この世に「絶対」などというものは存在しないと思っていた。
しかし、福島第一原発事故によって、世の中には「絶対」というものがあり、しかもそれが「絶対悪」であることに身震いする思いだ。
つまり、原子力発電は、一旦、事故が発生すると取り返しがつかないことを三度、世界に示した。放射能汚染は福島に限らず、海を越え世界に及び、また、それを除去する手立てすらない。
福島の原発近郊は、現在の線度が1ミリシーベルトになるのに126年かかるという。要は、不加逆性を持つ原発は「ノー」という答えしかないのだ。「想定外」が許されない存在だ。
昨日、福島県をはじめ全国各地で、「反原発」の集会やデモが行なわれたというが、これは至極当然のことで、一日も早く、地震大国日本から原発をなくさなければならない。
そうしないと、この「絶対悪」としての原発がまたいつ、事故って放射能を撒き散らすかわからないのだ。