若草物語

妻と二人で愛車プリウスに乗って、あちこち出かけ、デジカメで撮った写真が中心のブログです。

京都の町を歩くーその1-東福寺・伏見稲荷大社・清水寺

2017年02月24日 | 旅行


妻と二人で2月20日(月)から京都へ一泊旅行に行って来ました。

京都は私たち家族にとって「お気に入りの街」なのですが旅行という形で行くのは初めてのことです。

東京駅8時発の新幹線に乗り込むと10時17分にはもう京都です。

京都駅からJR奈良線に乗って一駅で「臨済宗大本山 東福寺」に到着です。

創建は古く鎌倉時代、ときの摂政関白・藤原(九條)道家が、南都東大寺と興福寺から「東」と「福」の字を2字をとり、九條家の菩提寺として造営されました。

写真は禅宗伽藍を代表する室町最古の「三門」(国宝)です。



京都随一の紅葉とも言われる東福寺の絶景スポットである「通天橋」には、入る前の長蛇の列、そして拝観受付終了なんて事もあるほどの人気ぶりだそうですが、冬の通天橋は静かなものです。



東福寺の中心伽藍の北にあるのが常楽庵(開山堂・普門院・庭園)です。

開山堂は、禅宗寺院らしい落ち着いた建物ですが、屋上に楼閣を持つのが特徴となっています。

金閣、銀閣、西本願寺の飛雲閣、大徳寺芳春院の呑湖閣とともに「京の五閣」とも呼ばれています。

普門院は、寝殿造風の建物で、開山聖一国師が常住した方丈と伝わります。

開山堂の正面へ石畳の参道により、左右で趣が違う庭に分けられています。

左手に面積約330㎡の枯山水の庭園があり、市松模様の砂紋の上に、鶴島、亀島を象った石組が蓬莢山を表現しています。

石畳を経て対面の池庭は、築山を築いた池庭で、池中に亀島、枯滝が配置されています。



東福寺の広い境内を出て南に20分ほど歩いて行くと「伏見稲荷大社」に到着です。

全国に30,000社あると言われ、全国各地で老若男女を問わず親しまれている“お稲荷さん”の総本宮がここ「伏見稲荷大社」です。

写真は天正17年(1589年)豊臣秀吉造営の「桜門」(国指定重要文化財)です。



この建物は昭和36年に本殿前に建てられた「内拝殿」です。

ここから本殿を参拝となります。



外国人が訪れたい日本の観光地ナンバーワンとしても名を馳せている京都の伏見稲荷大社。

このスポットで最も有名なのが「千本鳥居」です。

千本鳥居のある辺りは神の降臨地である山の入り口にもあたり、現世から神様のいる幽界へと続く門として多くの鳥居が建てられたのが始まりとされています。

千本鳥居といいながら、稲荷山全体の鳥居は1万基ほどあって、その数は今も増え続けています。

また、歴史があるということで鳥居の劣化も激しく、1日に3本ほどは新しく建てたり修理しなければならないそうです。



稲荷駅からJR奈良線に乗って京都駅に戻り、バスで河原町五条まで行き、今宵の宿である「秀峰閣」で荷物を預けて徒歩約20分の「清水寺」に向かいました。

国道1号線沿いの五条橋東五丁目には、いかにも京都らしいこんな路地もありました。



清水寺は、京都東山の音羽山の中腹に建つ歴史ある寺院です。

創建は平安京遷都よりも古く延鎮上人により宝亀9年(778年)に開山されたと伝えられています。

清水寺の正門である「仁王門」は堂々たる楼門で、鮮やかな丹塗りのため「赤門」とも呼ばれており、美しい丹塗りに映える正面軒下の「清水寺」の額は、平安時代の名書家、藤原行成の筆と伝わっています。



「清水の舞台」や「音羽の滝」などとともに、清水寺のシンボルとなっているのが、仁王門のすぐ近くにある三重塔です。

この塔が建立されたのは847年で、時の天皇である嵯峨天皇の皇太子が生まれたことにより、葛井(かどい)親王が勅命を奉じて創建されたと伝えられています。

高さは31メートルを誇り、これは、国内の三重塔としては、最大級のもので、近くからはもちろん、遠くからでも、その建築美を堪能できます。



昔から思い切って決心することを「清水の舞台から飛んだつもりで・・・」といいますが、その語源となったのが、この場所です。

本堂から張り出した「舞台」はちょうど4階建てのビルの高さにあたり、京都市街の眺望が見事です。

面積は約190平方メートル、410枚以上のヒノキ板を敷き詰めた「桧舞台」です。



清水の舞台から見える三重塔は「子安塔」(こやすのとう)と言い、聖武天皇、光明皇后の祈願所と伝わっています。

明治の終わりまで仁王門の左手前に建っていましたが、本堂の南に位置する、錦雲渓を隔てた丘の上に移築されました。



本堂の下、音羽山の山腹から滾々とわき出ている清水が、清水寺の由来となった「音羽の滝」です。

古来よりこの水は「黄金水」「延命水」と呼ばれ、「清め」の水として尊ばれています。

修行僧の滝行に使われたり、お茶の汲み湯にも使われています。

現在でも豊富な水量をたたえ、3本の筧から滝のように清水が落ちています。

清水の舞台に登ったころから小雪混じりの雨が降り始めましたので、「音羽の滝」を最後に一日目の京都散策を切り上げ、今宵の宿泊先である「瞑想の湯 秀峰閣」へと小走りに戻りました。



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