駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

無剣書を彫っています。

2010年03月20日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
現在製作中の無剣書です。

ご覧の通り、太字の力強い書体です。

彫る面積が多いので、作業時間は

通常よりも多くなります。

ご覧頂くとお分かりになると思いますが、

彫面が綺麗ではないですね。

これは小生流の、彫埋用の彫り方です。

彫埋駒は「線」が命ですので、

木地と漆の境目(=線)が綺麗である必要があります。

反面、線が出ていれば、彫面は埋まってしまい

ますので、重視する必要が無いという訳です。

それを実現するために、印刀をかなり立てた

状態で深く彫っています。

刃の中腹あたりで彫る感じです。

刀を深く入れることで、線のグラつきを防ぎます。

そうしますと、当然のことながら、

彫跡にバリ(彫り残し)が残ります。

これを後から取り除くので、

彫面は凸凹やガサガサになるという訳です。

浅く彫った方が、作業時間は少なくなるので、

その方が簡単ですが、、浅いと

漆が飛び(剥がれ)やすくなります。

10年ぐらい経って、漆の飛んだ小生作が、

「ジャンク」扱いでオークションに

出ているのを見るのは嫌なので、

ここは拘って作っているところです。

なお、あくまでも小生流ですので、

これが正しいという訳ではありません。

為念。

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コメント (2)
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