若草物語

妻と二人で愛車プリウスに乗って、あちこち出かけ、デジカメで撮った写真が中心のブログです。

岩手・秋田・山形に遊ぶーその4-鶴岡で温泉と城下町に満喫する

2016年07月03日 | 旅行


6月1日(水)創業三百余年のあつみ温泉「萬国屋」で、美しい彩の山と温海川を臨みながらの会席料理に舌鼓を打ち、千年の歴史ある名湯に満喫した私達は、あつみ温泉駅発10時22分の羽越本線で鶴岡駅に向かいました。



鶴岡駅には10時59分に到着しタクシーで「旧風間家住宅 丙申堂」へ行きましたが残念ながら閉館でした。

以下鶴岡市内のほとんどの観光施設が毎水曜日閉館ということでこれは全くの想定外で、中に入ることが出来ず、カトリック教会以外は全て外観のみの見学となりました。

丙申堂は鶴岡城下で庄内藩の御用商人として発展した風間家が、明治29年丙申の年に武家屋敷跡に住居と営業の拠点として建てられました。

薬医門(約200年前の武家門)のある商家として当時の繁栄ぶりをよく残しています。



丙申堂より約50m北側に位置する「風間家旧別邸 無量光苑釈迦堂」は、良質の杉材を使った数寄屋風建築で、明治43年(1910)、丙申堂の別邸として建てられた建物です。

主に来客の接待などに使われていた豪商のもてなしの館だそうです。



鶴岡公園の正面口を東に歩いていくと赤い屋根と白亜の聖堂で市民に親しまれている「鶴岡カトリック教会天主堂」がみえてきます。

設計は、宣教師として活躍しながら、佐渡の両津教会や京都の旧聖ザビエル教会(現在は明治村に移築)など日本の教会堂を数多く手がけたパピノ神父で、明治ロマネスク様式建築の傑作として名高く、国指定重要文化財となっています。



鶴岡カトリック教会は、旧庄内藩家老の末松家の屋敷跡に建てられたもので、入り口の門は当時の武家屋敷の面影を残す和洋混在の一風変わった空間です。

敷地内にある幼稚園の子どもたちのかわいらしい声を聞きながら門をくぐり、天主堂のドアをあけると、高い天井の曲面(リブ・ヴォールト天井)の美しい聖堂が目に入ってきます。

バジリカ型三廊式とよばれるつくりで、高さは23.7メートル。見学者のために自動音声ガイダンス機能も備えられています。



鶴岡市役所の南手に構える建物は「庄内藩校致道館」です。

庄内藩の士風の刷新と、優れた人材の育成を目的に、文化2年(1805)酒井家九代目藩主・忠徳公が創設した藩校です。

「人はうまれつき得手・不得手があるものだから、一人ひとりの優れている面を伸ばすようにしなさい」忠徳が開校にあたって先生方に出した教育指針にはこのような言葉があります。

致道館では、天性(生まれつき)の能力と自主性を重んじた教育がなされました。

この藩校建築は、現存するものとしては東北地方唯一のもので、歴史的、文化的にも価値が高いものとして知られています。



鶴岡公園出入口2を入ると「大宝館」です。

大正4年11月10日(御即位当日)大正天皇の御即位記念に建てられた洋風建築です。

大正初期の擬洋風建築としてバロック様式を模して造られたもので、ルネッサンス風のドームをのせた赤い尖塔屋根と白亜の殿堂は全国でも稀なデザインです。

現在は高山樗牛、丸谷才一、藤沢周平氏など郷土の先人、偉人の業績を紹介する「郷土人物資料展示室」となっています。



鶴岡公園の西隣に位置し、鶴岡の歴史や文化を知る上で欠かせない施設が「致道博物館」です。

元々は庄内藩主酒井家の御用屋敷だったものを博物館として公開したものです。

国指定重要文化財の旧西田川郡役所や、多層民家、旧鶴岡警察署庁舎など、貴重な歴史的建築物が移築されました。

写真の旧西田川郡役所は明治天皇が東北御巡幸のおり、鶴岡の行在所となった由緒ある建物です。



鶴岡公園の中心に「荘内神社」が鎮座しています。

この場所は「鶴ヶ岡城」というお城の本丸御殿があったところです。

250年にわたる酒井家藩主による善政も、時代の流れの中、幕藩体制の終焉とともに終わりを迎えました。

この神社は、明治10年(1877)酒井家の歴代藩主を慕う庄内一円の人々の総意により、創建されたものなのです。



鶴岡公園にあるこの建物は「鶴岡市立藤沢周平記念館」です。

鶴岡市出身の時代小説家、藤沢周平の作品を深く味わう記念館です。

館内には数多くの作品を執筆した自宅書斎を移築・再現しているそうです。

自筆原稿や創作資料などを展示し、藤沢周平の作品世界と生涯を紹介しています。



鶴岡公園を出て内川を超え、銀座通りを歩いて行くと右手に見える土蔵が「三井家蔵座敷」です。

鶴岡市の旧家、三井家のお雛さまが蔵座敷いっぱいに飾られています。

豪壮な蔵座敷は土蔵造り2階建てで、平成元年、鶴岡市有形文化財に指定されたものです。


以上で私達は2泊3日の岩手・秋田・山形旅行を終え、鶴岡駅発14時46分の「いなほ10号」で新潟駅まで行き、新潟から上越新幹線「MAXとき336号」で我が家へと帰りました。



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