駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

研ぎ出し中です。 山上作 峰書

2010年03月13日 | 峯書
久しぶりに登場しましたのは、山上作峰書です。

サビ漆を研ぎ出したところです。

全部研ぎ終わってから撮影するつもりだったのですが、

非常に出来上がりがいいので、衝動的にシャッターを

きりました。

この機械彫の峰書って、、、、、、いいですね。

彫駒だったときは、何とも思いませんでしたが、

彫埋になったとたん、正確無比な彫跡が際立ち、

とても美しい仕上がりです。

書体が草書のため、曲線が多く、

機械の強みが活かされた格好になっています。

人間の手ではここまで正確に彫ることはできません。

小生が言うのもなんですが、

やはりビシッと揃った駒もいいですね。

駒に限らず

「とにかく精密に作られた物」

を好む方も多くいらっしゃいます。

そういう方向けですね。


さて、精密な彫りばかりを強調しましたが、

立役者はもう一人おります。

それはサビ漆です。

サビ漆は、漆・水・との粉を配合して

作るのが基本で、簡単そうに見えて

実はこれが難しいのです。

小生の場合は、それにもう一工夫加え、

制作しています。

練り込み不足ですとピンホール(穴)が発生しますし、

何回も重ね塗りする中で、配合が変化すると

サビ漆の色がムラになっていまします。

結構タイヘンなんです。

本日中に全てを研ぎ出す予定です。

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