福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

鉄道の音と遠い記憶

2013-11-30 21:26:31 | 旅行
常宿が満室だったため、お初の宿を取ってみた。
オープンして間もないJR西日本系ビジネスホテルだが、通されたのが駅を見下ろす部屋。様々な音が聞こえてくる。
ガタンゴトンという線路の鳴る音やカーブで電車の軋む音、ホームの発車ベルや車掌の笛、駅員による電車到着や乗り換え案内等のアナウンス。発車ベルも在来線と新幹線では種類が違っているようで面白い。

僕が"鉄"だったら、ここは天国かも知れない!

確かに静寂には遠い。しかし、そんなに嫌でもない自分を発見して驚いている。
幼少の頃、父の勤める会社の社宅に、1年ちょっと暮らしたことがあって、そこが線路のすぐ近くだった。京急で言えば生麦と子安の間、法政女子高校の下の方である。京急のほか、京浜東北戦、東海道線、貨物線など、多くの線路が敷かれていたのは今も同じ。渡るのに長い長い踏み切りがあった。

ここに住んでいる間に生まれた4つ下の妹が、後に法政女子高校に通うことになったのも、不思議な縁だと思う。

さて、その妹の誕生を家族3人待ち詫びていた頃も、電車や貨物列車の音は一日中、耳や身体に響いていた筈で、いま、その遠い記憶を楽しんでいるところである。

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夜汽車という風情のサンライナー号

2013-11-30 21:07:47 | 旅行
レッスンを終え、宿のある岡山まで新倉敷から引き返し中。

夜汽車という風情がなんとも言えない、昭和の香り漂うサンライナー号!

この時間にこんな空いた電車に乗る幸せ!

さあ、今夜は沢山眠って、明日のコンサート前最後のレッスンに備えよう。

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空の名前

2013-11-30 16:37:21 | コーラス、オーケストラ
岡山方面、姫路の手前。
瀬戸内方向の空が美しいのでスマホにて撮影してみました。
全く、伝わりませんが(笑)。

綺麗な空に心洗われたところで、今宵の女声合唱団 KIBIレッスン、信長先生の「空の名前」を重点的にやろう!

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旅から戻ったら

2013-11-30 12:49:28 | コーラス、オーケストラ
旅から戻ったら、このレコードを聴こう。
ケーゲル指揮ライプツィヒ放送響によるマーラー「第4」。シベリウスと同じく旧東独エテルナ盤だ。
エテルナのマーラー・シリーズでは、スウィトナー「第1」、レーグナー「第3」「第6」、ザンデルリング「第10」に次ぐ入手。これまでのところ、それぞれユニークな名演でハズレなし。ケーゲルにも期待を裏切られることはあるまい。さてさて、どんな演奏か楽しみ。



長岡混声定期演奏会のCDテスト盤も届いた。  

あれほど感動的なコンサートであったのに、録音で聴くと技術的な粗が目立ってしまうのはご愛嬌。
しかし、長岡に限らず、今後はその壁を越えなければなるまい。音楽性は勿論だが、録音にも耐えうる発声、音程、アンサンブルづくりである。
目の前に克服すべき課題があるというのは、有り難いことだ。

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日の当たらない坂道

2013-11-30 09:22:57 | コーラス、オーケストラ
我が家から最寄り駅までには、急とは呼べないものの、長い坂道がある。日の高い夏には影ひとつなく、寒い冬には隣接する家屋の影で日向のない、日の当たらない坂道だ。

真夏のあんまり暑いときなど、電線や電柱の僅かな影を選んでは、その下を歩くのだが、体感温度の低減に何ら貢献しない。それでもそれら細い影を求めてしまう図は我ながら滑稽だ。

この冬一番の冷え込みという今朝も、この日の差さぬ坂道をくだった。
日が差さないと言えば、僕自身、もう少し、日向の道を歩く努力をすべきだろう。いま与えられている仕事に感謝しつつも、自分の力をさらに発揮できる仕事への営業努力が足りないのを自覚する。

これからの5年で、何かひとつ、録音、録画という形で「福島章恭はこんな音楽家だった」という証を残したい。まずは、来年の愛知祝祭とのブルックナーを、それに相応しいレベルで成し遂げよう。





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仕上げの2日間

2013-11-30 00:43:12 | コーラス、オーケストラ
いよいよ、この週末は、女声合唱団 KIBI冬のコンサートへの仕上げの稽古だ。

特に日曜日は四時間の長丁場。
体力温存のため、そろそろ寝よう。

チケットの売れ行きが順調というのも嬉しい限り!

良いコンサートになりそうなので、乞うご期待。

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ケーゲルのシベリウス「第4」

2013-11-29 09:27:34 | レコード、オーディオ
今朝は、届いて間もないケーゲル指揮するシベリウス「第4」エテルナ盤を聴いている。

シベリウスの交響曲では、「第3」「第4」の2曲が取っ付きにくく、若い頃はなかなか理解出来なかったものだが、最近、とても近しいものになった。特に自然の脅威を思わせる「第4」が私の心を捉えて離さない。

ケーゲルは、いつものように、冷徹にスコアと向き合いつつも、その音に人間の情念を宿らせながら、シベリウスが抱いたであろう大自然への畏敬の念、そして、己が肉体の危うさに対する恐怖をものの見事に描ききっている。

ライプツィヒ放送響の暗い色調を最大限に生かすのは、やはりエテルナ・レーベルのアナログ盤。この黒いレーベルの盤に、一体どんな魔法が秘められているのだろう?


旧東独ETERNA 8 26 135 録音 1969年
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パーヴォのサイン、入りました!

2013-11-29 01:31:23 | コンサート


パーヴォのサイン、入りました!

他の方々がCDジャケットやディスクを差し出す中、ベートーヴェン交響曲全集アナログ盤のブックレットを差し出すと、パーヴォさんが物凄く嬉しそうな表情を見せてくださり、僕も嬉しくなりました。
左手に持つ紙袋の中には、さきほどの4点のレコードが入っております。

家宝になります。
パーヴォさん、お疲れのところ、有り難うございました。



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ヤルヴィのフィデリオなのだ!

2013-11-29 00:59:12 | コンサート
ヤルヴィのフィデリオ。 僕の席は1階の通路後ろの正面。
序曲が始まったとたん「ありゃ、オケが聴こえない・・・」。
パーヴォ・ヤルヴィの指揮には力が漲っている割に音が来ないなあ、
これは座席のせいで2階席ならよかったのに、と思いました。
(切符を買うときに、すでに2階の良席が埋まっていたためですが・・・)
しかし、休憩後、なぜだか音響が一変し、聞こえなかった低音のラインが見えてくるなど、オケの存在感がグンと増しました。
以後は、まるでドイツ・カンマーフィルがひとつの生き物のように呼吸しているのが伝わってきて大いに驚嘆した次第。客席後方から聞こえてきたラッパも上手かったなあ。

歌手の皆さん、概ね良かったと思いますが、特に良かったのがフロレスタンを歌い演ずるフリッツで、オケの好調と共に、彼の存在によって2幕が生き生きしたものとなったように思います。
反対に、レオノーレ役のマギーは、肝心要の役どころなのに、ひとりだけ楽譜を持っての歌唱。他の歌手に較べ、歌い切れていなかったり、演技が薄くなるのが惜しまれました。

今回は、オリジナルの台詞をカットして語りで繋ぐ、という独自のスタイル。
いかにもドイツ人の好きそうな趣味ですね。これはこれで良かったので文句はないけれど、原作と別のものが入り込んでいる違和感はほんの少しだけあったかな。本当に少しだけ。

東京音楽大学のコーラスはブラヴィッシモ!
声もアンサンブルも抜群で、よく練習されたなあ、と感嘆しました。
昨年、一度だけ、井上道義先生の代役で、彼らの「第九」コーラスを指導しましたが、
そのときも、礼儀正しく、練習態度も真面目で、しかも音楽的反応も素晴らしく、
実に清々しい思いをしたものです。

その感動を思い出させてくれたことにも感謝します。
また、機会があれば、彼らを振りたいものです。
天はその機会を与えてくれるでしょうか?

パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
フロレスタン:ブルクハルト・フリッツ(Ten)
レオノーレ:エミリー・マギー(Sop)
ロッコ:ディミトリー・イヴァシュチェンコ(Bass)
マルツェリーネ:ゴルダ・シュルツ(Sop)
ヤッキーノ:ユリアン・プレガルディエン(Ten)
ドン・ピツァロ:トム・フォックス(Bar)
大臣:デトレフ・ロート(Bar)
ヴォルフ・カーラー(語り)
東京音楽大学合唱団(合唱)
Paavo Järvi(Conductor)、Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
Burkhard Fritz(Tenor),Emily Magee( Soprano), Dimitry Ivashchenko ( Bass ), Golda Schultz(Soprano), Julian Prégardien(Tenor), Tom Fox(Baritone), Detlef Roth (Baritone), Wolf Kahler(Narration),TOKYO COLLEGE OF MUSIC(Chor)


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馬車道での腹拵えと収穫

2013-11-28 17:32:54 | レコード、オーディオ


周富輝さんの生香園にて、フィデリオ前の腹拵え。テーブルの横には長嶋さんの写真が。

ユニオンでの収穫は、以下4点。
盤質良好。試聴して、ブリュッヘンのバッハの凄さに身震い。
ここのお店、小さいけど、新宿やお茶の水のように殺気立ってなくて、よいです。







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