朱の徒然

変形性股関節症の76歳

北島三郎コンサート   芸道54年 79歳

2015年11月10日 | 日記

 長年、博多座での北島三郎座長公演を観ていました。

 1ヶ月という長丁場は、大変な資金力(スポンサー)とファンが必要で、超一流の芸能人だけがなせる業だと思います。  長年11月の博多座は「さぶちゃん」と決まっていました。それが、今年は1月になり、しかもラスト座長公演とか・・。

 長年観てきたといっても、私が観るのは、常に安い3階席でしたがね。俯瞰して、いつも客席の人たちの様子も楽しませていただいていました。ホントに、超満員でワイワイガヤガヤの大賑わいで、楽しい舞台でしたよ。それがあの、偉大な、さぶちゃんまでが幕引きなんて、博多座の後釜、誰も引き継げないでしょう?  物入り、人入り、華やかさを演出できるのは・・。

 (もしかしたら、各自治体の組合への税金補助が無くなったからかな?かっては、九州一円から組合主催の大型バスがいつも博多座に連なってきていましたが・・。)

  それが、この11月に、近くの町で 「北島三郎コンサート」!! 夜の部2000円!と!

  “感謝の心と出会いを大切に” との言葉で始まったコンサート。 娘婿・北山たけしを引き立てながらの79歳。お見事でした!

 2時間強を、ほぼ出ずっぱり。でも観客は、おそらく平均年齢75歳ぐらい? 休憩がないので、トイレに行く人の多いこと!

 私は、夫とも離れて、照明マンだけがいる客のいない一番後ろの席に座って観ていたので、上から見下ろした客の動きがおっかしくって・・。  暗い中席を立って行ったお客さん、また、帰ってこられるかと心配でもあり・・。暗いし、階段はあるし大丈夫かな?と。 こんなに席を立つ人の多いコンサートは初めて・・。

 全体を見渡せて、一人で気兼ねなく、のびのび座れる破格値席って 大好き!

 曲に合わせて、(きらら 股関節友の会・川崎市)のチェアダンスをしたり、習ったばかりのハンドマッサージをしながら、歌を楽しみました。 何でも、習ったことって、無駄じゃないね。人生って・・。

 「北の漁場」の歌になってからは、博多座を思い出して涙が止まらなくなりました。博多座のスクリーンと本物の船風舞台セットでの歌は、豪快で すばらしかった!サブちゃん、忘れないよ!

 私にとって、さぶちゃんの1年に1度の博多座公演は 秋の大きな楽しみでした。

 その当時、夫は、海外赴任中で、子供たちは結婚し幸せな暮らしを遠く都会で営んでいる。。どちらにも心配はかけられない、入院中の姑。日に日に病状が悪化していく姑を、一人で孤独の中で看る不安に押しつぶされそうな毎日。でも、明るさに触れたくて、博多座に出かけて行きました。

 公演最後の「祭り」は100人を超える出演者にドデカい山車の舞台セット。その上での祭りだ 祭りだ の踊りと歌声を聞くと知らず知らず感涙し、高揚し、泣いて外に出て見た 晩秋の街。ああ、これで、今年も無事に乗り越えられるという 元気さを歌にもらっていました。  多分、うつ気味だったのね。

 そんな過去を思い出しながら、少し前の席の夫を見ると、手拍子とってない!仕方ないね。彼にとっては、全てが無縁だものね。でも、こうして初めて私と来たことで、さぶちゃん、忘れられなくなったでしょ? 私だって、さぶちゃんの歌が好き?というよりも、日本一の演歌歌手の舞台姿を生で見てるんだねという喜び気分だよ。

 さぶちゃんの年齢と共に徐々にの店じまい。偉いと思います!喉とお体に気を付けて!

               

 

コメント (2)
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