に四苦八苦。しかし、なんとか間に合ってよかった。

本番直前。スコアを読み込んだり、体調を整えたりと、最後の悪足掻きをしたい時期、静かに集中したいときに限って、雑用が多くなるのは、いつものこと。

会場の皆様に、かもっくすレーベルCDに興味を持って頂くためにも、素晴らしい本番としなければ。


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速報! 聖トーマス教会ライヴCD 福島章恭&大阪フィルハーモニー合唱団 バッハ:ミサ曲ロ短調 3月10日リリース!

2019-02-14 14:26:25 | レコード、オーディオ

速報!福島章恭&大阪フィルハーモニー合唱団 によるバッハ:ミサ曲ロ短調 聖トーマス教会ライヴCD発売。

昨年9月25日、ライプツィヒ・トーマス教会にて行われた演奏が一般発売される運びとなりました。

タワーレコードさんにて予約が始まっております。

また、2月27日(水)サントリーホールに於ける「ドイツ・レクイエム特別コンサート」では、ロビーにて先行発売も行われる予定です。

ドイツ・レクイエム特別コンサート チケットはこちら。

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1844428

終曲「Dona Nobis Pacem(我らに平安を与え給え」の長いエコーが遥かな虚空に消えると、しばらくの聖なる沈黙の後、礼拝席より嵐のような喝采が沸き上がった。バッハの音楽を血肉とする精鋭集団ザクセン・バロックオーケストラ、類い稀な声と表現により祈りを捧げるソリスト陣ともども大阪フィルハーモニー合唱団はバッハの聖地にその名を刻むことに成功したのである。(かもっくす)

テレマンとバッハという二人の偉大な作曲家による音楽演奏文化の伝統そのままの姿を現代に伝える「ザクセン・バロックオーケストラ」。福島章恭が2015年7月から合唱指揮者をつとめ精力的に活動を展開している「大阪フィルハーモニー合唱団(創立名誉団長:朝比奈隆)」比類なき実力と個性を兼ね備えた素晴らしいソリスト達。指揮者、福島章恭と、ひとりひとりの演奏家との強い信頼関係から生み出された感動的な「ミサ曲 ロ短調」です。
(アルブレー)

タワーレコード ~ 注目アイテム

https://tower.jp/article/feature_item/2019/02/13/1112?fbclid=IwAR3hikaoxH-SQ-KHxxKcSincQLut6bj91dcEqSxcrjoMlnpPn2wIfgyW1Yo

【曲目】
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BVW232
【演奏】
ゲジーネ・アドラー(ソプラノ) Gesine Adler
ダーヴィット・エアラー(アルト:カウンターテナー) David Erler
トビアス・フンガー(テノール) Tobias Hunger
トビアス・ベルント(バス) Tobias Berndt
大阪フィルハーモニー合唱団 
ザクセン・バロックオーケストラ Sachsisches Barockorchester
指揮:福島章恭
【録音】
2018年9月25日、ライプツィヒ、聖トーマス教会でのライヴ録音
(トーマス教会の歴史的な鐘の修復のためのチャリティーコンサート)
Recording and Premastering:Genuin Classic 

発売日 2019/03/10
価格 ¥3,000(税込み)
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クルレンツィスに脱帽 来日公演2日目

2019-02-11 18:06:42 | コンサート


本日は、ところを、すみだトリフォニーホールに移し、チャイコフスキーの交響曲第4番。前プロは、昨日につづきヴァイオリン協奏曲。

ただただ、クルレンツィスに脱帽。ホールの音響に大きな問題のなかったこともあり、本日は心から楽しむことができた(なお、昨日の記事にひとつ訂正がある。「チェロとテューバ以外は立奏」と書いたが、正確にはコントラバスもコンバス椅子に腰をかけていた)。

前半のヴァイオリン協奏曲だが、初日の「よし、やったるで」感満載、特に第1楽章に於ける崩壊寸前のスリルが後退した代わりに、作品の造型が保たれた安定感と秩序があって、わたしには好ましかった。第2楽章の瞑想性も稀有のもので、コパチンスカヤ、クルレンツィスともに、こういう静謐な音楽性をうちに持っていることは大きな武器である。一転、第3楽章の弾けっぷりはコパチンスカヤの面目躍如といったところで、聴衆の大喝采を呼んだところである。

なお、ソロ・アンコールの3曲は昨日と同じ曲目であったが、これまた、音響の良さもあって、より楽しむことができた。

後半の「4番」は、ロシアの凍てつく大地、作曲家の憂愁、夢や幻想などを描き尽くした超名演。
究極の弱音から怒涛の強音までのダイナミクスの幅の大きさは「悲愴」でも感じたものだが、どんな熱狂のときにも、楽器間のバランスはギリギリのところで保たれており、闇雲な熱演とは一線を画している。というより、稽古で作りあげたバランスを守りにゆくのでなく、壊すことも辞さない情熱の苛烈さが彼らの演奏を非凡なものとしているのだろう。ひとつのメロディーに内在する憧れや溜め息が、オーケストラの隅々にまで共有されている様は圧巻で、クルレンツィスとムジカエテルナが本物であることを語っていた。

そして、驚きのアンコール。
これについては、サントリーホール公演を前に書いても良いのだろうか??
この有名なチャイコフスキーの幻想序曲が、かくも激しく、かくも切なく、そしてかくも美しく演奏された例をわたしは知らない、とだけ記録しておこう。
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クルレンツィス& ムジカエテルナ 「悲愴」ひとつの究極

2019-02-10 17:51:59 | コンサート


クルレンツィス&ムジカエテルナ来日公演初日を聴く。本日のプログラムはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と「悲愴」。

正直、前半のコパチンスカヤとのヴァイオリン協奏曲の印象は最悪であった。乗りたくもないアトラクションに座らされて、持ち上げたり落とされたり、揺すられたりの連続で「もう勘弁してくれ」と悲鳴を上げたくなったほど。スコアに縛られず、小節線を感じさせない表現はよいとして、作品の骨格までもが抜き取られたようで、その場その場のスリルや面白さはあっても、音楽の造型美というものとは無縁。自由というよりは身勝手を感じたのである。ただ、この自由と身勝手の境界線がどこに引かれているかは、聴き手の数だけあるわけで、この演奏を評価する人があっても不思議ではない。



ただ、本編同様に自由奔放なコパチンスカヤのソロ・アンコールが大いに楽しめたのは、これらの小品には、協奏曲のような古典的造型を求める必要がなかったからであろう。

後半の「悲愴」は、チェロとテューバ以外は立奏という珍しいスタイル。長身のクルレンツィスならよいけど、自分なら飛び箱のように高く積んだ指揮台が必要だな、などとくだらないことを考える。

実はわたしの座席は、二階席左サイド後方。見上げると三階席の床が頭上近くにあるという最悪の場所で、安物のラジカセのトレブルをゼロに絞ったような冴えない音響だったのだが、弦のプルトが増えたことと立奏によって、幾分聴きやすい音になって救われた。

「悲愴」は、フレーズの自由さはそのままに、造型を犠牲にするような大きな崩しもなく、繊細の弱音から凄絶な強音まで、文字通り、オーケストラがクルレンツィスの手足となった究極の名演と呼べるだろう。
それにしても、第1楽章展開部直前のクラリネットの最弱音、あれほど極限に迫る弱音はこれまでの人生で聴いたことはなかった。

ひとりの指揮者と強い絆で結ばれたオーケストラのみに許された唯一無二のスタイル。3日のリハーサルのみで本番を迎える一般のオーケストラでは到底なし得ない域に達していた。

というと、かつてのメンゲンベルク&コンセルトヘボウやチェリビダッケ&ミュンヘン・フィルを思い出したくなるが、これらかつての巨匠ほどの完璧や精密なアンサンブルを目指しているわけではなく、その演奏は常にクルレンツィスの狂気とともにある。

音の良い座席で、その狂気の渦に巻き込まれるのなら幸せだろうが、わたしのように音の悪い座席だと、その狂った人々を客観的に眺めなければならないという辛さはある。それでもなお、大きな感銘を与えてくれたのだから、本日の「悲愴」は、かなりの名演であったのだろう。出来ることなら、オペラシティ、サントリーホールかミューザ川崎の良席で聴きたかった。

以上、自らのコンサート準備に追われているため手短に。



テオドール・クルレンツィス指揮 ムジカエテルナ公演

2月10日(日)15時 
Bunkamuraオーチャードホール

チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35 
(Vn: パトリツィア・コパチンスカヤ)

チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 op.74 「悲愴」





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