ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

クラフトマンですが・・・

2012-05-28 17:46:38 | Weblog
友人からの紹介で
とある和食系飲食店の
看板のデザインを
依頼された。

そのお店のオーナーは
紹介してくれた
友人の友人。

まずはご相談
ということで
行ってきた。



すでに、
数年前にオープン。

お店は
交通量が多く
大型店が立ち並ぶ
街道に面した場所で、
信号機のある
交差点の角という
絶好の立地条件。

モダンな雰囲気の
小洒落た店構え。

しかし、
客足の伸びが悪く
苦悩してるという。

なぜか?

その“モダン”が
アダとなってか、
外観からは何屋だか
さっぱりわからない。

店舗の裏側に
駐車場もあるのだが
そのアプローチも
認識しづらい。

(店)「こんな大通りに面してて“隠れ家的”とか言われる」

と、
若干憤慨気味のオーナー。

言われてみれば、
通りから小道に入って
もう一つ曲がって
さらに奥に佇む、
そんな場所に合いそうな
店構え。

設計デザインは
都会の先生だという。

確かにセンスは
悪くないとは思うが、
“訴求効果”
というものが
だいぶ足りない。

意匠ばかり先行するのは
押し売りにも似た
デザイナーの単なるエゴ。

こういった
設計やデザインは、
当然ではあるが
施主のニーズが最優先。

そのニーズに
ロケーションや
その他諸条件を
掛け合わせ、
そこに“適量”の
デザイナーのセンスを
加える。



イメージを創るため
遠目で眺めたり
敷地をグルグル。



(店)「お願いします!期待してます!」

と言われた。



加えて、

(店)「予算あまりありません」

とも言われた。



(俺)「んっん~、はい」



やるよ。



見積もりまでもが
デザインの一部だ。