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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

清定 Round 2 ~その7~

2021年12月18日 | 清定書
清定一字書の銀将です。

一応彫りましたが、うち一枚は作り直しです。

気をつけてはいたのですが、

柔らかい木地に対し余計な力を加えてしまい、

印刀が滑り、一部失敗しました。

試作だったのが不幸中の幸いですが、

試作なので油断していたのかも知れません。

まだまだ修行がたりません。。





清定 Round 2 ~その5~

2021年12月09日 | 清定書
作業を再開しました清定の一字書です。

歩兵が彫り終わりました。

最近まで錦旗の薩摩黄楊を彫っていましたので、

それに比べると柔らかい中国黄楊が、

更に柔らかく感じます。

こういう時にミスが出やすいので、

特に力を入れる時は慎重になります。



試作ですので余り歩は作りません。

導管太めのこの木地をこんなに深く彫ると、

正直、滲みが怖いです。



清定 Round 2 ~その4~

2021年06月02日 | 清定書
清定の角です。

角の「用」の字の縦棒は3本ありますが、

清定では左側(画面では右側)がちょっと太いんですよね。

他の書体には見られない傾向で、

その感覚があるので、

結局画像のとおり、縦棒3本の太さを

概ね揃えて彫ってみました。

あんまりいじりすぎると清定じゃなくなっちゃうので、

この辺りが限度かと思います。


清定 Round 2 ~その3~

2021年05月29日 | 清定書
清定一時書の王将です。

歩兵を最初に全部彫ろうと考えていますが、

試作の時は、

「ここをこんな風に彫ったらどうなるのかな?」

みたいなことをいつも考えているので、

そのアイディアの対象が目の前の駒(この場合は歩兵)とは限りません。

王将の縦棒は、横棒よりも太いので、

通常は縦棒の方を深く彫りますが、

今回は敢えて深さを揃えてみました。

今のところ、そんなにおかしくはない気がしますが、

漆を入れてみないとわかんないですね。





清定 Round 2 ~その2~

2021年04月15日 | 清定書
清定の一字書(試作)です。

彫りはじめました。

あー、やっぱり試作からスタートしてよかったな、

というのが第一感です。

ぶっつけ本番だったら悩みすぎて、

手が止まっていたと思います。

歩の字の左側にある丸い部分が最難関です。

最も特徴的な左ハライの様な歩の最終画は、

思っていたほど難しくはありません。

王将は3本の横棒のバランスに気を付けて彫れば比較的簡単です。

いまのところ、当初の予想より良い駒になる気がします。





清定 Round 2 ~その1~

2021年03月20日 | 清定書
新しく字母紙を作りました。

清定ですが一字書です。

書の主は藤原定家でしたかね?

雅な書体だと私は思うのですが、

一般の方にはやや不人気な傾向にあります。

特徴的なのは飛車と歩兵で、

飛車は「飛」が、歩兵は「兵」が、

現代感覚では歪(いびつ)に感じるのかもしれない、

と仮説を立てまして、

例のごとく一文字だけにしてみました。

失敗したら木地がもったいないので、

目節や黒滲みなどがある試作用の木地で試してみましょう。

ただ今出品中です。清定書

2011年05月19日 | 清定書
ただ今出品中の

「清定書 本黄楊柾目 彫駒」

です。

オークション代行社の方が、

当初木地を島黄楊と表記してしまい、

改めて出品しています。

中国黄楊です。

オークション代行社のHPに掲載されている

詳細写真に写っていますが、

角行の1枚に極小のアテキズがあります。

お時間のある方はどうぞお立ち寄り下さい。

→YAHOOオークション

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清定書 ~延長戦~

2011年03月09日 | 清定書
うーん??

写真の駒は???

清定ではないですね。

ええ、写真は本黄楊の中彫駒です。

過日のオークションで売却致しました。

結構気に入っていたのですが。。。。。

その原因は清定です。

過日の事故により、キズ物になってしまい

売り出せなくなりましたので、

小生の普段遣いとすることにしました。

「木味」を出すには、暫くその駒を

遣い続けるのが一番です。

ただし、そうなると他の駒は

遣われなくなって行きます。

持論ですが、駒にとって一番不幸せなのは、

遣ってもらえなくなることだと思います。

ちょっと勿体無いのですが、

この駒を含め、いくつかを手放すことにしました。

幸いにもこの中彫りは、愛好家の方に嫁ぐことに

なりました。安心しました。

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清定書 ~追伸~

2011年02月27日 | 清定書
なんとー!!!!

駒を桐箱へ納めている最中に、誤って落としてしまい、

キズがついてしまいました。 ガーン!!

。。。。

写真では見え難いかも知れませんが、

行人偏の真下あたりです。

影をつけて撮影したので、なんとなく

見えると思うのですが。。。どうでしょう??

オークション代行へ依頼するつもりでいましたが、

キズがついてしまいましたので、

通常には売り出せなくなってしまいました。。。

参ったなあ。。。

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清定書 ~最終回~

2011年02月26日 | 清定書
ようやく完成まで辿りつきました清定書です。

作り直しが数枚ありましたので、完成が1ヶ月以上

延びてしまいました。

出来あがりとしては、、、そうですねぇ、、、

まあまあです。

この木地は中国産の本黄楊柾目なのですが、

意外と扱い難くく、ちょっと手を焼きました。

ただ、完成してみると赤みが強く、

既に良い色合いになってきています。

使用後の乾拭きを重ね、1年ぐらいすると

虎斑が浮き上がってくる駒もあるでしょう。

駒には「育てる楽しみ」もありますね。


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清定書 ~その8~

2011年02月01日 | 清定書
ようやく作り直しに入りました清定書です。

銀、桂、香、歩それぞれ1枚が作り直しです。

通常は億劫になりがちな展開なのですが、

王将根付の「ついで」にやったら、

案外早くできました。

あと2、3日すれば研ぎ出しが出来ます。

ちなみに写真右下のもっこりしたのは、

無剣書の金将で、サビ漆を使わずに、

漆だけで彫埋ています。

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清定書 ~その7~

2011年01月27日 | 清定書
研ぎ出しを終えたばかりの清定書です。

うーむむむむ。。。。

残念ながらこの4枚は滲んでしまいました。

全ての駒を入念に目止めしたつもりでしたが、

結果はご覧のとおりです。

導管の太さはそれぞれ異なり、この4枚は

とくに太かったのでしょう。

ま、仕方ありません。

4枚を作り直すだけです。

気持ちが落ち着いたらやります。

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清定書 ~その6~

2011年01月22日 | 清定書
漆入れが終わった直後の清定書です。

というのはウソで、乾燥に入ってから4日が

経過しています。

予定では本日研ぎ出すつもりでおりましたが、

どうも乾きが遅いんです。

冬場の気温が低いせいですかねぇ?

なんだか「半生」みたいな感じです。

ここで先を急ぐと失敗します。

なんとか明日の打ち合わせには間に合わせたい。

綺麗な柾目が拝めず、残念。。。

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清定書 ~その5~

2011年01月11日 | 清定書
表側全ての彫が終わりました清定書です。

女王水無瀬が終わり、ようやく専念できる状況になりました。

1月の下旬にお客様と新作の打合せがありますので、

その時に見本として持参できる様にしたいと考えています。

一見アンバランスな感じを受ける清定書ですが、

不思議なバランスの上に立ち、全体的にはまとまり感を

保っている様に思います。

直近に購入した印刀がよく手に馴染み、

彫りの精度が高まりつつあります。

彫埋駒を予定していましたが、

彫駒でも良いかも知れません。

いよいよ後半戦です。

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