鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

新しいガイドシステム

2022-12-16 21:54:34 | 天体写真
12月も半ばを過ぎました。朝晩もすこぶる冷えています。

前回の遠征の時に、同行した友人がPHDガイディングを使っていました。
自分はウェブカムを使ったシステムで、リレーボックスを自作したりして初期投資を押さえたものです。
このシステムではガイド星は明るいものしか使えず、ガイド望遠鏡もある程度の大きさが必要で
また構図を決めたあとガイドマウントを操作してガイド星を別に導入しなければなりません。
これが結構面倒でもありました。

友人の話では、PHDガイディングでは感度の高いCMOSカメラを用いることで
ガイド星は望遠鏡を向けたところのあるものでOK、システムも小型化できるとのこと
事実彼のガイド望遠鏡はまるでファインダーのような小さいものでした。

導入するにしても新たにCMOSカメラを買うのも高いしなあ、と考えていましたら
そうだ、電子観望用に使っていたやつがあるじゃん、と気づきました。
ガイドスコープもとりあえず友人のものを借りるとして、新しいシステムが組めそうです。

さっそく工作を始めました。
いつも使っている大きいほうの赤道儀(アトラクス)に使えるように加工します。

テストをしてみましたが、どうもうまく動きません。
配線をチェックしたり、設定をいじったりしましたが駄目です。
ネットで調べたところ、初期型のアトラクスについているコントローラー(DD1)と
PHDガイディングの相性が悪いようで、使えるようにするにはコントローラーの変更が必要とのこと。
仕方ありませんので、新しいコントローラーを発注することにしました。

この時に気づいたのですが、小さいほうの赤道儀(GP)につけているコントローラー(DD3)には
オートガイド入力端子が付いているので、こちらでPHDガイディングができそうです。
(アトラクス赤道儀でうまく動かない原因を調べる過程で、DD3で動くかテストしてみたというのが本当のところ)
組んでみるとばっちり動くではありませんか。

ということで、新しいPHDガイディングは小さいほうの赤道儀でとりあえず活躍することになりました。
今まではガイド無しでしたので標準レンズ以下でしか使っていなかった赤道儀が
中望遠まで使えるようになりました。

これが組んだときの様子です。

友人のシステムに比べるとガイド望遠鏡が大きいですね。

自宅の庭でさっそくテスト撮影です。


300ミリもしっかりガイドしてくれました。(フラットの補正に失敗して変なスポットができてしまいました。)


CMOSカメラとパソコンをつなぐUSBケーブルは5mのものを買いましたので
これからは暖かい車内からガイドの様子を監視できそうです。
コメント
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