たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『カール・ロジャーズ入門-自分が”自分”になるということ』より-「フォーカシング」

2021年10月06日 15時40分48秒 | 本あれこれ
『カール・ロジャーズ入門-自分が”自分”になるということ』より-「ロジャーズとトランスパーソナリズム」

https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fdb1cd1b0d5da488e934d765f83ceeb4




「フォーカシング(Focusing)は、ユージン・ジェンドリンが開発した「自分のこころのメッセージを聴く方法」です。今のところ、これが一番ピッタリくる説明でしょう。

 フォーカシングを理解する上でも、それが生み出された次のような背景を知っておくことが役に立ちます。ジェンドリンは、その実証研究の中で、うまくいっているセラピィでは、クライエントの内面で、自分自身の「感じ」の流れ(=体験過程)に触れていく内的な体験プロセスが生じていることを発見しました。逆に、そうしたプロセスが生じていないクライエントを相手にどれほど回数を重ねてカウンセリングを続けたところで、いっこうにらちがあかないということを発見したのです。そこで、「では自分の体験過程に触れたり問い合わせたりできない人に、その方法を教えていけばいいのではないか」-そう思ってジェンドリンが開発した方法が、フォーカシングなのです(近田,1997)。

 言い方を変えれば「うまくいっているカウンセリングの中で、クライエントの心の中で起きていることのエッセンスを取り出し、それを学ぶことができるように体系化したもの」-それがフォーカシングというわけです。ですから、しっかりフォーカシングを学べば、深まりのあるカウンセリングにおけるのと同様の体験をすることができるはずです。

 フォーカシングにもいろいろなやり方がありますが、今私が気に入っているのは、アン・ワイザー・コーネルのフォーカシングです(Comell,1993
)。その基本ステップを説明しましょう。

(1)からだの内側に注意を向ける

 目をつむり、まず両手、次に両足、そして座っていて触れている部分が「どんな感じがしているか」注意を向けていきます。そしてさらに、からだの内側の中心部、特に喉、胸、胃、お腹のあたりの「感じ」に注意を向けます。「何かつまっている感じ」「すっきりした感じ」「重い感じ」など、いろいろな感じが出てくるでしょう。

(2)フェルト・センスを見つける。フェルト・センスが浮かび上がるよう働きかける

 フェルト・センス(からだの内側で感じられる「感じ」) はすでにそこにある場合もあるし、それが出てくるようやさしく働きかけることが必要な場合もあります。まず、からだの内側で気づいていることに注意を向けていきます。それが見つからない場合には、「私の生活はどんな具合かな」と自分に聞いてみて、いい感じが得られるかどうかを確かめてください。いい感じがしても、うまくいっていない感じがしても、その「感じ」がまさにフェルト・センス。あなたに何かを語りたがっています。それでもうまくいかなかったら、自分が取り組む必要のある「問題」を選び、「あの問題についてからだの内側ではどんな感じがしているか」たずねてみてください。フェルト・センスが出てきたら、それがどんなものでも、それに「こんにちわ」と挨拶して迎えてあげましょう。その「感じ」とちょうどよい距離を保つために、それのとなりに座っているような感じでいてください。あなたは、これからその「感じ」が何を語るのか、その聴き手になってください。

(3)ハンドルを手に入れる

 ハンドルは、からだで感じている「感じ」にぴったりの言葉やイメージ、音、ジェスチャーなどのことです。「このからだの感じには、どんな言葉やイメージがぴったりくるか」そう自分にたずねてみてください。言葉やイメージが浮かんできたらその「感じ」にぴったりくるかどうかを確かめます。もし「違う」という答えが返ってきたら、もっとぴったりきて、「そうだ」という答えがその「感じ」のほうから返ってくるまで続けていきます。途中で、いつの間にか「頭で」考えてしまうことがよくあります。そんな時は、その都度「からだの内側」の「感じ」に戻ったり、その考えを「感じ」のレヴェルに落として、どんな感じがするかを味わうことが大切です。

(4)その「感じ」といっしょにいる

 ハンドルを手に入れたら、気持ちを楽にしてしばらくその「感じ」といっしょにいてみましょう。その「感じ」をいじくるのではなく、ただその「感じ」と「いっしょにいる」のです。「『それ』といっしょにいても大丈夫かどうか」自分に聞いてみてください。そして、じゅうぶんにいっしょにいた後で、「『それ』は何を私にしってもらいたいんだろう」「ここにもっと何かありそうな感じがあるだろうか」と、自分に問いかけてみてください。そこでもし「もっと何かありそうな感じ」がしたら、また新しいハンドル(言葉やイメージ)を見つけて、その感じといっしょにいてください。つまり、「もう終わりにしてもかまわない」という感じが起こるまで、(2)フェルト・センス→(3)ハンドル→(4)いっしょにいること→(2)フェルト・センス→(3)ハンドル→(4)いっしょにいること・・・というサイクルをくり返していくのです。

(5)終わりにする

「今終わりにしてもかまわないか、もっと何か起こってほしいか」を自分の「感じ」にたずねてみます。「問題が片づいた」とか「解決した」といった感じがしている必要はありません。「今やめることがしっくりくるかどうか」それだけが大切です。終わりにすると決めたら、次の機会に、今回たどりついた「感じ」に戻れるよう、それを呼び戻してくれるイメージシンボルを見つけておいてください。今回のセッションで起きたことを振り返るのにじゅうぶん時間をかけ、それを覚えておけるようにします。自分のからだの「感じ」から出てきたものは、それがどんなものであれ、感謝の気持ちをこめてていねいに受けとめ、ゆっくりとセッションを終えます。

 フェルト・センスには(1)「からだの感じ(圧迫された感じ、重い感じなど)」(2)「感情的性質(イライラする、悲しいなど)」(3)「イメージやシンボル(木の枝、蟹など)」(4)「生活とのかかわりやストーリー(「職場のあの人について」など)」という四つの側面があります。フォーカシングが深まるにつれて、四つの側面のすべてが現れてきます。

 また時折誤解している人がいますが、フォーカシングは(目をつむって意識を集中する、という形は似ていても)瞑想法ではありません。ただし、フォーカシングを身に付けていれば、さまざまなセラピィや瞑想やセーリング法をより効果的に体験することができるようになります。というのもフォーカシングは、からだの内側の「感じ」に触れることを通して自分の心のメッセージに耳を傾けるという、きわめて基本的な技能だからです。」



まっすぐに伸びる木
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雪組『CITY HUNTER』『Fire Fever』-10月5日東京宝塚劇場

2021年10月06日 01時29分02秒 | 宝塚
 不安と絶望の現実から逃れて、夢と希望があると思える場所を無事に往復してきました。2階席後方、はしっこの席で助かりました。手術しかないのかと考えると胃の痛みがとまりませんが劇場の中にいる間は忘れました。





『CITY HUNTER-盗まれたXUZ-』

 齋藤先生らしく「開演5分前」「まもなく始まるよ」、そして『CITY HUNTER-盗まれたXUZ-』と映像が出ましたが2階席後方からわたしのスマホの使い方ではこんなんでした。雰囲気だけ。新宿の街が昭和の終わりから平成にかけての雰囲気満載でした。沙月愛奈さんが演じる占い師、新宿の母がモデルですよね。原作を知らないまま観劇しましたが、宙組ホームズと同じく、原作ファンにはたまらないネタ満載なんだろうなと思いました。たぶん原作のエピソードとキャラクターをもりこめるだけもりこんだのかな。ちょっと急ぎ足の感もありましたが、宝塚との親和性がなさそうな主役が軸の作品を原作の世界観そのままに宝塚らしく仕上げ舞台。「キャッツアイ」を同じ作者なんですね。一世を風靡したTMネットワークの「Get Wild」、アニメ「シティーハンター」の主題歌だったとは知りませんでした。巨大な雑踏の街、新宿に似合う曲。咲ちゃん(彩風咲奈さん)が宇都宮隆さんと似ているようにもみえました。他にも世代的になんか知っているなっていう曲があったような気がしますがタイトルとか全くわかりません。真琴つばささんの『BLUE・MOON・BLUE』で大劇場デビューした齋藤先生、たぶん同世代より少し下ぐらいかな。雰囲気がわかるわかるという感。

 個性的なキャラクターがたくさん登場するので一回ではなかなか認識しきれませんでした。咲ちゃんと希和ちゃんがトップコンビになったと同時に雪組の作品の雰囲気が180度かわったことにちょっと最初頭がついていきませんでした。最後に息子を撃つお父さんや盟友に切腹を申し渡す大名をやっていた咲ちゃんがスミレコードぎりぎりのちとスケベなカッコよくない役をやっていることが不思議でした。トップスターになったんだなあとしみじみ。ペタンコ靴はいているのに、足が長い。首すじを隠せない衣装でハードボイルドな着こなし、そんなにかっこよくないかもしれない役をすごくかっこよくみせているところさすがです。希和ちゃん(朝月希和さん)、可愛さとグラマラスのバランスが絶妙。あーさ(朝美絢さん)らしいアメリカ人。縣千くん、頭をバンダナでおおって原作では丸坊主の役どころ、インパクトありすぎ。雪組でいちばん気になる綾凰華くん、その芝居心が好きなのですが出番多くないながら今回も印象的、コートにサングラスのあの雰囲気は射抜かれます。そっと煙草を吸う場面があるようなので1か月後は見逃さないようにしなくては。



『Fire Fever』、

 稲葉先生が特に力を入っていた咲ちゃんだけが男役のラインダンス、この場面に出ていないのは組長の奏乃はるとさんと直後の場面に出る久城あすさんだけ。上級生男役もダルマで足上げ、上手から下手まで79名の組子がそろってのラインダンスは見ごたえあります。宙組の大カンカンの時のように側転したり、それぞれ技を繰り出すタカラジェンヌの身体能力はすごいです。そのあとの永遠の場面、希和ちゃんも男役に戻った綾凰華くんもひたいに凄い汗。ほとんど踊りっぱなしのショー、20年以上前に観劇していた頃も思いましたが、1時間半の芝居のあとにこうしてハードなショーを一時間。しかも一日に二回。生演奏は本当に贅沢なひととき。

 オンデマンド配信された大劇場公演初日のカーテンコールで咲ちゃんが言ってくれているように不安な現実をひととき忘れることができました。そして少しばかり心が元気になりました。感謝しかありません。また復習しながら少しずつ思い出していきたいです。
 














ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』上演決定
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/426f04855b45afb83292509f1b5680d3

『ジャック・ザ・リッパー』の公演が無事に終わった日生劇場は『ニュージーズ』の開幕を待つ。舞台稽古が本日から始まったようです。小池修一郎先生、コロナ禍で何本の演出作品が中止になったことか、9日の初日を無事に迎えられることを祈っています。そして自分無事に観劇できますように・・・。









 10月上旬、明日あたりはもう初旬ではなく上旬でしょうか。紹介状はあるか問い合わせなければなりません。昨日3週間ぶりにいったかかりつけ医には上旬なんだから早く電話しないとって言われました。電話苦手で好きではないのでなかなかできません。明日しないとです。木曜日はまた出勤。