3月12日、久しぶりに
平城遷都1300年の古都・奈良を歩きました。
この町を訪ねるとこの言葉が浮かんできます。
倭(やまと)は 国のまほろば
たたなづく 青垣
山隠(やまこも)れる 倭しうるはし
『古事記・倭建命(ヤマトタケルノミコト)』
近鉄難波から終点の近鉄奈良駅で下車し
東向商店街から
餅飯殿(もちいどの)センター街を抜け
一軒のギャラリーに立ち寄った後
古い町並をゆっくり散策します。
奈良公園に向う道路脇には
この標識が必ず目に留まります。
奈良公園に入るとそこかしこに
彼らの姿が見かけられます。
やさしい目をしてはいるのですが
『鹿せんべい』の売店の周りには
多くの鹿が
買ってくれる人を待ち伏せしています。
油断大敵!
あっという間に集まってきて
突撃するのもいてなかなか凶暴です。
「いらっしゃい」
「なんかちょうだい」
南大門では愛想をふりまく姿も。
こんな土産物も・・・
まちなかを団体で歩く姿に
振り返る観光客もびっくりした表情ですが
思わず笑みがこぼれます。
これこそ、ならまちの観光大使といえませんか?!
人と鹿が共存する代表的な町ですが
近年は、その関係も急激に崩れ始めてきたような出来事が
起こってきています。
さて、この翌日に事件を伝えるニュースが流れました。
<奈良公園>矢の刺さったシカ死ぬ
3月15日10時56分配信 毎日新聞
奈良市の奈良公園で13日に
ボーガン(洋弓)の矢が刺さった状態で見つかった雌ジカが、
同公園内の保護施設「鹿苑(ろくえん)」で死んでいるのを
「奈良の鹿(しか)愛護会」の職員が15日朝、発見した。
獣医によると、矢が左腹部から刺さり、
肺が傷ついて気胸になっていたという。
矢は職員が13日に抜いて獣医が14日に縫合手術をした。
手術後は鹿苑で眠っていたが、
15日午前8時半ごろ、出勤した職員が死んでいるのを確認した。
同会によると、
03年と08年に矢などが刺さったシカが見つかっているが、
死ぬのは初めて。
同会総務課の福本千春さん(28)は
「シカと人との信頼関係がこわれてしまう。絶対にやめてほしい」
と話している。
県警奈良署が文化財保護法違反(天然記念物の棄損)容疑で捜査している。
【泉谷由梨子】
以前、京都の街で多く見かけた南天のように
このならまちではこの花が数多く見かけられました。
『馬酔木(アセビ)』です。
棲息するための理由はあるものです。
枝葉に含まれる有毒成分を動物が嫌うためのようですが
見方によってはこの花のあるところには
動物が棲んでいるともいえます。
♪明日につづく
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