岩木山を考える会 事務局日誌 

事務局長三浦章男の事務局日誌やイベントの案内、意見・記録の投稿

お知らせ:NHK弘前文化センター新規講座「岩木山の花をたずねる」

2008-11-26 05:49:30 | Weblog
(今日の写真はNHK弘前文化センター2009年1月期受講生募集パンフレットの第一面のトップに掲載されているものの切り抜きを貼り合わせたものである。
 同センターからの要望で1月から新規講座として「岩木山の花をたずねる」を担当することになった。)

 切り抜きをスキャンしたので活字が小さい上に不鮮明だからコメント部分を再掲しよう。

 サブタイトルは「山の花々は私たちに何をかたるのでしょうか」である。これからも分かるように、この講座は単なる「花の探訪記」や「花を学習する図鑑」的なものではない。もちろん、そのような要素も十分には含んではいる。
 本当の主題は次の「コメント部分」にある。
 …『山の花々は、私たちに多くのメッセージを伝えています。しかし、決して自分たちを誇ることも、他と競うこともありません。花はただ「全身全霊をかけて」咲くのです。それゆえ私たちは、―株ごとに距離を保ち孤高の姿を彷彿とさせる「ツバメオモ卜」から、「誇りを持て、屈するな」という励ましを得ることもあるのです。
「山の厳しい環境の下で咲く花に、私たちの人生観や価値観につながるもの」を感じとってみませんか。※およそ300種類の花をとりあげます。』

 「300種類の花をとりあげる」以上、長期にわたる講座になるだろう。私としては開講する以上は、受講生がいる限りは300種類の花すべてについて取り上げたい気持ちでいる。講座1回につき3~4種類の花について触れるのが、これまでの経験から精一杯であるように思う。
 私は現在も「津軽富士・岩木山」という講座も受け持っているし、これまで「岩木山の花々」という講座を月2回、トータルで48回開講していた。また、「山野・路傍の花を愛でる」という講座を、これまた月2回開講して24回続けた。そのような経験から鑑みると、3ヶ月で多くても40種類程度しか「訪ねる」ことは出来ないだろう。おおざっぱに見積もると、2年半から3年間、あるいはそれ以上という長期にわたる講座になるかも知れない。

 毎週木曜日を原則として、3ヶ月間のトータル回数が10回になるように開講するようだ。時間は午後1時30分から3時までである。
 次に1月から3月までの開講日を掲示しよう。 

 1月: 15日、22日、29日   2月: 5日、12日、19日、26日
 3月: 5日、12日、19日

 1月という「花の咲いていない時季」からの開講ということで、直裁的に「花を訪ねる」のでは違和感を免れないだろう。そこで、この1月と2月は、冬の岩木山の山麓や山腹の林内に見られる「木の実」や「草の実」を訪ねる形で、この「木の実」や「草の実」はどのような花を咲かせるのだろうという視点で、講座内容を構築したい。または枯れた花がそのまま残っているものも寒空の中では映えるものだ。そのようなことにも触れながら進めたい。
 たとえば、前者は「ヤドリギ」や「ツルウメモドキ」、それに「ヒメアオキ」「ヒメモチ」や「マイヅルソウ」などであり、後者は「ノリウツギ」や「ヌルデ」などである。
 また、「ハンノキ」や「カンバ類」の雄花は冬のうちから花を垂れ下げている。そのようなものにも目を向けていきたい。
 3月は初春の4月から5月の上旬に咲き出す花を中心に学習したい。
そして、4月以降の開花期には月に一度は野外「岩木山」に出かけて実際の花々を観察したいと考えている。座講だけでなく「野外観察」を重視したいのである。
 これも、10月までは十分可能である。季節の推移に伴って変化していく花々の生態的な実情を「自分の目」で観察することで、「座講」で得た知識や技量が真に生きてくるということを「受講生」に実感してもらえるだろうと確信している。
 この「野外観察」を実施する日は午後ではなく、午前9時過ぎに文化センターを「貸し切り自動車(マイクロバス)」で出発して、現地で昼食を挟んで観察と散策をして午後の2時ごろには帰ってくるという設定で行う予定である。マイクロバスは受講料とは別に収めることになる。
 「野の花は野にありて」を大切にしたいのである。野外観察時に「観察・散策」する歩行距離は2km前後である。歩くことに不自由さを感じている人でも、決して「歩けない」距離ではないだろう。座講で学んだことを参考にして、受講生が自ら観察することに重点を置くのである。ある受講生の「発見」を他の受講生が「共有」しながら、観察の幅を広げ、深めていくということが理想である。
 いろいろな体験している受講生がいるだろう。その体験談に耳を傾けながら、自分の体験を語るということが「座講」でも「野外観察」でも生かされるように配慮するつもりである。
 座講では毎回A4判カラープリント2枚程度を配布する。これには、その時間に「訪ねる(学習する)」花々のカラー写真と解説が印刷されている。
 それを中心にオーバーヘッドプロジェクターで画像を「映し」ながら、進めていく。(明日に続く)

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