たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』-東京宝塚劇場千穐楽ライブ配信(3)

2021年10月02日 16時52分16秒 | 宝塚
宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』-東京宝塚劇場千穐楽ライブ配信(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/8c830ce1e7abdaaec36ad96b48e68369

 退団者の挨拶で遥羽ららちゃん、在団10年悔いなしと。カーテンコールでは、ほっとしたらお腹が鳴っちゃいました、って可愛いすぎました。幼稚園の先生になっている真風さんの、お腹が鳴っちゃったの、なってこった!も可愛いすぎました。

 花音舞さん、退団の翌日さっそくインスタグラムはじめて元気ですよと。お綺麗ですね。組からのお花は宝塚大劇場の時と同じように真風さんから花を髪につけてもらっていました。グーっていう感じで指を立てていたのも同じ。大カンカンの場面、サプライズでゆりかさんが出てきてくれるかもと期待したけれど出てきてくれなかったので白い人形と踊りましたと。同期からのお花渡しは愛原実花さん。2004年春初舞台、在団18年、お見事でした。同期の在団生は白妙なつさん(星組副組長)、千風カレンさん(雪組副組長)のお二人になりました。

 綾瀬あきなさん、現実でどんなに苦しい思いになることが起こっていても宝塚の舞台に立つと全てを忘れることができたという内容の言葉が印象的でした。2005年春初舞台、在団17年、これまたお見事でした。同期からのお花渡しは澄輝さやとさん、すっかり綺麗なお姉さん、舞台映えしていました。同期がまだまだいらっしゃいます。

 ブーツはいてより長身が映える真風さんを挟んで、小柄な花音舞さんと綾瀬あきなさんが立っているスリーショット、身長差に萌えました。

 星月梨旺さん、弟さんがプロのマジシャン? ツィッターにツーショットのお写真があがっていてびっくり。思い出の役で、サパの真風さんのお父さん役(ロバートキン)があがっていたのが印象的でした。タップの達人、『HOTEYES』ではみんながタップダンスをおしえてもらったと紹介されました。

 退団者は他に最後まで髭の似合う男役を貫いた美月悠さん、軍服の担う七生真希さん、『アナスタシア』のボリシェヴィキが鮮烈だった里咲しぐれさん。

 

『シャーロック・ホームズ』、

 ハイゲイト墓地の場面、ライブ配信のカメラが墓堀り人たちをたくさん映していたの、笑ってしまいました。墓堀り人に変装した真風さんホームズ、退団する牧師の美月悠さん、墓守の星月梨旺さん、七生真希さんの手に東京宝塚劇場の土をわけてあげていました。そして土に種を植えていた? 大劇場千穐楽の時には大劇場の土を退団者にわけていましたね。真風さんらしい餞別でしょうか。

 ライヘンバッハの滝でモリアーティが滝壺へ落ちていくシーンをライブ配信のカメラが捉えていなかったところは観劇したときの映像が頭の中で自ずと脳内再生されながらみていたようです。意識ありませんでした。最後のヴィクトリア駅の場面、実は生きていたモリアーティかモリアーティの兄弟かわかりませんがモリアーティの顔をした駅長が帽子をとってニヤッとするところ、大きく映っていました。あの笑みがたまりません。劇場で観劇してライブ配信をみるともう少しここを映してほしいとなるのもライブ配信という生の感覚、オペラグラスでは追いきれない表情がわかるのはよきかな。

 犯罪シンジケートのメンバー、「シャーロッキアンが語る宙組ホームズ」でポーロック、原作ではホームズに手紙を送った人として名前が出てくるだけなので、宙組ホームズでは頭数をそろえるために登場させたのかと思っていたら、実は国家公務員でホームズが送ったスパイだったという展開。モリアーティに「アドラーをさがせ」って言われたポーロックがロンドンの街でウィギンズとすれちがって暗号で会話することでホームズと通じていたの?ってなるところに原作ファンはしびれたという話に納得しました。ヘルダーは原作では全盲、モラン大佐がいちばん原作に近いキャラクター。

「ル・サンク」に掲載された舞台写真、J・モリアーティ大佐@紫藤りゅうくん、ポーロック@瑠風輝くんのロングヘアと衣装の着こなしが素敵すぎます。カラーシャツ、ネクタイ、柄ベスト、ロングジャケット。シンプルにさりげなくお洒落なデザインの衣装をここまで美しく着こなせる男役の力よ。どんな衣装も素敵に着こなし、背が高くて顔が小さくて舞台映えする二人、今回の公演でさらに存在感マシマシ。『NEVER SAY GOODBYE』の出演者一覧をみると真風さんが上から二番目、キキちゃんが四番目でびっくり。番手あがってきて、ますます目が離せなくなってきました。オンデマンドで流れた『エルポン』の映像をみて、紫藤りゅうくんは何の役だったかとさがしてしまいました。星組生でしたね。ずっと宙組にいるかのような存在感、宝塚の組替えには不思議な力があります。

 有村淳先生デザインの『シャーロック・ホームズ』の衣装、どれも素敵。『デリシュー』の衣装はどれも華やかで可愛く豪華。コロナ禍での公演中止と座席数半分で痛手を負っているであろうにクオリティを落とすことなく公演を続けていて、公演プログラムも「ル・サンク」も上質な紙を使いながら1,000円のまま。公演ごとにオリジナルグッズと舞台写真、B席3,500円据え置き、夢と希望を送り届けてくれていることに感謝しかありません。観劇を減らしていかなければなりませんが宝塚はB席が入手できるかぎりにおいて公演ごとに1回は観劇しようと思います。

 『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』のぽっぷあっぷタイムもオンデマンド配信されたのでまだまだ楽しみます。

 ここは夢の入口、苦しくてもこの中にいる時間だけは現実を忘れることができます。 







宝塚大劇場レストラン 星組公演特別メニューについて
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20210930_002.html

 デザート美味しそうです。緊急事態宣言に振り回されながら、こうして公演ごとにメニューを用意してくれる宝塚。月組大劇場千穐楽の時には、わたしが大劇場に遠征できたわけではありませんがたった一日だけのためにメニューを用意してくれたことを忘れません。いつかまたこの世にいる間、くすのきにもフルールにも行きたいです。