秋にさきがけて―凌霄花

先日、一人のグラフィック・デザイナーの
突然の訃報にふれて
人の世のはかなさとともに
”人生とは”を、ふと考えてしまいます。

よく耳にする”夢半ば”という言葉の中には
無念であったり後悔の念がこめられているのですが
この方の生涯にあっては、志を高くかかげて
一時代を創った男の誇りを感じます。
きっと”夢は果たした”と言われるはずです。

ご冥福をお祈りいたします。



【凌霄花(ノウゼンカズラ)】
と読みます。


空高く、天をも凌ぐ姿のなんと見事なことか。
あまりにも鮮やかな橙色に
なぜか複雑な想いが重なります。

画集に掲載する最後の作品は
この華に決めました。
祈りをこめて描きたいと思います。





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