駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

空蝉 Round2 ~その13~

2019年05月07日 | 創作書体
空蝉です。

漆を入れたところです。

色々悩みましたが、

一字書の弱点は成駒の区別、

繰り返される成銀と金将の誤認エピソードは、

対局者の心情を考えると、

絶対にあってはならないと思ってしまいます。

ゆえに今回も源平仕上げ(裏朱)としました。

駒は道具、プレー最優先です。

視野の狭い私は

「そんなの注意力が足りない人が悪い」

とずーっと思っていました。

つづく
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明朝 Round2 ~その6~

2019年05月05日 | 創作書体
明朝体の歩です。

連続する直線と、

独特の始筆、終筆に

ノロノロ運転が続いていました。

王将から始めて歩を10枚も彫りましたので、

手が覚えてきた様です。

彫る速さが上がってきました。

しかし、ここにきて考えなければ

ならない事があります。

裏面の書体をどうするか?

一般的に将棋駒裏面の書体は草書が多く、

表面の書体より崩したもの、

とするのが原則の様です。

その原則に従うと、

裏面は楷書~行書でしょうか。

今から慌てて字母紙を作ります。。

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無双 Round 3 ~その1~

2019年05月03日 | 無双書
空蝉の一字書に味をしめて、

続いて無双書の字母紙を作ってしまいました。

この書体の主も熊澤良尊師です。

タイトルがRound3ですので、

今回が3回目の制作になりますが、

前2回の出来があまり良くなかったので、

実はあまり得意な書体ではありません。

今回こそ!

の気持ちで取り組みます。

今年は新作は手掛けないと言っていたのですが、

それだと創作意欲がわかなくてダメですね。


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空蝉 Round2 ~その12~

2019年05月01日 | 創作書体
前回の写真とパッと見は変わりませんが、

よく見ますと全面に目止めがしてあります。

何てことない様な作業ですが、

目止めが薄すぎると漆が木地に滲みます。

厚すぎると彫が浅いところに漆が入らなくなります。

しっかり浸透させてから、

刷毛やブラシでしっかり掻き出すのがコツです。



それからしっかり乾かすのも重要です。

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