たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

絵本を読みました

2014年09月24日 14時18分09秒 | いわさきちひろさん
9月17日にコミュニティハウスのプログラムの中でで少しの時間ですが、いわさきちひろさんの絵本を読みました。手持ちの『ゆきのひのたんじょうび』を考えていましたが、全体として文字数が小さい子には多すぎるので、スタッフの方と相談して、小さい子向けの『あかちゃんのうた』『おふろでちゃぷちゃぷ』を選びました。スタッフの方が近くの図書館で借りてきてくれました。


いわさきちひろさんは1974年8月8日に55歳で亡くなられていますので、晩年の作品ということになります。松谷みよ子さんは88歳で健在でいらっしゃいます。



松谷みよ子 あかちゃんの本 いわさきちひろ え
『おふろでちゃぷ ちゃぷ』
(1970年5月5日初版発行、童心社発行より引用します。)

あひるちゃん
どこいくの

いいとこ
いいとこ

あれ?
タオルをもった
ねえ どこいくの?

いいとこ
いいとこ

あれ?
せっけんもった
ねえ どこいくの?

いいとこ
いいとこ

はっはァ
わかった!
おふろだ!

グワッ
グワッ
そうだよ
はやく おいで-
いっとうしょうは だあれ

まって
まって
いま せーたー
ぬいだとこ

はやく
はやく

まって
まって
いま ズボン
ぬいだとこ

はやく
はやく

まって
まって
いま シャツ
ぬいだとこ

はやく
はやく

いま パンツ
ぬいだとこ

わーい
はだかんぼだーい

おふろで ちゃぷちゃぷ
せっけん ぶくぶく
あひると いっしょ
おふろ
ぼく
だーいすき

あたま
あらって
きゅーぴーさん



松谷みよ子 ぶん
いわさきちひろ え
『あかちゃんのうた』
(1971年8月20日初版、童心社発行より引用します。)
この中から三つの作品を読みました。

「ののさま だいすき」
ののさま いくつ
十三 七つ
どこまで いっしょ
ずうっと いっしょ
ふうちゃんが あるけば
ののさまも あるく
ふうちゃんが とまれば
ののさまも とまる
ののさま だいすき
あしたも またね



ののさまってなんだろう?ご年配の方にお聞きしたところ、仏様とのことでした。
この絵本で描かれているのはたぶんお月様。お月様には魂が宿っている、亡くなった人たちの魂が昇って行ってお月様になった。昔は月に魂が宿っていると考えられていたのでそんなふうに受けとめることができるでしょうか。



「うさぎ」
うさぎ
うさぎ
どうして おみみが
なあがいの

おやまの はなしも
ききたいし
のはらの はなしも
ききたいし
それで おみみが
なあがいの

「木の葉が」
木の葉が
ちらちらしているでしょ
風さんが ふいているのよ
こうちゃんに
こんにちは、って
おひさまのところから
ふいてきたのよ
お花をゆすって
ほら
こんにちは、って
しているのよ

はじめて絵本を読んでみました。
いわさきちひろさんの絵を載せることはできませんが、松谷みよ子さんの文にはリズムがあって言葉のいみがちゃんとわからなくて不思議に心の中にすっと入りこんできます。
こうして大人になってから絵本を読むのはいいものです。私自身がほっとしました。

冬になったら『ゆきのひのたんじょうび』を読む機会があればいいなと思います。