国会の同意もないまま発足した「原子力規制委員会」ですが、「しんぶん赤旗」を記者会見から占め出す決定をして話題になっています。これが彼らの「初仕事」だったとは驚きです。
「しんぶん赤旗」は日本共産党の機関紙ですが、日曜版(週刊誌)を含め150万部を発行するメジャーなジャーナリズムです。
特に、原発問題の報道では、九電社長のやらせメール事件や北電の公聴会動員問題などをスクープし、一般紙がこれを後追いしたことでもよく知られています。
また、同委員会の田中氏が「原子力村」に属し、また、原子力規制庁の幹部は、大半が原発推進派であることを明らかにするなど、原発問題についての同紙の報道は、他紙を圧倒しています。
こうした新聞を「特定の主義主張をもつ」からとの理由で、記者会見から排除するなど許されることではありません。まして、公開が重要な意味を持つ「規制委員会」のはずです。
同委員会が、「不都合な真実」は隠すという官僚の悪弊をひきずっていることを、私たちは頭に入れて置く必要があります。