goo blog サービス終了のお知らせ 

田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

100・110・400?

2008年03月14日 | ドラミング

3月14日

今日、ニセコは雨が降り続いています。
明け方、夢の中でザアザアという雨の音を聞いていました。

朝刊の一面に載った経済記事に踊る数字です。いずれも、米国経済の
先行き不安に、マーケットが出した答えです。

・100:対米ドルの為替レート(円)。12年振りに100円の大台を越えま
     した。輸入品の決済や海外旅行などには有利な反面、目下、日本
     経済の柱となっている輸出にはマイナスの影響大です。

・110:バレル当たりの原油先物価格(ドル)。100ドルを超えて大変と
     思っていたのに、さっさと110ドルを突破してしまいました。国
     会では暫定税率問題が論議されていますが、いずれにせよ、今後、
     ガソリンや灯油の価格上昇となって跳ね返ってきます。

・400:昨日の東証の日経平均株価の下げ幅(円)。一時は500円を超え
     ていましたから、あるいは、500という数字を使った方が良いの
     かもしれません。株価水準も12,000円割れ目前との見方もあり、
     日本経済に黄信号が点灯したいうことでしょう。

上記の数字は、いずれも、昨今の米国経済の不振が原因とされていま
すが、単純に考えても、巨額の戦費を使いながら無法なイラク戦争を
継続し、住宅ローン債権を訳のわからない証券にして世界中にばら撒い
たり、ヘッジファンドの無謀な活動を野放しにする米国にあっては、当然
の帰結でしょう。

ただ、評論家気取りで、何やら繰言を並べているだけなら気楽ですが、
それらが食料品やガソリンなど生活必需品の値上がりとなって、私たち
の日常生活を脅かし、時間の経過とともに、ボデーブローのように効い
てくることは避けられないわけで、まことに困った事態です。


志位委員長、S.G.J

2008年03月02日 | ドラミング

3月2日

今日のニセコは気温が上がり、湿った雪が降りました。
昼食前の運動を兼ねて、湿った重い雪をウンウン言いながら
片付けました。

昨日の朝日新聞の政治コラムに、掲題のような記事が掲載されました。

Super Good Job! (S.G.J)と紹介されたのは、共産党の志位委員長が
2月8日の衆院予算委員会で行った派遣労働に関する質問で、その
質疑の模様を収録した動画が6万回も視聴され、且つ、2万件を超える
コメントが寄せられていて、日々増殖中であると。

通常、動画情報はせいぜい4~5分程度ですが、この動画は、質疑の
全容を収録しているため51分もあります。このように長時間の動画が
繰り返し視聴されるのは、その内容が、派遣労働や低賃金にあえぐ若者
や労働者層に広く支持されているためと思われます。

小生もこの動画を見ましたが、事実にもとづく質問と追求は迫力満点で、
それに応える首相はじめ政府側委員をたじたじとさせるものでした。

小生は先に、米国民主党の大統領指名選挙で、オバマ氏が、彼に共感
する若者たちの支持と運動に支えられて、各州で連勝を重ねていることに
注目しましたが、ちょうどこれに似た現象が生じているのではないかと
思います。現に、直後に実施された京都市長選挙で、共産党が単独で推
薦した候補が、当選にもう一歩のところまで迫る善戦をする結果を残し
ています。

一方、同党のHPなどによると、この質問で志位氏が具体例として取り
上げたキヤノン社内では、「インターネットで志位質問を見るよう幹部に
指示が出た」ようです。つまり、派遣労働者を正社員の代替として使い
捨てる、同社の労働政策が批判され、且つ、経団連会長でもある御手
洗社長に喚問要求が出されたことに、同社が危機感を持ったためと
いいます。

そして、質問で取り上げられた同社100%出資の子会社「長浜キャノン
(滋賀県)」では、2月24日、「正社員大募集」の折込公告を出し、3月
にかけて3回の選考会を予定。厚生労働省の調査も入るようです。
また、キャノンは、グル-プ企業19事業所で働く派遣・請負労働者など
5,000人の正社員化など、計画を前倒しして実施すると発表したよう
です。

このように、国会では小さな勢力の共産党が、事実にもとづく鋭い追及
によって、派遣労働やワーキングプアーで苦しい生活を余儀なくされて
いる多くの若者や労働者に希望の灯をともす大きな仕事をしたと言える
でしょう。写真は、同党のHPから借用しました。


それでも軍人か?

2008年03月01日 | ドラミング

3月1日

今日から3月です。
昨日は、気温がプラスまで上がって、屋根の雪もほとんど落ちてしま
いました。暖かい春を実感できる季節です。

テレビはとても怖いメディアです。
その人物の外見のみならず、人格まで映し出してしまうようです。

イージス艦「あたご」が漁船に衝突した事故をめぐって、海上幕僚長や
艦長の記者会見の模様を見るにつけ、君たちはそれでも軍人か?との
思いを強くした方も多いのではないでしょうか。

彼ら軍人にとっての設問は、常に「敵か味方か」であり「YES or NO」
であるはず。それが、ウジャウジャと訳のわからない言い訳に終始する
姿には、国を守る気概はどこへ行ったのかと情けなくなります。

彼らは、職業軍人(プロフェッショナル)であり、国の守りの中枢を担う
人材として、数千万円の年収を保障された高級将校なのですが、その
覇気のなさ、おどおどした物言いなど、テレビを通して接するその人物
像のおそまつさには、開いた口がふさがりません。

また、防衛大臣のまるでお経を読むような、重箱の隅をほじくり返すよ
うな国会答弁にも辟易されられます。加えて、汚職にまみれた前防衛次
官の後任として、鳴り物入りで任用された現次官も、自らの口をついで
出る言葉の重みをまったく理解できていないようです。

それに引き換え、衝突された漁船が所属する漁協組合長や、僚船の船
長などの記者会見で見せる彼らの人物像の確かさ、発言の納得性に
お気付きの方も多いと思います。海とともに生きる漁師の心意気を感じ
させます。

一日も早く行方不明の漁師父子が発見され、海の安全航行が確保さ
れることを祈りたいと思います。


We Can Believe in Change! オバマ氏の挑戦

2008年02月15日 | ドラミング

2月15日

ニセコは、今日も吹雪模様です。
気温が上がったせいか、屋根にのった雪が轟音とともに滑り落ちています。

”いつの時代も世の中を変えるのは若者である”
そんな熱い思いで、昨日放送されたNHKの「クローズアップ現代」を見ま
した。

米国民主党の大統領選挙指名争いで、州単位でも獲得代議員数において
も、先行するクリントン上院議員を抜き去ったオバマ氏の快進撃が続いて
います。

 ”We Can Believe in Change! " というきわめてわかり易いスローガンを
掲げ、これに共感して運動に参加した若者たちが、年代や人種、党派の
枠を超えて支持を広げた結果だといいます。

イラク戦争の泥沼に足を捕られ、格差と貧困が拡大する米国の現状を何
とかしたい、変えたい!というオバマ氏の訴えが若者を捉えたのだ。
訴えに共感した若者たちは、手弁当で支持を拡大し、ネット通して励まし
あい、情報を交換・共有して全米に大きなうねりを起こした。

そして、20を超える州単位の選挙や党員集会で次々と勝利して、勝者に
必要な「勝利の味」を知った。それはネットを通して何級数的に増幅されて
いく。「変わるかもしれない」「変えられるかもしれない」という若者の自信と
将来への希望こそ、勝利への原動力です。

ひょっとすると、オバマ氏は民主党の指名争いを制し、そして大統領の座
を獲得するかも知れない。それが米国の国際社会への復帰と正常化に
つながることを祈りたい。写真は、CNN.co.jpの著作によります。


暫定税率の行方

2008年02月05日 | ドラミング

2月5日

昨日の晴天が一転、今日のニセコは雪模様となりました。
一時は、視界も定かでないほどの吹雪でした。

先日、このブログでもガソリンの暫定税率を期限切れとなる3月末以降も
延長するか否かについて、私たちの素朴な疑問に答えるとともに、国会
では、慎重な審議を求めたいと述べました。

こうした考えは一般世論ともなっているようで、朝日新聞社が2・3日に
行った全国世論調査によると、きわめて興味深い結果が示されています。
以下、今朝の朝日新聞からご紹介します。

・ガソリン税は本来1リットルあたり29円ですが、道路整備を進めるた
 め、25円上乗せされて54円になっています。この上乗せ分が今年3月末
 で期限切れになります。期限が切れれば、ガソリン代は安くなる一方、
 道路特定財源はほぼ半分になります。道路整備のために25円の上乗せ
 を続けるべきだと思いますか。やめるべきだと思いますか。

  続けるべきだ 27%
  やめるべきだ 60%

・政府は、ガソリン税の上乗せを10年間延長することなどを内容とする
 法案を国会に提出しました。民主党などの野党は上乗せをやめるべき
 だとして、この法案に反対しています。与党と野党は、法案の内容に
 ついて歩み寄って妥協すべきだと思いますか。

  妥協すべきだ     55%
  妥協すべきではない 33%

・ガソリン税などの道路特定財源を、道路整備以外の目的にも使える
 一般財源にするという考え方があります。この考え方に賛成ですか。
 反対ですか。(カッコ内の数字は07年12月12日の調査結巣)

  賛成 54(46)%
  反対 35(41)%

・ガソリン税の上乗せを続けたうえで、税収の使い道を環境対策にも広
 げるという考え方があります。この考え方に賛成ですか。反対ですか。

  賛成 63%
  反対 28%

・政府の計画では、今後の10年間で59兆円をかけて全国に道路を整備す
 る予定です。あなたは計画どおり道路整備を進めるべきだと思います
 か。計画より減らすべきだと思いますか。

  計画どおり進めるべきだ 14%
  計画より減らすべきだ   75%

小生自身の考えも概ね、上記の結果に符合しますが、さて、皆さんの
ご感想はいかがでしょうか。

これらの世論に対し、国会が大いに議論をして、しかるべき結論を得る
ことを期待したいと思います。


始めに奇策ありき?

2008年01月29日 | ドラミング

1月29日

今日はまずまずの晴天でスキー日和でした。
喜び勇んでリフトに乗ったら小1時間ほど宙吊りにされ、一時はどうな
るものかと心配しました。幸い、停止後30分ほどして、乗客を降ろす
ための低速運転が再開されたので助かりました。

それにしても、事業者の乗客への対応は思わしくなく、原因は何なのか、
復旧のメドはあるのか等について、何の説明もありませんでした。もう
少し、利用者の立場に立った運営をして欲しいと思います。

宙吊りになっている間は、とても寒かったです。手足が凍え、寒さで体
が震えました。日差しもある穏やかな日だったので、あの程度で我慢
できましたが、去る12月15日、長野で発生した11時間にも及ぶゴンドラ
宙吊り事故に遭遇した人々の困惑と恐怖は、察するに余りあります。

ところで、このような個人のブログで政治向きの話はしたくないのです
が、昨日から報道されている、例のガソリンの暫定税率を「つなぎ法案」
で延長してしまうという与党(自民・公明)のやり方には怒りを禁じえま
せん。

本年度の補正予算の審議が始まったばかりというこの時期に、来年度
の歳入予算の骨格ともなる「暫定税率」の取り扱いを、審議抜きで(衆
院本会議の採決だけで)可決、成立させてしまおうというやり方は、常
識ある大人のやることではないと思います。

この点、昨日の衆院予算委員会での審議を(TVで)聞く限り、なぜ「暫
定」なのか、また、なぜガソリン税が「特定財源でなければならないの
か」、つまり、一般財源化してはならないのか等について、政府からの
説得力ある説明は聞かれませんでした。

政府は、受益者負担になじむから、あるいは、地方自治体首長全員の
要請があるから、とかの説明に終始しましたが、これに対する菅直人氏
(民主党)の「現行、車の恩恵に浴さない人などいない」という反論の方
が説得力があるように思いました。

この「暫定税率」問題について、国民が知りたいと願っている点は多々
あります。小生は、

 ・なぜ「特定財源」か。一般財源化したら何が問題か。
 ・なぜ暫定なのか。今後10年間も暫定税率を課してまでつくり続けな
  ければならない道路とはどこの道路か。
 ・本則部分と合わせ、年間5兆数千億円もの道路をつくり続ける根拠
  は何か。
 ・「特定財源」がムダな道路つくりの温床になっていないか。

等々について解明して欲しいと願っています。

しかしながら、これらについても議論が始まったばかりであり、何ら結論
らしいものが提示されないまま、衆院単独の数の論理で、この「つなぎ
法案」のごときものを成立させるとするなら、国会の存立そのものが問
われることになります。

まして、この奇策なるものをごり押しすれば、与党(自民・公明)に明日
はないと思えるのですが、いかがでしょうか。