今年最後の読書会は、ホテルの地下のスペイン風の佇まいのレストランの個室で、Xmasランチを頂きながら・・・。
作家デビュー30年の八女出身の安部龍太郎の「維新の肖像」を、平成30年の終わりに採り上げました。
読書会の皆さんの感想は、明治維新を昭和を そして現代をと、この本で深く考えさせられたと・・・。時代の二重構造の描き方で より深みが出てるとのことでした。解説の作家で歴史学者の澤田瞳子(41歳)が、適切で すばらしい とも・・・。
NHKの大河ドラマは、今年が、維新から150年ということで「西郷どん」林真理子原作、脚本・中園ミホで、今 やってるね。(私は、観てませんが・・・)時々読んでいたPR誌の『本の旅人』連載中から、開けっぴろげの林氏は、大河ドラマ起用を狙ってると自ら言われてましたが・・・。まさか、すぐに実現したんだね。裏工作もなく?
「維新の肖像」の安部氏は、朝河父子を採り上げることで、今の時代の危機を読者に知らせようとされる作家魂が読者に非常に迫ってきました。まるで、朝河貫一が乗り移ったように・・・・。
「維新の肖像」を読むまでは、私は、戊辰戦争について考えたこともありませんでした。
明治から、日清日露戦争、満州事変、上海事変、5・15事件、2・26事件、そして太平洋戦争へと続く日本の侵略戦争を国外から危惧して、なんとか止めようとしたコスモポリタン(自由主義者)の、朝河貫一の生涯。
あの2011年の大震災。その福島原発の1年後の事故報告書の序文に『100年ほど前に、ある警告が福島が生んだ偉人、朝河貫一によってなされていた。変われなかったことで起きてしまった今回の大事故で今後どう対応し変わっていくのか・・・・』と、日本の一大事に名前を挙げられるほどの福島の偉大な人物だったんですね・・・。あの時も、ぼーっと他人ごとに聞いてたのね、朝河貫一を 知らなかったわ・・・。
そして今年、没後70年を記念したシンポジュームが、7月に母校・早稲田大学で開かれ、11月には『朝河貫一学術協会』が作られたんですって。
「維新の肖像」充実の読書会の終わりは、同じホテルの画廊で開かれていた「書家 紫舟」の華やかな作品展を皆で観ましたね。
九州電力の「育和の小径」を通って帰りました。原発は、バツなのに再稼働してるね。
ティラちゃんも、Xmasだね。