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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

蜀紅 Round 5 ~その14~

2021年01月03日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の香車です。

今回も駒台の上に乗ってます。

私の駒台の置き方は左上から、

歩香桂銀金角飛の順です。

これは

「持ち駒を使う時は価値の低い駒の活用から考える」

という教えがありまして、

最初に価値の高い駒が目に入ると、

それを使う手から考えがちなので、

そうしています。









蜀紅 Round 5 ~その12~

2020年12月24日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の成銀です。

ほぼ直線ばかりなので、

一番時間がかからないのが成銀です。

彫りの練習は成銀から始めるといいです。

直線を綺麗に出せること、

止めの部分が綺麗に彫れこと、

使うのは、この2つの技術だけです。

今風に言うと、

彫刻の呼吸、、、、壱ノ型!

って感じでしょうか。。









蜀紅 Round 5 ~その11~

2020年12月19日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の竜王と竜馬です。

駒師の中には大阪彫の書体は作らない、

という方もいます。

駒権師の代表的な書体と言えば、

蜀紅の他、竜司、草流などが有名ですが、

錦旗や水無瀬などに比べると、

その知名度は随分と低いです。

何でこんなことになったのでしょうねぇ。。。





蜀紅 Round 5 ~その10~

2020年12月16日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の王将です。

作業上の折り返し地点ですね。

ど迫力の太文字王将が駒権書体の特徴ですね。

埋めたら個性が消えちゃうし、

盛上げたら、何か違う感じです。



剣心師のサイトから画像を拝借した、駒権作の画像です。

ド派手な木地に負けない書体の存在感と、

盛上げでは表現出来ない高低差だから成立するバランスだと私は思います。

駒権の雅号が絶えてしまったのは本当に残念です。








蜀紅 Round 5 ~その9~

2020年12月11日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の飛車です。

細かいところから先に彫るのが私流です。

大胆な書体ですが、

彫る時は案外細かい技術が要求されるのが、

蜀紅の飛車です。

チョットでもバランスを崩すと、

変な感じになります。



彫り駒はごまかしが利かないので、

おおよそ、片面1枚30分ぐらいですね。

攻めの主役が揃いました!




蜀紅 Round 5 ~その8~

2020年12月08日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の角行です。

角交換型の将棋が流行していますので、

角行が攻めの主役になることが本当に増えました。

昔は自分から△8八角成ってやると、

ヘタを証明している様に思われましたが、

今では、

「一手損角換りかあ~、相当研究しているかも」

なんて思われる時代に変わりました。

蜀紅書の角行が駒台にあると存在感抜群、

安心して△8八角成ってできます(気のせいです)。

蜀紅 Round 5 ~その7~

2020年12月05日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の金将です。

日本人にとって、いやもしかしたら、

全人類にとって「金」は特別な存在で、

その現れでしょうか、

古い駒では、銀将より金将のサイズが明らかに大きく、

飛車・角行とほぼ同じにしているケースも散見されます。

裏面に何も書かれていないのは、

金に代わるものは無い、という意味なのでしょうね。

近代将棋は金銀をほぼ同価値としましたが、

流行の戦型の影響でしょうか、

現代将棋は、金将を高く評価する傾向がありますね。



蜀紅 Round 5 ~その5~

2020年11月21日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の桂馬です。

桂の圭の筆順は、

1.横棒
2.縦棒
3.横棒
4.横棒
5.縦棒
6.横棒

が普通だと思います。

しかし、この書体も含め、駒字の場合は、

1.横棒
2.長い縦棒
3~5.横棒

としているのが多い気がします。

字の専門ではありませんので分かりませんが、

楷書と草書では筆順が全く違ったりするので、

筆順って結構自由なのかと思います。

長い縦棒のお陰で、字全体が引き締った印象を覚えます。


蜀紅 Round 5 ~その2~

2020年09月24日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅、彫り始めました。

もう数えきれないほど彫っている蜀紅の歩兵ですが、

最初はいつも恐る恐るです。

書体は一緒でも木地が違いますからね。

彫りながら木地の具合を確認します。

画像ではわかりにくいんですが、

パサパサしたもの、粘っこいもの、

妙に堅い、柔らかい、、、、、

本当に木地は色々です。



この木地は薩摩黄楊ですが、

櫛型のまま私のところで10年以上乾燥させましたので、

粘りは軽めかと思います。

それを踏まえて印刀を調節します。







蜀紅 Round 5 ~その1~

2020年09月05日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅です。

今は亡き大阪彫の大家、

八代目駒権師が最高峰に位置付けた書体です。

彼に出来なかった表現を目指し、

5度作ることとなりました。

木地?

大阪彫ですよ、薩摩黄楊に決まっているじゃないですか!

幅広の荒柾なら蜀紅の存在感に負けません。

これはまじ良い駒になる予感しかしない!