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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

彫上がりました! 王義之 本黄楊 彫駒

2010年03月09日 | 中国書家(唐七星・王羲之・褚遂良)
先日折り返し地点のご報告をしたばかりの王義之です。

裏面と駒尻の彫が終わりました。

やっぱり後半は早かった。サクサク彫れる感じですね。

この後、彫り残しやバリのチェックをします。


ところで駒の仕様ですが、彫駒にすることにしました。

自分なりに工夫を重ねて彫っているのですが、

幸いにも「これだ!」

という感じの彫刻法を見つけました。

そのお陰で特に「竜王」が綺麗に彫れました。

せっかく上手く彫れたのに、埋めてしまうのは

勿体無いので、埋めないことにしました。

また、この駒木地は色目があまり揃っていない

実用駒向きの木地です。

いわゆる「バシバシ指す用」ですから、

彫駒の方が気楽かと思います。

とはいうものの、目の詰まった本黄楊ですから、

音はいいですよ~

カシッ!

って音がします。


小生が、実用駒で最も重要視するのは、

「①指し味」ですね。

アマチュアですが、将棋を「指す者」として、

ここは譲れないところです。

面取りや研磨の具合によって大きく差が出ます。

次は「②コストパフォーマンス」。

これは言わずもがな。

その次は「③音」ですね。

駒音の良し悪しは、木目の詰まり具合に左右される様です。

目の詰まった黄楊が多いこの木地は合格です。

以降は順に

④木地の種類(模様)

⑤作者(ブランド)

という風に思っています。

(あくまでも個人的な見解です)

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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すばらしぃ (渡辺)
2010-03-09 17:31:35
写真を見ると彫り跡が非常に綺麗で
感心しております。

自分は四苦八苦しながら彫っていますが
刃が向こう側に突き抜けてしまったり、
どのくらいの深さで彫ればいいのか、
印刀はどのくらいの角度で彫っていけば
いいのか
など わからないことばかりです

そもそも字によっては彫り順がわからず
というものもありますw



指し味 ですか・・・

確かに一番ですよね
自分も早く良い駒で将棋を指したいですw
返信する
渡辺様 (日向)
2010-03-09 17:55:19
コメントありがとうございます。
小生なりにご回答申しあげますね。

1.刃が向こう側へ突き抜ける
おそらく印刀を持ち方が原因ではないでしょうか。印刀を木地に対して、もっと鋭角に当ててみて下さい。
それから、ゆっくり彫るべきところは、ゆっくりを意識してみて下さい。
うーん。。。文字では解説できないので、次回の例会でお会いした時にお話致します。
ただ、彫り方は小生よりも清峰師匠か隆月師にお聞きになられた方がいいと思います。

2.刃の深さについて
小生はわりと「深彫」が好みです。レベル的には「浅彫」が上と言われる様ですが、彫駒の場合、しっかり彫ってある駒の方が「格好いい」ですね。好みの問題だとは思います。
まずは、安定的に彫れる様になるまで、兎に角彫り続けるのが近道かと思います。
ただし、彫埋駒の場合は彫り方が異なります。
あくまでも彫駒の場合です。

3.彫順について
小生の場合、字の下から彫り始めます。
筆順でいうと、ほぼ真逆です。
経験的にその方が彫り易いと思っています。
これも人それぞれです。
ルールもありません。

疑問が生じそれを解決する度に、楽しさが増して行きますよ。
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