大阪キタのビジネス街の風景もここ数年
大きく様変わりしてきました。
古いビルが姿を消して味気のない高層ビルの下を縫うように
お昼時には露店の弁当屋さんがそこかしこに居並び
安価なコーヒーショップや携帯電話の店が競い合う光景が
嫌が応にも目に止まります。
その影でほっとひと息つける老舗の姿が
いつの間にか見えなくなりました。
憧れの21世紀とは、こんな姿だったのか・・・
近くにある大型書店の風景も随分変わってきたような気がします。
今まで聞いたこともない、そして「何をいまさら」の
死語のような言葉が洪水のように氾濫してきたようにも思えます。
「そういえば・・・」と思いあたる方もいると思いますが・・・
さて、本題に入りましょう。
この本も、つい先日本屋さんの書棚で、まるで新書版のように
陳列されていたものです。
『21世紀に生きる君たちへ』
司馬 遼太郎(1923年8月7日-1996年2月12日)が
平成元年度から使われている
小学校用教科書のために書き下ろしたものです。
対訳本として発刊されたのは、1996年11月のことですが
当時のベストセラー本となったことはいうまでもありません。
その本が今書店に数多く並ぶ時代に
悲しい思いすらします。
この本には人間としての指針が描かれています。
小学生には難しいかもしれません。
ふと、こうも思います。
もしかして、親が、大人が読み、感じ
伝えなければいけなかったものかもしれません。
久しぶりに読み返して・・・
いま、どうしても一冊選ぶとしたら
迷わずこの本を選びます。
いまだから・・・
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